
2013年12月30日
いわき市三和町の国道49号沿いにかわいい小さな直売所「柏の里」さんがあります。
今回は、こちらのお店の店主でもあり、手作りの柏餅をつくる永山シゲヨさんにお話を伺ってきました。
「柏の里」さんは平成12年にオープンして以来、柏餅専門の直売所として営業しており、近所の方が持ち寄った野菜などの販売も行っています。
柏餅は永山さんの手作りで、朝早く起きてご家族と一緒に作っており、連休のときなどは、1日に2000個程作ることもあります。



柏餅は練り方や、気温、蒸す時間などで味や食感が変わるそうで、モチモチの皮になるように作っています。皮に使われる米粉は永山さんがいわき市三和町で栽培したお米で、「米粉がおいしい」と大変評判なのだそうです。丁寧にお米を栽培することはもちろんですが、田んぼが標高500メートル程の場所にあるので、寒暖差からおいしいお米を作ることができるとのことでした。
また、レシピは永山家直伝のもので、あえて柏の葉を付けたまま蒸すのが特徴です。
本来であれば、中のお餅と葉がくっついてしまうため、蒸してから葉をつけますが、永山さんが作る柏餅はより柏の葉の香りが付くように一緒に蒸してしまいます。
食べにくさはありますが、お客様の中には昔ながらの作り方に懐かしさを感じる方も多いのだそうです。
永山さん自身も、この柏餅には懐かしい思い出があり、現在の販売に至りました。
幼い頃は、甘いものがいつでも食べることができる環境ではなかったため、何かの行事がある時などに家で作る柏餅は特別な存在でした。また、結婚をしていわき市三和町に嫁いだ後も、お正月などに柏餅を家族で作ったことから思い出の深いものになりました。
自分にとっても、良い思い出のあるものだからこそ、こだわって愛情を込めて提供したいと考えたのだそうです。
実際に柏餅を食べてみると、柏の香りに包まれたお餅がほんのり甘く、モチモチです。中の餡も甘すぎず、何個でも食べることができそうです!


写真は、手作りの柏餅を作る永山シゲヨさん(左)です。
隣はこの直売所に野菜を卸している近所の方で、後ろは柏餅を作るのを手伝ってくれるスタッフの方です。
みなさん本当に楽しそうで、笑顔が絶えないお店でした。
「柏の里」さんは土日のみの営業となるため、遠くから買い求めてくるお客様、リピーターの方が多いそうです。
手作りの柏餅をぜひ食べてみて下さいね。

柏の里
【住所】福島県いわき市三和町大字中三坂字湯の向(国道49号沿い)
【電話】0246‐85‐2004
【営業日】土日(柏餅が無くなり次第終了)