「うっちゃんの倉庫」さんの「薪の香り漂う 石窯ピザ マルゲリータ」

内村さんは兼業農家でしたが定年退職後、「定年後の第2の人生の生き方のお手本に。そして何かを始めようとしている若い人の力になりたい！」との想いで農家レストランを開業を決意。調理の専門学校に通われ、調理師と食育インストラクターの資格を取得されました。
　
当時、専門学校では内村さんのように定年後に入学する生徒は珍しかったそうですが、内村さんの頑張っている姿に励まされて入学される年配の方が増えたそうです。

うっちゃんの倉庫は、石窯ピザと手打ちそばが食べられるレストランとして平成22年4月にオープンしました。
ピザは、内村さんご自身が一から造られた石窯を使用し、薪で焼かれた本格的なものです。注文を受けてから生地をのばし、焼き上げます。
　

手打ちそばは趣味で10年前から始め、研究を重ねてきたそうです。打ち立てのそばの風味を味わっていただくために営業時間直前に打つそうです。
郡山市湖南町の農家さんに作ってもらっている、香りの良いこだわりのそば粉を使用しています。
　
　
レストランは、内村さん、奥様のとも子さん、お手伝いの方の3人で営業されています。
とも子さんは、始めはやっていけるのか不安で反対していたそうです。今は、「お客様とお話したりするのが楽しみで、私達がパワーをもらい元気になれるんですよ。」とおっしゃっていました。

建物の1階にピザの石窯があり、2階が飲食スペース。天気の良い日はテラス席でのお食事も。お子様連れにはお座敷の席もあります。
店内へ入ると、ふわっと薪の香りがして癒されます奥様手づくりのパンフラワーのお花が飾られた明るい雰囲気です。
目の前には畑が広がり、新幹線も眺められ、のんびりとくつろげます。
　

打ち立てのそばは竹の器に盛られています。固めに茹でられたそばはプリッとして噛みごたえがあり、風味があります。盛り沢山の天ぷらには、須賀川市の特産品のきゅうりの天ぷらが!!初めて食べましたが、きゅうりのカリッとした歯ごたえとふんわりした部分もあり、不思議な食感ですが美味しいんです。
収穫時期には、畑で採れたての野菜が天ぷらに使われます。

ピザの生地はふわふわのもちもちで、生地から薪の香りが感じられます。マルゲリータの地元産のトマトは甘くて絶品和風ピザはホワイトソースのまろやかな味が生地の味を引き立てています。
　
器は内村さんの趣味の陶芸教室で作ったものを使用していたり、箸やつまようじが入っている袋は手作りしたものです。「作れるものは何でも手作りで、お客様に喜んでもらえれば。」とおっしゃっていました。
　

店内では手作りのかりんとう、クッキー、ショウガの佃煮などのお持ち帰り用のお土産もありました。
いただいたかりんとうはさくさくで、ショウガの佃煮はそのままでもいただける味付けで、とてもおいしくいただきました。
　
内村さんご夫婦のあたたかい人柄と美味しい蕎麦とピザにすっかり癒されました。
　
忙しい毎日のご褒美に、訪れてみてはいかがでしょうか。