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Channel: ふくしま 新発売。
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下郷町芦ノ原地区の棚田オーナー(下郷町)

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棚田オーナー制度の取材で下郷町の芦ノ原地区へ行ってきました。
因みに、「ふくしま 新発売。」スタッフ共々参加させて頂いている棚田オーナーは
喜多方市揚津地区です。

芦ノ原地区も棚田の景観を残すためと地域興し事業の一環として、棚田オーナー制度を開始しました。
震災の影響で、一年延期となり、今年が初めての開催です。

 

7月はジャガイモ掘りと夏野菜の収穫です。
5月に苗を植えたジャガイモ、ピーマン、トマト等々。

シリーズ連載では私の農業体験をお伝えしているので、ここでは参加者の方々からお話を聞いてみました。

 

  

大熊町から避難されている若いご一家は、避難してから子供を思い切り外で遊ばせたことがないからと、
学校で配られたチラシをみて3人のお子さんと一緒に応募されたそうで、毎月楽しみにされているそうです。

また、富岡町から避難されているご一家は、震災後、辛い日々が続き泣いてばかりいるお母さまを励ましたくて、
息子さんが、今回の棚田オーナーを申し込まれたそうで、親子三世代での参加です。
お父さまは「こうしていると、普通の生活が戻ったように感じるんですよ。土をいじるということは
本当に心も体も元気になるよ。」とおっしゃっていました。

東京都文京区から参加の方は、福島のサテライトショップでいつもお買い物をしてくださっていたそうで、
棚田オーナー制度も迷わず申し込んだそうです。
原発の影響は気になりませんでしたか?との質問には、
「ぜんぜん、気になりませんでしたよ。だって、生活している人たちに失礼ですよね。」と話してくださいました。

  

下郷町は西東京市と姉妹都市という繋がりの参加者もいらっしゃいました。
震災後も西東京では下郷の市が開催される度にお買い物をしてくださっていたそうです。
そして、姉妹都市ということで、下郷町が福島県のどこに位置するかということも把握していたので、
原発事故に関する心配もしなかったそうです。
そして、「こんなに楽しいこと、みんなに宣伝しますよ」との言葉を聞いて、心強い気持ちになりました。

 

お昼は近くの河原でバーベキューです。
皆さんの顔は疲れもみせず、思いのほか明るくて、
こういった交流のお陰だね~との声も聞かれました。

実行委員の方が「村のお母さんたちにも、とにかく楽しんで欲しいんです。きっと、外との交流を楽しむということを実感してくれるでしょう」と話していました。

 

そして、大きなかやの木の下を流れる清流には、わさびが自生していたり、
まだまだこんな素晴らしい自然が残っていることに感動しました。

 

ここ、芦ノ原地区ではビオトープの計画も進んでいるとききます。
福島県は自然の見本市のようだな~とつくづく感じます。

来年度の棚田オーナーは随時受け付けを行っています。

 

お問い合わせ先
福島県南会津郡下郷町 芦ノ原地区協議会
【TEL】090-8787-1128(五十嵐様) 090-7330-6856(渡部様)
【URL】http://www.ashinohara.com


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