7月28~29日に会津農林事務所主催の会津の農家民宿体験ツアーが実施されました。
原発被害のために会津地区に避難されていらっしゃる方も含め、
集合場所の会津若松駅には、様々な地域から車や電車でいらしていました。
大変暑いこの時期、本職の農家さんでも、日中の作業は厳しいということで、
喜多方市にある「若喜商店」さんで、あかべこの絵付けが計画されました。
絵付け体験をさせていただく場所は夏でも涼しい蔵の中です。
佐藤社長から赤べこの歴史や、絵付けの説明を受け早速始まりました。
皆さんとても真剣です!!
絵付け体験の後は、喜多方市内の4カ所の農泊施設へ移動です。
農家民宿へ宿泊するのは初めての方が殆どで、少し緊張ぎみな参加者の皆さんも、
「遠慮しないでね、今日は家族だからね~。」と宿の方に暖かく迎えていただき、すぐに打ち解けたご様子でした。
今回、参加された方は県外から参加の方を含め、福島の現状をとても理解されている方が殆どでした。
また、避難生活を続けていらっしゃる方は、震災以来、初めて土に触れることに感動されていました。
浜通りとは、農作物のでき方も違いますが、会津の農産物は本当に美味しいと驚かれていました。
こうして、避難されている方との交流は県外の参加者の方に、
今の福島を知っていただく上でもとても良かったのではないかと感じました。
翌日は9時集合、地域特産品とするために喜多方市を中心に栽培が進められている、
「ジャンボ落花生」の畑を見学しました。
ちょうど、落花生の特徴である「落花(受粉後の花の付け根が地面に刺さりその先に実ができる)」
の状態が見られる時期でしたが、今年は成長が芳しくなく、落花にはまだ早かったものの、
真剣に「落花」の説明を聞き、畑を興味深く観察する参加者の姿が印象的でした。
畑のオーナーさんも合流し、振る舞っていただいた採れたてのトマトやカボチャを味わいながら、
落花生や畑の話は尽きませんでした。
話に聞く「落花」の実物が見られず残念がっていらしたものの、「よい経験だった」との感想が多く聞かれました。
お別れの時は、名残を惜しむようにそれぞれの農家と話し込む様子や、
行動をともにした参加者同士で話し込む姿が印象的でした。
そして、参加者の皆さんからは、今の福島を知るためのツアーをもっと実施して欲しいという要望もあり、
福島県民として、また福島の農業のいまを伝える情報員として、とても嬉しく感じました。
秋にも会津農林事務所の主催で農業体験を中心とした、モニターツアーが予定されています。
是非、今の福島を理解していただくために多くの方に参加していただきたいと思います。
お問い合わせ先
福島県会津農林事務所 企画部 地域農林企画課
【住所】会津若松市追手町7番5号
【TEL】0242-29-5369