8月4(土)、5(日)日の2日間、東京国際フォーラムで『福島まごころフェスタ』が開催されました。
野菜、果物、お酒などを直販するブースが並び、会場は大にぎわいです!
この物流展には、福島県の約100社が出展しているそうです。5日の午後に訪れてみました。
さて、いろんなブースをのぞいてみましょう。
まず、この時期の福島名産といえば、桃!と思ったのですが、あれ、「完売いたしました」の文字が見えます。
出展していた大友農園の大友伸夫さん(右)にうかがってみると……。
「初日お昼ごろまではあまり売れず、2日間で売り切れるか心配していたんです。ところが午後遅めからドンドン売れ出しまして。出足が遅かったもので補充が間に合わなかったんです。それでも今日の昼すぎまではもつかな、と思ったのですが朝からよく売れて、昼間までもたず完売です。うちの農園には今も桃がいっぱいなってるんですけどね~。」
と、完売を喜びながらも、もっと売りたかったと少し悔しそうです。
これからは加工にも力を入れていきたい、と話していました。
次はこうばしい香りが漂う、鮮魚の阿部(いわき市)さんです。焼いているのはなんという魚でしょうか。
「あぶらぼうず、というんです。ギンダラのような味わいで美味しいですよ。」と、スタッフの方が教えてくれました。
一口いただいてみると、脂ののった白身に、味噌風味がよく合います。
「黒豆の味噌で漬けてあるんです。普通の味噌よりさらにコクがあるので、あぶらぼうずの身に合うんです。」
『あぶらぼうず』、いわきの新しい名産魚として売り出し中だそうです!
山際食彩工房さんのブースでは、チーズやトマト入りの『会津の酒粕汁』、
それに『いしかわ牛味噌カレー』など、ずいぶんユニークなものを売っています。
「私たちは福島の伝統的な料理を現代風にアレンジして、売り出していこうとしています。酒粕汁は昔からありますが、それを若い人たちにも受け入れやすいように工夫したんです。」(代表 山際博美さん)
そのほかの商品も、石川町の牛肉で作ったカレーに、そのお隣、古殿町のマルマン味噌をブレンドしたレトルトカレーや、
きゅうりをショウガや林檎入りのラー油で漬けた『かっぱラー』など、とにかくユニーク。
「来月から月1回、古殿町出身の野崎洋光(分とく山総料理長)さんに来ていただいて、こうした郷土料理をアレンジして紹介するイベントを開いていく予定です。」(山際さん)
そして、福島といえば酒どころです。
日本酒はもちろん、はちみつから作った珍しいお酒『美禄の森』(峰の雪酒造場)の試飲、販売もありました。
原料ははちみつと酵母だけ。きりっと冷やしたものをいただくと、すっきり自然な甘さで女性にも喜ばれそう。
そのほか、ステージではスパリゾートハワイアンズのフラガールのショーがあり、
「福島まんぷく横丁」では全国的に人気の『なみえ焼きそば』、会津ソースかつ丼、喜多方ラーメンが食べられるなど、
さまざまな楽しみ方ができるフェアでした。
福島を取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。
けれど、東京でこんなにも多くの方が集まり、
福島を知ろう、そして福島産のものを買おう、食べようとしてくださっている。
そのことが、福島出身の者としてはとてもうれしく、力強さを感じた一日でした。