東京都千代田区二番町にある「文字平」は、お好み焼きと鶏料理の店です。
鶏料理に使うのは、創業以来18年「伊達鶏」ひと筋。
代表取締役の中野潤さんにお話を伺いました。
「私は日本大学農獣医学部畜産学科の出身で、学生時代から鶏肉が専門だったのです。
卒業後勤務した『伊藤忠フーズ』でも鶏肉担当。その頃に『伊達鶏』を知ったのです。」
それまで扱っていた鶏肉とはまるで違ううまみ、絶妙な歯ごたえに、
中野さんは「これはすごい鶏だ!」と感じたそうです。
「私は伊達物産さんから仕入れているのですが、飼育方法をうかがうと、
与えるエサはもちろん、水にまで気を使っています。
1坪36~45羽と決めてゆとりのある平飼いをしていますし、当然、味に違いが出てくるんですね。」
さらに、福島県という地の利があると、中野さんは言います。
「鶏肉が最もおいしいのは、肉にした後8時間から48時間以内と言われます。
福島県からでしたら東京へ鮮度の良いうちに届けられます。」
中野さんは、惚れ込んだ伊達鶏料理、そして昔から好きだったお好み焼きの店を18年前に開きました。
まず、「伊達鶏の塩焼き」(下・800円)をいただいてみました。
シンプルな料理だけに鶏肉そのものの味が楽しめます。
ほんとうに、うまみが強く、かみしめるほどに味わいが増します。
「伊達鶏の南蛮漬け」(左下・850円)は、弾力のある鶏肉と衣に染みたタレの味がとてもよく合います。
「伊達鶏そぼろの卵焼き」(右下・680円)の味も濃い!
お店にうかがったのは土曜の夜。
お座敷やテーブル席には家族連れ、カウンター席では常連さんらしき一人客など、多くの方々で賑わっていました。
都心とは思えない、温かい雰囲気です。
「このあたりは都心ですけれどマンションもわりとありますし、よく来てくださる方も多いんです。
もうお客さん同士が顔なじみになっていたりしますね。
『〇〇さん入院したんだって』なんて、心配し合ったり。家族のようなんです(笑)。」
ここで、震災後の営業状況、またお客さまの反応はどのようなものだったか伺いました。
「一部には『福島県産なんて食べられるか』という人もいましたが、こういう雰囲気の店ですから、
応援してくださる方のほうが多かったですね。『福島の人を連れてきたよ』と、友達を連れてきてくださったり。
ほんとうにありがたかったです。」
最後に中野さんから一言
「伊達鶏は本当にすばらしい鶏肉だと思います。ぜひ召し上がってください!」
文字平
【住所】東京都千代田区二番町一番地 番町ハイム1F
【TEL・FAX】03‐3239‐2566
【営業時間】
平日 午前11時~午後2時(L.O.)、午後5時~午後10時(L.O.)
土曜 午後5時~午後10時(L.O.)
【定休日】 日曜日、祝祭日