東京都・杉並区役所内にある「コミュかるショップ」では、
北塩原村産の山塩、ハチミツ、ナメコなどや、南相馬市の海苔、とろろ昆布などの特産品を販売しています。
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なぜ、杉並区役所内で売られているのでしょうか?
実は杉並区は、平成16年から北塩原村と、区民が村内の宿泊施設などを割引利用できる「まるごと保養地協定」を、
平成17年から南相馬市と、災害時にさまざまな援助をし合う「災害時相互援助協定」を結んでいるのです。
「北塩原村、南相馬市とは様々な交流をしてきて、お互いの関心も高いのです。
今年7月には『相馬野馬追ツアー』を企画・募集したところ、あっというまに定員になってしまい、
バスを1台増やしました。最終的に77名の区民が、北塩原村と南相馬市を訪れました。」
と、説明してくださったのは、杉並区交流協会事務局次長 松井保利さん。
その交流の一環が、「コミュかるショップ」での物産販売なのです。
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震災後は、福島の物産を扱っているということで、訪れる人から様々な反応があったそうです。
けれど、今はすっかり反応も落ち着き、リピーターも多いそうです。
「はじめは福島への支援の気持ちから買った方が多いと思います。
そして、一度買ったらその質のよさにファンになり、また買って、と繰り返し買うようになるようですね。
値段も抑えられていますから、お友だちにあげたり、薦めたりされるようです。
『友だちにもらったのが美味しかったから買いに来たわ』という方もよくいらっしゃいますよ。」と、
スタッフの伊勢久美子さん。
伊勢さん自身も、海苔やハチミツを愛用しているそうです。
店の一角ではCDの販売がありました。
「福島から伝えたい 南相馬市立石神第一小学校5、6年生」というタイトルです。
この曲は同校の生徒が作詞、先生が作曲を担当。支援の感謝を込めて歌ったもの。
10月の『杉並区80周年まつり』では、生徒たちがやってきて、すばらしい歌声を披露したとのことです。
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(左:「杉並区80周年まつり(10月13日開催)」での合唱の様子/杉並区交流協会提供、右:CD)
CDは1000円で販売されており、500円は南相馬市の小学校に寄付されます。
杉並区と南相馬市、北塩原村。震災を超えて、以前と変わらぬ交流は続いています。
いえ、震災前よりいっそう熱い交流が行われているように感じ、うれしくなった一日でした。
この友情がずっと続いてほしいと思います。
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(スタッフのお二人、左:伊勢久美子さん、右:佐藤容子さん)
コミュかるショップ
【住所】東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-15-1杉並区役所1階
【営業時間】月~金曜 午前9時から午後4時30分まで、土曜 午前10時~午後4時まで(祝日、年末年始は休み)