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霞が関から食べて応援 農水省のふくしま応援作戦

震災被災地の農林水産業の復活を後押ししようという「食べて応援しよう!」キャンペーン。
これを展開しているのが農林水産省です。

その農水省は、霞が関の庁舎内の職員向け食堂や売店でも被災地の食材を積極的に扱ってくれています。
今年に入ってからは、福島県の新米を使った応援キャンペーンも開かれているということで取材に伺いました。

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正面入り口前には「食べて応援しよう!」の幟がはためきます

 

農水省厚生課の五十畑亜季子さんに案内されて最初に訪れたのは、農水省地下1階にある「和幸」。
こちらでは、毎日職員向けのお弁当200食、さらにランチタイムには定食類が170~180食が出ると言います。

伺ったときはちょうどランチタイム前の多忙な時間。
お店のテーブルいっぱいに広げられたお弁当箱に、従業員の方々がお総菜やご飯を詰めているところでした。

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ずらっと並んだお弁当。この白米が福島県産コシヒカリです

和幸の中村元さんによれば、お店では従来、茨城県産のコシヒカリを使用していましたが、
現在はそこに福島県産のコシヒカリも併せて使用してくれているとのこと。

「いまは弁当用の白米に福島県のコシヒカリを使っています。
一部の弁当に使う玄米や定食用にはこれまでと同じ茨城産の米ですけどね。
福島県産米についてお客さんから何か言われたことは特にありません。
うちの調理スタッフからは、チャーハンなんかを作るときには福島県産米のほうが向いているという声もありました。」
作る人からもいい評判が出ているなんて聞くと、やっぱり嬉しくなります。

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お店の奥に積まれたコシヒカリ。「福島の米」の字が見えます。

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ご協力いただいた和幸のスタッフの皆さん。忙しい時間帯にありがとうございました

 

次に伺ったのは「第一食堂」。
入口には「食べて応援しよう!」と書かれた貼り紙に、使用している被災地の食材が列記されていました。
こちらもランチタイム目前の忙しい時間帯でしたが、無理を言って第一食堂の店長・佐々木宏樹さんに話を伺いました。

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お話を伺った第一食堂の佐々木店長

 

「福島県産のお米はひとめぼれを使っています。それから玉子ですね。
あ、ちょうどいま今日のメニューのサンプルが出来上がってきました。
ここで使われているのが福島県のお米や玉子です。」

店頭のサンプル用に運ばれてきたのは、「洋定食」のオムシチュー。見るからにふわふわの玉子がおいしそうです。
続いて運ばれてきた「中華定食」の豚肉と玉子炒め。こちらの玉子も福島県産。
食欲を刺激する香りが鼻の奥をくすぐります。

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【写真左】ふわふわ玉子の「オムシチュー」、【写真右】「豚肉と玉子炒め」

 

「被災地の食材を使うキャンペーンは震災後からずっとやっていますが、お客様から苦情が寄せられたことはありません。
むしろ、食べることで率先して被災地を応援できるということで喜んでもらっています。」と佐々木さん。

食べて喜んでもらえることが、生産者にとっても大きな喜びです。おいしさでもきっと満足してもらえると思います。

 

農水省には他にもさまざまなお店があります。

例えば「おむすび権米衛」。店先に使用食材として「<福島県産> コシヒカリ」も掲示がありました。

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おむすび専門店で福島県産米を使ってもらえるのは本当に心強い限りです。
もう一店、総合売店(農林水産省職員生活協同組合)も訪ねてみました。

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店先には「がんばろう ふくしま!」の幟、かなり目立っています

 

この日店内で見かけた福島県関連の商品は会津の「べこの乳」(牛乳)だけでしたが、
お店の方によると昨年は、桃やりんご等、季節にあわせた果実の販売も行い、今後取扱品目を増やす予定だそうです。

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「べこの乳」と「べこの乳発コーヒー特急」。農水省の方にも愛されているようです

 

農水省厚生課の五十畑さんが補足してくれました。

「総合売店ではこのほかに、ネットで福島県産のお米の販売もしています。
昨年12月からこの2月末までの間に累計2トン以上もの販売実績があったんですよ。」

まさに全省を挙げて、福島の農林水産業を応援してくれているのだなと実感させられました。
同じく農水省の食品小売サービス課の上田実男さんが教えてくれました。

「『食べて応援しよう!』のキャンペーンは、特に期間を設けているわけではありませんが、
目標の一つは福島を初めとする被災地の作物の価格が震災前の水準に戻るようにすることです。
福島県の農作物は、出荷量は戻ってきましたが価格面ではまだまだの面もありますので、
このキャンペーンも息の長い活動にしていこうと考えています。」

職場で福島県産の食材を食べ、福島県の第一次産業の再興に知恵を絞ってくれている人がいる。
そう思うだけでさらに力が湧いてくるような気持ちになりました。

 

農林水産省「食べて応援しよう!」
【URL】http://www.maff.go.jp/j/shokusan/eat/index.html


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