会津の気候や土壌に根ざし、昔から作られている会津の野菜があります。
『会津伝統野菜』と呼ばれる野菜ののひとつに、会津坂下町立川地区の砂地で栽培されている「立川ゴボウ」があります。
ギザギザとした葉の形状から「アザミゴボウ」とも呼ばれています。
今回は立川ゴボウを育てているの大場さんと「立川ごんぼフェスティバル実行委員会」の事務局長三橋さんに
お話を伺いました。
※この地域では「ゴボウ」は「ごんぼ」と呼ばれています。
会津坂下町の立川地区では、立川ゴボウやナガイモ、ニンジンの生産が盛んです。
しかし、立川ゴボウは、連作ができないことや、新種のゴボウより収量が少ないという理由から、
現在、立川ゴボウを生産している農家は、10件くらいになってしまったそうです。
生産者が少ないことから、地元でもなかなか味わうことができない希少品となっています。
80歳になる大場さんは、立川ゴボウをはじめ、根菜類の栽培をされています。
ゴボウの収穫は土を1メートルくらい掘り、丁寧に引き抜いていく大変な作業だとおっしゃっていました。
さらに今年は雨が少なかったせいで土が固く、ゴボウが途中で折れてしまいがちとのこと。
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丁寧に引き抜かれた立川ゴボウは真っ直ぐに伸びていて、強い香りがします。
今回の震災の影響は最悪だったと生産者の大庭さんはおっしゃいます。
風評被害から今までにない安値が続いており、出荷を見合わせている作物もあるとか。
収穫量の少ない「立川」ゴボウ」は会津若松市内のスーパーにも出回ることはないので、
私も「ごんぼフェスティバル」で買い求めました。
会場では立川ゴボウを買いに来る、県外からのお客様が多いことに驚きました。
皆さん、立川ゴボウの美味しさに魅せられた常連さんです。
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今年のフェスティバルは天候が悪かったにもかかわらず、立川ゴボウの売れ行きは良かったようです。
無料で配られたゴボウ汁の前には長蛇の列ができていました。
ほくほくしていて美味しいです。
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事務局長の三橋さんは「『伝統野菜』を守るとともに、この場所でしか買うことが出来ないという販売方法で
地域の活性化も図っていきたい。」とおっしゃっていました。
「立川ゴボウ」は今後も「立川ごんぼフェスティバル」での販売に限定していく予定だそうです。
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事務局長の三橋さん(左)と大庭さん(右)