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しゃきしゃきで香り爽やか「相馬せり」(相馬市)

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「せり」と言えばお正月のお雑煮には欠かせない食材です。
どのように栽培されているのか教えていただくために、「相馬せり」を栽培されている佐藤章さんのお宅にお邪魔しました。

「相馬せり」の歴史は新しく、昭和40年代に相馬市で栽培が始まり、佐藤さんは昭和46年から栽培を始めました。
栽培当初は「せり」は水田で採るものであり、店から購入するものではないという考えがほとんどでしたので、
なかなか売れなかったそうです。

 

栽培している品種は「島根みどり」です。
生育が早いのですが、冬の寒さに弱く、茎は太く緑色をしています。
品種の統一により「相馬せり」のブランド化を目指しています。

せりの栽培面積は35アール、5月に苗を植え、9月に定植。
10月から2月まで収穫が続きます。
出荷も10月から始まりますが、最も需要が多いのは、12月20日頃から1月7日頃までだそうです。

せりは水田で栽培しています。
収穫の様子を見せていただきました。

深さ30cmほどの水の中での作業です。座って作業するため腰まで水に浸かっています。
雨が降っても作業します。
地下水を引いているそうで、「この時期はそれほど冷たくないよ。」とおっしゃっていましたが、
これからもっと寒くなると大変な作業になるそうです。

作業で大変なのは、収穫後の水洗いだそうです
丁寧に水洗いするので、時間がかかります。

水洗いしたせりは、作業場で1本1本手作業で選別します。
約3分の2は選別により捨てられ、肥料になります。
少しでも状態が悪いと商品にならないので、お店に並んでいる商品は厳選された「相馬せり」なんですよ。
選別の作業を手伝わせていただいたのですが、1本ずつ選別するのは大変な作業でした。

選別の後は、箱詰めします。
箱詰めの前に選別で見落としたせりをもう1度チェックし、束にして箱詰めします。
1束100gで、長さはS・20~28cm、M・29~40cm、L41~50cm。

震災の影響で昨年の栽培は自粛し、今年は4月に新芽を苗から植え替えしました。
「相馬せり」は、水がおいしいから香りと色が良いせりが出来るそうです。
お正月のお雑煮に「相馬せり」を味わってみてはいかがですか?

せりをたくさんいただいたので、せりチャーハンを作りました。
みそ汁も美味しかったですよ♪
天ぷら、生のままでサラダにしても美味しいそうです。
是非、お試しください。


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