11月17日、世田谷区用賀の東京農業大学「食と農の博物館」で鮫川村の手まめ市が開催されました。
販売されていたものは、油や豆、しょう油や味噌といった、料理には欠かせないものが中心。
「福島から来たと気づいてくれた方が、大変だねって声をかけてくれる方ことが多いんです。」
と、お話してくださったのは、鮫川村役場 企画調整課の我妻正紀さんです。
ここ用賀でのイベントの他に、小田急線の経堂駅の商店街でも定期的に直売イベントを開催されているとのこと。
経堂駅のほうではすでにリピーターの方もいらっしゃって、
「今度来る時は〇〇を持ってきてね!」とご注文をいただくこともあるそうです。
「経堂でもそうだったように、一度でも口にしてもらえれば、
美味しいってことはわかってもらえると思うんです。
だから、たくさんの人に、しっかり安全性を伝えていきたいと思っています。
黙ってると、黙ってるだけになってしまうので、安全性も伝えていかないといけないし、
やれることはやっていかないといけないと思ってます。」と、我妻さん。
「福島県産の農産物をイメージ回復して、安全で安心だよって、伝わるようにしていきたいんです。
というのも、福島の生産者の中で、
『ものが売れない』というのが当たり前になってきている現状があるんです。
原発の風評被害で仕方ないって話している。
でも、僕らはその状況を応援するために、こうやって東京に出てきているわけで、
だから、生産者の方々にも、基準値内の数値であれば、自信持ってもらえるようになるといいなと思ってます。」
おふたり(左側:水野克哉さん、右側:我妻正紀さん)が、自信を持って紹介してくださった味噌としょう油です。
我妻さんが、心あたたまるエピソードを話してくださいました。
「実は、経堂駅のイベントで、開始が30分くらい遅れてしまったことがあるんです。
定期的にやらせていただいているのに、あってはならないことなんですが、
そのとき、2~30人くらい、福島のブースのところにお客さんがずらっと並んでいたんです。
すごくうれしくて、こういう話を生産者の方々にたくさんしていきたいと思ってるんです。
だから、イベントで呼ばれたらどこへでも行って、安全と安心を伝えていきたいと思っています。」
最後には、
「消費者の方々に安心して手に取ってもらえるように、
生産者の方々も励ましていけるようにやっていきたい。」と力強いメッセージをいただきました。
お忙しいところ、ありがとうございました!