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世界一の米!(天栄村)

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福島県に世界一のお米を作る方がいることをご存じですか?

今年、米の食味世界一を決める「第14回 米・食味分析鑑定コンクール国際大会(米・食味鑑定士協会主催)」で
最高賞の金賞に輝いたのは、天栄村の鈴木源吉さんなんです!

東北、北海道、新潟を含めても、今年、最高賞を受賞したのは鈴木さんだけなのだそうです。
その名も「天栄米」。コシヒカリです。
今回は、世界一のお米を作るまでのお話を聞かせて頂きました。

 

天栄村には、平成20年から「天栄米栽培研究会」が発足しており、現在21名のメンバーがいます。
世界一の米を作ろう!という想いから発足したのですが、このメンバーの中には、
「食味分析鑑定コンクール国際大会」で金賞を受賞したことがある方が、なんと…4人もいるんです!

研究会では毎月1回の勉強会を開き、メンバー同士で情報交換を行っています。
農家の方々は、個人で作業していることが多く、なかなか他の方の情報が入ってこないのだそうです。
天栄米が何度も世界一を受賞できたのは、たくさんの情報を共有し、
各農家の方の試行錯誤等の努力があったからこそでした。

写真は、世界一を受賞した「天栄米」のみが使えるパッケージ。

その他にも、天栄村では「漢方米」というお米も作っています。
こちらは、農薬や化学肥料を使わずに漢方資材を使って米作りをしているんです。
農薬を使わずにお米を作るということは、本当に大変なことで、刈っても、刈っても雑草が生えてきてしまい、
収穫するまで「戦い」が続くのだそうです。こだわりと、愛情が無いとできないことですよね。

これらの天栄米…一体いくら位で販売されていると思いますか…?
なんと、一キログラム当たり1000円!!それだけ、手間が掛っているということなんです。
私も、天栄米を頂きましたが、本当においしいお米でした。
柔らかさがあるのに、粒がしっかりしており、甘さがある…
おかずと一緒に食べるのがもったいないと感じるほどのお米でした。

しかし、震災の影響により売上は落ち込んでしまったそうです。
震災以前は、都内の有名百貨店でも販売されていました。
高い評価を得ており、海外への輸出も決まっていましたが、それも無くなってしましました。

2011年3月30日。毎月恒例の天栄米栽培研究会の勉強会が開かれ、今後の対策が話し合われたそうです。
そこで、いち早くゼオライトやカリウムを撒くことを決めました。
2012年はそれに加え、プルシアンブルーで染色した繊維を、田んぼの水口や水路に置くなどの対策も取りました。
いずれも、放射性物質を吸着する働きがあることが分かり、実行するに至ったそうです。


【左から、ゼオライト、真ん中二つカリウム、右プルシアンブルー】

 

震災直後から、「絶対にまたお米を作る!」という想いだけで、放射性物質への対策を調べ、すぐに実行してきたそうです。
このような放射性物質吸収抑制対策の結果、天栄米から基準値を超える放射性物質が検出されたことはありません。

天栄米栽培研究会の、(左から)石井透公さん、鈴木源吉さん、会長の岡部政行さん、副会長の内山正勝さんです。
皆さん、「食味分析鑑定コンクール国際大会」で金賞を受賞した経験のある方々です。

 

天栄米は、福島県内はうすい百貨店、天栄村内の道の駅「季の里天栄」道の駅「羽鳥高原」で販売されていますが、
数に限りがあるため、完売してしまうこともあるそうです。
みなさん、おいしい天栄米を食べてみて下さいね。

 

天栄米栽培研究会
【住所】福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字原畑78 天栄村役場産業振興課内『天栄米栽培研究会』
【TEL】0248-82-2117   【FAX】0248-82-2718


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