喜多方市にある「株式会社おくや」さんは豆菓子の製造販売会社です。
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(※写真は株式会社おくや提供)
将来へ向けて、今できることを一生懸命やる。
「豆一筋」これが辿り着いた姿勢だとおっしゃる、若干36歳の松崎社長にお話をうかがってきました。
初めに豆屋さんになったきっかけをうかがいました。
松崎社長が商売を始めたのは21歳の時。
漠然と社長になろうと思ってはいたけれど、何をしていいか分からず、
毎日、奥会津の方へドライブをしながら考えていたそうです。
農村風景を眺めながら、「店もないし買い物は不便だろうなあ。」と思い、年配の方に
「何かいるものがあったら買ってきますよ。」と声をかけたところ、「じゃあ、せんべいでも買ってきてもらおうか。」
と頼まれ、ついでに生活用品もお願いされ、「駄賃だよ。」と千円もらったのが始まりだったそうです。
その後、農村のひとり暮らしの高齢者の方や、高齢者世帯の買物や雑用を頼まれたりしながら、
生活をやっていけるほどの収入になっていったとおっしゃっていました。
そして、高齢農家さんの生産物を売るようになり、この会津では美味しい豆が採れることに目をつけ、
主に豆を仕入れるようになりました。
更にせっかく仕入れた豆に付加価値をつけて高く売るために、加工品として売るようになった、
といういきさつを話してくださいました。
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平成22年には会社を法人化し、海外進出等、順調に経営を進めていた矢先に起きた震災。
震災後は、取引先の店舗の9割が店を閉めてしまい、更には取引のあった台湾や中国への輸出がゼロになってしまったそうです。
反面、復興支援のイベントで売り上げを伸ばすことができたと共に、支援者もでき、
現在は通常のイベントにも呼ばれるようになり、毎週関東方面へ出かけていらっしゃるそうです。
震災にも負けずにパワーアップした松崎さんは、「やめなければ続くんだと思った。」と話していました。
現在、契約農家さんは45軒。
5年前に「会津豆倶楽部」を発足し、未来へ向けて種撒きの最中です。
会津は気象や土壌の条件が、大粒で甘い落花生の生産に適しているそうです。
人気の「会津みそがらめピーナッツ」は、皮むき作業を障害者施設にお願いました。
仕事の依頼が来たことで、施設の方にはとても喜んでもらっているそうです。
全て手作業でしてもらっているので、納品までに日にちはかかることを了承してもらっての受注にしています。
「採算はとれますか?」とうかがったところ、株式会社おくやとして、商売をする部分と、
儲けではなく、社会貢献的な部分も大切だということ、そして、今はその部分がとても楽しいと話してくださいました。
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(※写真は株式会社おくや提供)
その地域の産物で銘品を作り、利益を地域に還元し、活性化につなげるという志のある仕事を
今後も続けていきたいとおっしゃっていました。
そして「未来に繋がる種を今蒔き、さらに蒔き続け、その種が未来の日本や故郷の生活の糧であり続けて欲しい。」と話されていました。
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株式会社 おくや
【住所】福島県喜多方市字長面3074-13
【TEL】0120-066-098
【URL】http://www.oku-ya.com