秋の味覚はたくさんありますが、今回ご紹介するのはギンナン!
ギンナンは、みなさんもご存知のとおりイチョウの木になる実です。
この写真では、まだ木の葉は緑色ですが収穫時期になると黄色になり、実も熟してくるそうです。
収穫時期は、10月中旬から下旬までです。
お話を伺ったのは三春ギンナン研究会の星野吉尚さん、佐久間総一さん、伊藤健さん。
研究会には、40人ほどメンバーがおり、収穫時期などにはお互いに手助けしながら、栽培しているそうです。
ギンナンは果樹であるため、実が収穫できるまでは手間と時間がかかり、一人で行うのは大変なんだとか…
実際、ギンナン研究会が発足したのは平成12年で、収穫できたのは8年後だそうです。
栽培に当たっては、害虫が木に入り込まないようすること、
また、冬場には野ネズミに木の根を食べられないようにするなど小まめに駆除が必要となります。
今回はギンナンの実から、食べる部分でもある種を取りだす作業を見せていただきました!
どうやって種を取りだすかというと…水なんです。
高圧洗浄機から出る水で、実を取り除いていきます。
こんな感じで、実に噴射していきます。
高圧洗浄機から出る水は、らせん状になっているためきれいに種だけを取ることができるのだそうです。
これが、実がついた状態。
そして、高圧洗浄機をかけた後。
とってもきれいに実がとれて、感動!
ですが、作業中はギンナンの臭いがかなりきついため、嫌われる作業の一つでもあるのだそうです…。
ギンナンは、木に肥料を与えるとその分だけ実が大きくなります。
実が大きければ市場に出した時の値段は上がりますが、昨年は震災の影響で福島県産のギンナン自体の値段が下がったために、
肥料にもお金をかけることが難しくなっているそうです。
ようやく、収穫も軌道に乗り始めてきているので、値段が戻ってくれれば…と話してくれました。
ただ、昨年も福島県内での売れ行きは比較的良かったそうなので、今年は県外の方々にも食べてもらいたいとのことでした。
今回、お話を聞かせてくれた三春ギンナン研究会の(右から)佐久間さん、星野さん、伊藤さんです。
みなさん、力を合わせて栽培していました!
栽培の話以外にも、どんな風にギンナンを食べるとおいしいか…など話は尽きないようです。
ちなみに、カレーに入れると風味が出ておいしいそうですよ。意外!
わたしも、今年のギンナンでやってみます!