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みんな折笠さん!? 小さな集落で作られる母ちゃんの味(いわき市)

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いわき市遠野町の山間に、住んでいる方が全て“折笠さん”という13戸ばかりの小さな集落「為朝集落」があります。
冬晴れの1月20日、その為朝の郷土料理を味わう催し「遠野の為朝集落母ちゃんの味の旅」(いわき市観光まちづくりビューロー企画)にお邪魔させていただきました。

まずは地元の大根を使った漬物教室。
参加者の方々も興味津々のまなざしで作り方を教わっています。

 

郷土料理の用意も着々と進んでいます。
為朝で収穫された福島県のオリジナル品種のお米「天のつぶ」が羽釜で炊かれ、台所では折笠さんたち(皆さんそうですが)がけんちん汁を作っています

 

炊き上がったご飯とけんちん汁を、全て地元の素材で作られた煮物、漬物などと共にいただきます。

風味豊かな郷土料理の数々に、参加者の方々も皆さん笑顔で舌鼓をうっていました。

 

 

こちらは集落の名前の由来にもなっている「鎮西八郎為朝神社」。
昨年のNHK大河ドラマ「平清盛」にも弓の名手として登場していた源為朝が祀られている歴史ある社ですが、
震災時に壊れてしまった鳥居はまだそのままです。

水が止まってしまうなど農作物にも大きな被害を受けた為朝集落ですが、
収穫体験を実施したり、オーガニックコットンの栽培に挑戦するなど地域の活性化を目指して皆さん頑張っています。

中でも力を入れているのが加工品作り。
地元の素材を使用したジャムやドレッシングなどの特産品を開発・販売しています。

余るほどよく採れるという”ゆず”を活かしたいという気持ちから、
集落のお母さん達が集まって作りはじめた「ゆずジャム」。
その自然豊かな味わいから物産展などでも好評を博していましたが、現在はゆずに出荷制限がかかっているため、
震災前に収穫した材料を使用してジャムを作っています。

「早く元通りになるまで地道な努力を続けていきます。」
と話すのは為朝集落の世話人を務める折笠茂子さん。

震災後、新しい試みとして始まったのがブルーベリーや梨を使ったドレッシング作り。
保存料を一切使わず、全て手作業で作られる食感と味は野菜との相性バツグンだそうです。


【茂子さん(中央)と折笠さんたち】

できることから1歩ずつ!! 為朝集落は元気です!

小さな集落で作られる母ちゃんの味。
いつまでも伝えていってほしいです。

 

為朝(ためとも)のジャム
【URL】http://www.tametomo.com/page/jam.html


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