東京都葛飾区にある塙町のアンテナショップ「ダリちゃんショップ」にやってきました。
店先には白菜や大根など塙町から直送された野菜が並んでいます。
「小松菜とほうれん草ない?」
「あれ、今日はもう売り切れちゃった。葉物は早くに売れちゃうから。キャベツならありますよ!」
おなじみさんらしきお客様との会話が聞こえてきます。
しばらくお邪魔していると、お客様とスタッフの方との会話がとにかく多いことに驚かされました!
「これ何? ショウガ?」(お客様)
「それはキクイモって言って、きんぴらにしたりするとおいしいんです。」(スタッフ)
「これゴボウ? 短いのね」(お客様)
「短いでしょ、けど食べてみたらすっごく柔らかいの。煮てもキンピラにしてもいいですよ。」(スタッフ)
野菜の食べ方まで伝授。お客様も、教えているスタッフもとても楽しそうです。
「みんな農家の人たちだから。野菜に愛情を持っていて、本当においしい食べ方を知っているからできるんです。」
と店長の鈴木公雄(たかお)さん。
オープンしたのは5ヶ月前の今年7月、営業日は火曜、金曜、土曜です。
週3日の限定開店にもかかわらず、おなじみさんがとても多く感じるのは、そんなところに秘訣があるのかもしれません。
朝6時前に塙町を出て、JR新小岩駅近くの店に到着、準備ができ次第開店しているそうです。
特産のこんにゃく、珍しいヤーコン、それに漬物やおこわなど、おふくろの味も揃います。
ときには「予約」も受け付けます。
お客様から頼まれた野菜を次の開店のときに用意したり、フキなどの塩漬けを塩抜きし、料理するだけの状態で準備したり。
頼りになるお母さんたちなのです。一人加わるアルバイトは、近くにある東京聖栄大学の学生さんです。
「葛飾区と塙町は、防災協定を結んでいます。昔から、葛飾区の職員が塙町に出向したりと、交流が盛んなんです。
それに、東京聖栄大学も協力してくださってます。
一緒にジャムなどの加工品を作って販売したり、アルバイトを紹介してくれたり、本当に葛飾区とはありがたい関係ですね。」と鈴木店長。
農家のお母さんたちが作り出す”あったかい”雰囲気は、まるで福島に帰った気分になれました。
美味しい野菜や漬物はもちろんですが、そのあったかさもまた、「ダリちゃんショップ」の人気の秘訣に違いありません。
期間限定営業の予定でしたが、2013年の営業継続が決定しました。
年明けは1月8日から火曜、金曜の週2日営業。
福島から到着し、準備ができしだい開店(おおむね10時ごろ)し、午後5時まで営業します。
お問い合わせは、「道の駅はなわ」さんまで。
道の駅はなわ
【TEL】0247-44-0123
【URL】http://www.michinoeki-hanawa.jp/index.html