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滋味深い遠野の郷土料理を堪能(いわき市)

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いわき市の南西部に位置する遠野町。
自然豊かな山々に囲まれ、手漉き和紙や野鍛冶などの伝統産業が残る農山村の町に、
遠野の郷土料理を堪能できる一軒のレストランがあります。

今回お邪魔したのは「農家レストラン とろろ屋半兵衛」。
遠野の特産品である自然薯「山の神」を使った麦とろや、地元で採れた野菜たっぷりの料理を味わう事のできるお店です。

こちらがオススメの麦とろ定食。

毎朝すりおろされる自然薯は粘度・糖度が高く、品評会でも上位に入るほどの自慢の味。
地元では味噌のだし汁でのばして食べるのが一般的ですが、万人向けに自家製の味噌と醤油を合わせた物で提供されます。
また、素材の良さが凝縮されたお惣菜、味噌汁も実に滋味深い味わいで、遠野の魅力が詰め込まれた大満足の定食です。

 

ほかにも魅力的なメニューがたくさん。一つ一つ丁寧に作られた料理が味わえます。

 

薪ストーブが焚かれる暖かな店内では、地元野菜の直売も。

 

レストランを運営している遠野産業振興事業協同組合の事務局員、佐川繁子さんに話を伺いました。

「この組合は地域産業の活性化と共に、町の環境や風土、産業、伝統文化を活かした町作りを目的に平成17年1月に発足。
最初に特産品として売りだしたのが「山の神」でした。
ふるさと小包や通信販売、都内のデパートへの出荷などの積極的な展開で売上も伸びていきましたが、
中には自然薯の食べ方を知らないという消費者の方の声も。

“それなら食べてもらう店を作ってしまおう!”

そんな思いがきっかけとなって、平成20年2月にレストランをオープン。
地元野菜の直売所も兼ねた店舗は、次第に多くのお客さんが訪れる様になり運営も順調にいくようになりました。」

しかし震災の影響はやはり大きく、農家から持ち込まれる野菜の数も、お客様もだいぶ減ってしまったそうです。

「それでもやり続ける事が大事だと思っています。『山の神』も県外への出荷等は少なくなってしまいましたが、
生産量を調整しながら少量でも作り続けています。おかげ様でレストランに来るお客様の数も戻ってきましたし、
地域の活性化のためにも続けていきます。」

最後に店名の由来を訊ねると「ただの語呂合わせです」と即答の佐川さん。(笑)

「まだまだ半人前だから1人前になろうという意味もあるのかな。」
と謙遜されていましたが、遠野産業振興事業協同組合は自然薯の他にも焼酎やワイン、
コンニャクなどの様々な特産品、工芸品の製造・販売などを精力的に展開中。

“とにかくやってみよう”という、自然薯の様に粘り強く力強い行動力をひしひしと感じました。


【従業員の方々と佐川繁子さん(右)】

いつも明るく 笑顔でお迎えします

明るく気さくな皆さんの笑顔と、栄養豊かな自然薯をたっぷり食べて沢山のパワーを頂きました!

 

農家レストラン とろろ屋 半兵衛
【営業時間】午前11時から午後2時まで   【定休日】水曜日
【住所】いわき市遠野町上遠野字若宮60-1
【TEL】0246-74-1112   【FAX】0246-89-4868

遠野産業振興事業協同組合
【URL】http://iwakitohno.jp/index.html


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