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青空の下で~板橋区民祭り(東京都板橋区)

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10月20日、21日、東京都板橋区にて第41回板橋区民祭りが開催されました。
爽やかな秋晴れということもあり、通路では油断すると人とぶつかるほどの盛況ぶり。

板橋第一中学校の校庭には被災地復興支援コーナーが設けられました。
岩手県、宮城県、福島県を中心に、早期の復旧・復興を願って被災地や風評被害を受けた地域の特産品を販売していました。

 

二本松市のブースでは、道の駅「ふくしま東和」さんが様々な秋の味覚を販売。ブドウの試食などもありました。

「香り豆」(写真左)は、粒も大きく、香りも強い枝豆だそうです。
試食用の豆をいただきましたが、風味がよく、まさに「香り豆」でした。
なめこ(写真右)は2株で250円と安いうえに、1つ1つが大きいんです。

「味噌汁に入れてもいいですが、天ぷらにしてもおいしいんですよ」と、
「ゆうきの里東和」の熊谷章一さんが教えてくれました。

「今日は人出も多く、まとめて買っていってくださる方も多いです。トマトは開始して2時間ほどで売り切れてしまいました。ありがたいですね。」と熊谷さん。

 

 

白河市のブースでは、野菜などの販売のほか、有賀醸造が酒の量り売りをしていました。

濁り酒「霧の華」は一杯200円。加熱していない生の酒ですから、シュワッとした口当たり。

アルコール度数が一般の日本酒より低い8.9度なので、飲み口がとてもいいのです。
2杯目を買いに来たという男性に感想を聞こうとすると、「お代わりしてんだから、うまいに決まってるでしょ!」とのこと。
「みんなで少しずつ飲んでみようよ。」と相談して買う家族連れなど、客足は絶え間なく、大盛況でした。

 

いわき市のブースでは、おなじみ「うにの貝焼き」の販売がありました。
貝の上にたっぷりとうにを載せて焼く、いわきの名物です。
焼き網に並べられた一つ一つのオレンジ色が美しく、とてもおいしそう。

「去年に続いての出展なので、『去年食べておいしかったから』といって買ってくださる方もいます。
被災地だから応援しよう、よりも『おいしいから』と買ってくださる。そのことがうれしいですね。」と、
販売していた(株)アザスコーポレーションの東秀人さん。

 

 

それぞれのブースで売られている商品は実にさまざま、福島県産品の多様さを実感するイベントでした!


会津のよいものを応援!(東京都千代田区)

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10月24日、25日の2日間、JR東京駅丸の内日本橋口広場にあるTICイベントスペースで、「あいづ凛秋市」と題して
会津の観光物産展が開かれました。

 

このイベント、実はただの物産展ではありません。
福島県立テクノアカデミー会津職業能力開発短期大学校の観光プロデュース科の学生たちが「観光調査実習」の一環として、
「会津のよいもの」を自分たちの目で確かめながら集め、より魅力的な商品として販売出来るように検討を重ね、
当日は積極的な販売PRを行い、また会津の観光活性化につなげようというものなのです。

学科長の金谷衛二先生にお話をうかがいました。

「生徒たちが、会津の各地を回って実際に生産しているところを見たり、お話を伺いながら、よいものだけを集めました。
ですから、販売も生徒たちが『こんなところがいいんですよ』と実感を持って説明しながら行っています。」

「『赤岩の塩』は、山塩と言って温泉から採れる塩なんです。
ミネラル分が豊富で、素材の味を生かすという特色があります。」(写真左)

「『赤カボチャ』は栽培が難しく貴重なカボチャなんですが、品種改良して栽培しやすくなりました。
その『赤カボチャ』を使って作ったのがこちらの羊羹です。あまり固めず柔らかく、カボチャの甘みが生きています。」(写真右)

 

 

そのほかにも、蕎麦せんべい、じゅうねんみそ、会津金山町の天然の炭酸水など、さまざまな物産が並べられていました。

 

生徒さんたちの「会津のよいものを知ってもらいたい。」という気持ちが伝わってくる丁寧な説明が、とても印象的でした。
また、試食の後などにはアンケートも実施。これからの勉強に役立てるとのことです。

今回のイベントのリーダーである山田有紗さんは、
「このイベントに限らず、これからも会津の観光に役立つことができれば、と思っています。」と話します。
昨年は中国・上海に行って、会津をアピールしてきました。来月は韓国・ソウルにも行く予定とのことです。

若い力で、会津の観光、物産を盛り上げていってほしいと思います!

新B級グルメ?「芋煮カレー」も登場~福島・東北まつり~(東京都港区)

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10月27日と28日の2日間、東京都港区の東京ミッドタウン脇にある赤坂檜町公園で、「福島・東北まつり」が開催されました。
快晴のこの日、芝生が美しい公園の広場は、多くの人たちでにぎわっていました。

「うにの貝焼き」、「鮎の塩焼き」、漬物、地酒など、さまざまな福島の味覚が登場。

 

特設ステージでは、地元のジャズ愛好家たちによる演奏。
訪れた人たちはビールや日本酒などを飲みながら、耳を傾けていました。
また、新島八重のマスコットキャラクター「八重たん」も登場です!

 

福島の様々な味が揃ったこの日、ちょっと変わったブースがありました。

「福島の芋煮&芋煮カレー」です。

芋煮といえば、山形や宮城が有名ですが、福島県人ならご存知のように福島でも秋の風物詩ですよね。
たいていの方は、学校や地域の行事として経験しているのではないでしょうか。
その「芋煮」を東京で売り出そうというのです!

 

ところで、芋煮はわかりますが、「芋煮カレー」というのは初めて聞きました!

売っているのは、東京在住の福島県出身者で作っている「あづまっぺで会」。

同会の赤井雅さんによると、「芋煮を売ることは決まったのですが、あと一品何か売りたいという話になり、
じゃあ『芋煮をカレーにしちゃえ』となったんです。」とのこと。

いただいてみると、ジャガイモ、キノコ、ニンジン、大根……たしかに具は「芋煮」なのですが、カレーです!
ただし、ダシと「塩麹」が効いているので、普通のカレーよりもさっぱりと、けれどうまみが強く感じられます。
これは美味しい!

 

 

「塩麹を入れてみれば。」とアドバイスしたのは、飲食店を経営する会員の菅野崇幸さん。
「店で塩麹を使った料理をいろいろ出しているので、芋煮カレーにも入れたらどうかと思ったのです。」と菅野さん。
B級グルメとして全国的に人気の「なみえ焼そば」のように、「芋煮カレー」も全国区になることを期待したいですね。

「あづまっぺで会」は、東京からも福島を盛り上げていこうと、さまざまな活動を企画しているそうです。
これからも、またこのブログで紹介していきたいと思います!


(写真右から、菅野崇幸さん、赤井雅さん、小野寺一孝さん、渡部直樹さん)

学生たちの力でいわきの漁業を応援!~東京海洋大学 海鷹祭~(東京都品川区)

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11月2日から4日の3日間、東京都品川区にある東京海洋大学で、大学祭「海鷹祭」が開催されました。

「海鮮カレー」「かに汁」「マグロ即売会」など、模擬店も「海洋」大学らしく、ひと味違います。
また、被災地を応援しようという模擬店も多く見られました。

 

 

そんななか、いわき名物「サンマのぽーぽー焼き」というテントが目に留まりました。

私はいわき市の隣りにある古殿町の出身ですが、「ぽーぽー焼き」とは聞いたことがありません!

売っている学生さんたちに聞いてみると…

「サンマが豊富に獲れて余ってしまったようなとき、漁師の奥さんたちが作るんだそうです。
私たちはいわきに行って、三枚におろすところから習って自分たちで作りました。
最初はうまくいかずサンマの血だらけになってましたが(笑)、なんとかマスターしました。
サンマをミンチ状にしたものに人参、ショウガや味噌、ネギを入れて焼き上げるんですよ。」

食べてみると、ショウガと味噌の風味がサンマのうまみとよく合って、おいしい!

 

テントの中にはいわきの漁業について、たとえば「ほっき漁」「シラス漁」などについてのレポートが展示されていました。
イラストを交えた説明はわかりやすく、興味深いです!

  

こちらはどういう団体なんでしょう?

「いわき市に縁のある学生が作った『QDいわき』、それにいわき出身の学生が作った『Little Iwaki』というグループが、
何かいわきのためにできないかということでいろんな活動をしています。」と、
「QDいわき」代表の東京海洋大学4年生 金田奈津子さんが説明してくれました。

「去年は、『いも煮』を売って、その売り上げをいわき市に寄付しました。
そして今年は、いわきの漁師料理である『ぽーぽー焼き』で行こうと。早稲田大学や上智大学など、参加している学生は様々です。
これからも、大学の枠を超えて、色々な活動をしていきたいと思っています。」とLittle Iwaki代表の早稲田大学4年生 大津良介さん。

「ぽーぽー焼き」の美味しさはもちろんですが、
故郷を応援し続ける若き福島県人たちに出会った嬉しさがいつまでも心に残りました。
いただいた福島の漁業についてのリーフレットには、漁師さんたちの想いとともにこう書かれていました。

「まず『知ること』。何も知らなかったら、何も始まりません。
(中略)福島の漁業復興を応援する第一歩を一緒に踏み出しましょう。」

ラジオDJ・ナレーター やまだひさしさん 編 -その1-

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今回お会いしたのはTOKYO FM「シナプス」、JFN系列全国38局ネット「やまだひさしのラジアンリミテッドF」の
メインパーソナリティーを務めていらっしゃる、ラジオDJ・ナレーターのやまだひさしさん。

雑誌『エココロno.64』(http://ecocolo.com/)の連載『やまだひさしのGREEN×TALK』に
ゲストとして招かれたことが初めての出会いでした。

やまださんは、ご自身のCDの売り上げから得られた復興支援義援金をもとに、
「南三陸たこやき大作戦!」(http://yamadamic.com/takoyaki/)を展開されるなど、
被災地復興ご支援くださっています。

 

本日から3回に渡ってお届けします。
その1  福島の現状が伝わらない (2012年12月5日公開)
その2  福島だけの問題ではない (2012年12月6日公開)
その3  新たなる可能性     (2012年12月7日公開)

 

福島の現状が伝わらない

まず、私の方から大震災発災および原発事故発生当初の状況や、
一人の農業者としてそこからどのような考え方や行動を起こしたかについてお話させていただきました。

やまださんは、
原発事故が起こった当初からしばらくの間は、過酷な条件下でも何かを考え行動する人たちが
福島にいるということが伝わってこなかった。
検査機器も揃えられない状況では、福島の農業はもうだめではないかという情報ばかりが届いていた。とお話になりました。

やまださんのようにメディアに関わっており、情報のチャンネルが多い方でも、
当初、福島県の現状が伝わっていないというのは少し衝撃でした。
どうしても、センセーショナルであるとか、人々の関心を呼びやすい情報発信形式になってしまうのは仕方ないにしても、
『もう少し多面的にメディアに取り上げて欲しい。』そう思う福島県の方は多いかもしれません。

やまださんは被災地に足を運ぶ中で、現地の農業の現状・農業者の姿を見た時に感じたことを話してくださいました。

農業だからかな、他の産業と違って、生命力がすごい。
種をまいた後に育っていく過程を見ていくと、その姿に人間が励まされる。
それを見るといつまでもなよなよしてはいられない。
しょうがない・仕方ないというのはあきらめの言葉じゃない。
次のためにそこは線を引かないか?明日のことを考えるために。
まだ若く可能性が大きいポジティブな人と話をするとそう思います。

すごく力強い、実際に人に会って体感されているからこそ出せる言葉、素直にそう思いました。
その上で、

でも、長年努力して農業に携わり、苦労の末に自分の経営を発展させてきたベテランの方々に対して、
この大きすぎる困難について『仕方がない』の一言とともに前に進もうというのはあまりに酷な話でもあります。
また一から始めようと言えるでしょうか?ともおっしゃいました。

 

そこなんです。

どちらも、福島県の農業・農業者の現状なのです。
どちらが良い・悪い、正しい・間違い、そういう二元論ではないのです。

多くの場合、どちらか一方の側面だけをクローズアップし、
あたかもそれが福島県のすべて、そう思わせるような情報発信が多くなされています。
やまださんのように、今の福島県の現状を多面的な視野からとらえてくれる方が情報発信に携わってくれている、
ということに、私は感謝しました。

 
 

次回、「福島だけの問題ではない」は12月6日(木)にお届けします。

野菜ソムリエ藤田が聞く!を更新しました

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野菜ソムリエ藤田が聞く!
今回は、ラジオDJ・ナレーター やまだひさしさんをお招きし、対談いたしました。

 

本日から3回に渡ってお届けします。
その1  福島の現状が伝わらない (2012年12月5日公開)
その2  福島だけの問題ではない (2012年12月6日公開)
その3  新たなる可能性     (2012年12月7日公開)

 

コチラをごらんください

ラジオDJ・ナレーター やまだひさしさん 編 -その2-

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今回お会いしたのはTOKYO FM「シナプス」、JFN系列全国38局ネット「やまだひさしのラジアンリミテッドF」の
メインパーソナリティーを務めていらっしゃる、ラジオDJ・ナレーターのやまだひさしさん。

雑誌『エココロno.64』(http://ecocolo.com/)の連載『やまだひさしのGREEN×TALK』に
ゲストとして招かれたことが初めての出会いでした。

やまださんは、ご自身のCDの売り上げから得られた復興支援義援金をもとに、
「南三陸たこやき大作戦!」(http://yamadamic.com/takoyaki/)を展開されるなど、
被災地復興ご支援くださっています。

 

今回は-その2-です。
その1  福島の現状が伝わらない (2012年12月5日公開)
その2  福島だけの問題ではない (2012年12月6日公開)
その3  新たなる可能性     (2012年12月7日公開)

 

福島だけの問題ではない

続いて、福島県の農産物の今後について話をしました。

震災については風化していくけれども、福島県産品に対する漠然としたネガティブなイメージだけは残っていく、
これは非常に厄介な問題。
目の前のスーパーに買い物に行き、同じ農産物で福島県産と他県産があった時に、多くの人が他県産を手に取ってしまう、
これをどうすればいいかということについてずっと考えていた。 と、やまださん。

そういった状況にあると、需要が急激に高まる地域が出てくるわけで、
利益を得るために産地が福島でないだけの手抜きの粗悪な農産物を出してくる、
つけ入るスキに便乗してくる悪意のある人が出てくるということことだって、可能性は十分あると思う。
それを防ぐためには、自らを守る意味でも農産物を実際に手に取る消費者自身が良くこのことを考えなくてはいけない、
そういった内容のお話をされました。

正直、私にはこの視点はありませんでした。
しかし、現実として福島県産の農畜産物を買い、産地偽装をして販売する事件が起きている以上、
やまださんのおっしゃることも杞憂であるとは言えません。
もしかすると、多くの方が福島県の農業・農産物だけの問題であると思っていた昨今の種々の問題は、
実は日本全体の農業・農産物に悪影響をもたらしているのかもしれません。

そのことを認識することができたやまださんのお話は、本当に目からうろこでした。
そういった問題を引き起こさないための方策にも話が及びました。

生産者や農産物を扱う業者が、安全性や栄養価・糖度などを分かりやすく説明あるいは提示することによって、
選択することが出来る、早くそうなってほしい。
シンボリックな産品が出てきてほしい。

まさに我々、福島県の農業関係者が”まず”目指すところはそこであると、私も思いました。
福島県農業の抱える問題の解決は、日本農業の抱える問題の解決でもあるのです。

 

自分の物を高める

実際に農産物を手に取られる消費者の方々との関係性の話も、非常に興味深いものとなりました。

相手の弱みやアラを探したりするのではなく、自分の物をとにかく高めていって凄いものにしていけば
必ずファンが味方してくれる。
その人は美味しいものを待っていてそれを作ってくれるから買ってくれる、このシンプルな関係性を守っていけば、
そこさえきっちりつながっていれば大丈夫。これは農業に限らずどんな商売でもそうかもしれない。

僕の考えを嫌いだ・もう聞かないといってくる方も中にはいるけれども、その方たちだけに対峙しているわけにはいかない。
僕の人生は有限だしそんなに長いものでもないので、聞いてくれてありがとうと言える方たちとの関係性を大事にしたいし、
その人たちがもっと仲間を増やしてくれれば僕はうれしいから。

これはあきらめというよりは建設的な話かもしれないかな。

やまださんご自身の経験をふまえた言葉は、まさに”腑に落ちる”という感覚そのものでした。

『作って終わり』だとそこから先がイメージできない。
売り先をコーディネートしてくれるような流通の人がもっと増えてくると、農業が活性化するのではないか、
ともやまださんはおっしゃいました。

農業者でも必死にコーディネートしようとしている人はいます。しかし、生産も行わなければなりません。
オーバーワークになり、品質も下がり、疲れ果ててしまっては元の木阿弥です。

これから福島県の農業に可能性を感じてくれるコーディネーターとの出会いとパートナーシップ。
言葉にすると簡単ですが非常に難しいことです。
しかし、ここが福島県農業復興のキーポイントであることは間違いないと思います。

 
 

次回、「新たなる可能性」は12月7日(金)にお届けします。

ラジオDJ・ナレーター やまだひさしさん 編 -その3-

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今回お会いしたのはTOKYO FM「シナプス」、JFN系列全国38局ネット「やまだひさしのラジアンリミテッドF」の
メインパーソナリティーを務めていらっしゃる、ラジオDJ・ナレーターのやまだひさしさん。

雑誌『エココロno.64』(http://ecocolo.com/)の連載『やまだひさしのGREEN×TALK』に
ゲストとして招かれたことが初めての出会いでした。

やまださんは、ご自身のCDの売り上げから得られた復興支援義援金をもとに、
「南三陸たこやき大作戦!」(http://yamadamic.com/takoyaki/)を展開されるなど、
被災地復興ご支援くださっています。

 

今回は-その3-です。
その1  福島の現状が伝わらない (2012年12月5日公開)
その2  福島だけの問題ではない (2012年12月6日公開)
その3  新たなる可能性     (2012年12月7日公開)

 

時間というもののもたらすもの

やまださんは”時間”というキーワードでも、私に大きなインスピレーションをもたらしてくれました。

「じっくりと時間をかけないと信頼関係というものは築けない。
その時間があるから信じていくしどんどん距離が近くなっていく。
そして結局のところそういう過程を経たものが、そのあともパートナーとしてつながっていく。
いざという時の信用の軸っていうのは、じっくり時間をかけて繋がってきた所にしかないと思う。
時間というものはすごく良くて、時に解決もしてくれる。誤解も解けることもあるし、悲しみも少し薄めてくれる。
震災復興支援活動を色々やっているんだけれども、1年半以上たってやっと、
『あなたのことを信用します』という人もいて、人間というものはそういうものなんだよね。
自分をいくら信じてくれと言っても、それは相手のあることだから、その人にはその人なりの時間軸があるから、
福島県の農業関係者にもそこはあせらず踏ん張ってほしいと思っています。」

私たちは少し急ぎすぎているのかもしれません。
何とか信頼を取り戻したい、元に戻したい、その気持ちが先走りすぎているのではないでしょうか?
こちらが急げば急ぐほど、じっくりと信頼関係を築きたい方々との距離が離れていく。
まさに現実に起きている問題ときっちり合致します。
目先の成果ばかり目指すことは、信頼の醸成には繋がらない。良く分かっていることなのにそれが出来ていない。
全てを一瞬にして元に戻す魔法は無く、必要な時間というものがある。
この根本的なことを我々はもう一度見直さなければならないのではないでしょうか?

 

新たなる可能性

人には会うべきタイミングというものがあってお互い頑張っているからそのタイミングで会える。
震災以後、ずっと思っていたことが確信に変わった、その時が来ました。

やまださんが行っている復興支援についてお話を頂きました。

「震災のことを風化させないように僕が言い続けられるように、
僕が出している本やCDの印税を復興支援に回すことで、細かいことだけれども半永久的に続けられるかなと思っています。
たとえわずかな金額だとしても、みんなで集めて寄付を続けていくっていうことを、DJをやれる間は続けていこうかなと。」

実際にそういったことで集まったお金で、宮城県の南三陸にご縁があった関係から、
当地で移動販売車を使って仕事をプレゼントすることを考えたとやまださん。

「なぜならそこで売り上げが上がれば半永久的に経済が回るので、そういう形で支援をしたかった。
何か物を買ってプレゼントをして終わりでは無くて、仕事だったら続けていってもらえるだろうし、
もしそれが大ブレイクしたりしたら面白そう。」

僕も面白いと思います、すごく。そして間違いなく復興につながるとも思います。

「今年、リスナーの方々の言葉をあつめて『永遠に語り継ぎたい 3.11の素敵な話』(ぱる出版)という本を出して、
その印税は全額被災地に寄付するという取組みを始めました。

少しずつその金額も増えてきたので、ずっと気になっていた福島に、
同じような形で移動販売車を寄付したいと思っています。
できれば原発事故によって故郷を離れざるを得なかった飲食業を営んでいた方に
仕事をプレゼントすることによって震災復興に繋げていきたい。
その上で、当初は福島市や郡山市など人口の多い所での展開になると思うけれど、
徐々に原発事故の影響が大きい地域に近づいて展開していきたい。
そして、その車にGPSを積んで行動範囲を公開していくことができれば、
原発事故の影響によって入れない地域が浮かび上がってくる。
そこに疑問を持ってもらって忘れないようにしてもらいたい。」

ここまで深く考えて福島のために、応援してくれるために、忘れないために、行動してくれる方がいる。
だからこそ、こんな未曽有の事態で苦しみ・悩みながらも、私たちは前を向いて歩んで行けるのです。

「もし、だれかいい人がいれば紹介してほしい。」とやまださん。

ああ、もう僕は瞬時に紹介すべき人が頭に浮かびました。
まさしく同じ志で実際に行動している人と、前回対談しているではありませんか!
『株式会社47PLANNING 代表取締役 鈴木賢治さん』編はコチラをご覧ください。)

この話が今後どう展開するかは分かりません。でも、きっと面白いことになることだけは間違いないでしょう。

可能性は行動と出会いから生まれるのです。


こだわり有機米作り(相馬市)

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相馬市でこだわり有機米を栽培している北相農産の反畑(たんばた)さんにお話を伺いました。


【写真は今年9月の様子です】

 

※有機米とは・・・※
種まきまたは植え付け前3年間以上化学農薬と化学肥料を使用しない田んぼで栽培すること。
栽培期間中も化学農薬と化学肥料は使わないこと。このほかにも、生態系の維持などJAS法に詳しく規定されています。
以前は有機栽培についてあいまいでしたが、JAS法が改正されてからは厳しくなりました。

 

反畑さんが有機米栽培を始めて、今年で12年になります。
田んぼの広さは685アール、お米作りを始めて約60年になります。忙しい時以外はほとんど1人で作業しています。
栽培している品種は「ミルキークィーン」です。
反畑さんは、「私はコシヒカリを超える米だと思っているんです。」とおっしゃっていました。
特徴は、味があり粘りがあるので、さめてもおいしいお米です。

肥料には「米ぬか」や「カキ殻」を使用していて、お米の味に個性が出るそうです。

有機米は、値段が高いのですが、それには理由があります。
とにかく手間がかかるそうです。
除草剤が使えないため、草取りの作業に朝4時から8時まで行う日が続く時もあります。
除草機を使えない場所は、手作業になります。

反畑さんのお米を食べたお客様からお手紙をいただく時があるそうで、
大切に保管していらっしゃるお手紙を見せていただきました。

「こんな美味しいお米は生まれて始めて食べました。」
「今まで食べた中で1番美味しい! 体に気を付けて頑張ってください。」
このような手紙は大変励みになるそうです。

 

東京の有名デパートに生産者の顔写真がある有機米のコーナーがあり、
反畑さんのお米は人気で生産が追いつかないほどだそうです。

 

数年前、反畑さんのお米を食べていた東京の保育園児が田植えと稲刈り体験に来ていた時期がありました。

  
【写真は反畑さん提供】

またいつか、子供達と体験を通して食べ物の大切さ、お米の美味しさを伝える事ができたらいいなと思っているそうです。

 

これからも安全・安心なお米を届けるためにこれからも頑張ってください。

農家民宿体験モニターツアー(秋)(喜多方市)

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新米の収穫の時期に合わせて、会津農林事務所主催の農家民宿体験モニターツアーが実施されました。
前回の実施は今年7月(そのときのレポートはコチラをご覧ください)。
大変暑くて農作業体験は短時間で終了、参加者の方からは農業体験をもっとしたかったという声も聞こえていました。
そこで、今回は思う存分農作業を体験し、収穫の秋を堪能していただこうというスケジュールです。

参加者の皆さんは各自、会津若松駅まできていただき、その後バスに乗り込み喜多方へ!
宿泊も前回同様、喜多方市の4軒の農家民宿さんです。

今回の参加者は県外の方が多かったのですが、
思い切り土に触れたいという思いから福島県浜通りから参加された方もいらっしゃいました。

まずは、民宿のオーナーのお迎えの車でそれぞれの宿へ案内され、昼食です。
私は「農泊 花菜(hana)」さんにおじゃましました。

野菜料理のレパートリーの豊富さに驚きました。
芋汁、菊の花のお浸しなど、旬の野菜がたっぷりの料理を味わい、大満足でした。

その後は耕運機を軽トラックに積み込み、農作業開始です。
最初は機械を操るのに四苦八苦という感じでしたが、
オーナー五十嵐さんの指導を受けながら、どんどん畑が耕されていきました。

他のみなさんの農作業の様子も気になり他の農家民宿さんの畑へもお邪魔させていただきました。
参加者の皆さんは、お花をポットに植え替えたり稲刈り後の田を耕したり、収穫のお手伝いなどをしていました。

オーナーの方々も大変助かりましたとおっしゃっていました。

翌日は全員で落花生の収穫体験、そば打ち体験、直売所での買い物というスケジュールでしたが、
生産者の方から直接お話を聞いたり、直売所で福島県産農産物の安全性を確認しながらの買い物をする機会も
有意義だったと思います。

農家民宿の暮らしぶりを実際に体験し、農業の大変さと素晴らしさを感じられたようです。
交流会での皆さんの感想では、福島県がとっても好きになりましたという方が多く、嬉しく思いました。
生産者側の皆さんの「参加者の方々に福島県の良さを伝えたい」という思いのお陰だと感じました。


農泊 花菜(hana) 五十嵐さん          農泊 庭の宿 喜多蔵  皆川さん

今回のツアーを通して福島の魅力を十分に堪能していただけたのではないでしょうか。

ツアーの主催側も参加者も「フクシマ」ではなく、震災以前のありのままの「福島」を知っていただくための、
ひとつのキッカケとなった手応えを感じました。

フライマルクト・オズフェスタ2012(神奈川県川崎市)

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10月7日(日)、神奈川県にある東急東横線元住吉駅のブレーメン通りで
第8回フライマルクト・オズフェスタ2012が開催され、福島県会津地方の特産物が販売されていました。

 

まずは、ご挨拶や、案内ととてもお忙しくしておられた、
モトスミ・ブレーメン商店街振興組合の理事長 伊藤 博さんにお話を伺いました。

「昔は、このあたりの大型商業施設で福島県のものをPRしていました。
5年前くらいから、ブレーメン通りのイベントにも参加してもらっています。
単発のイベント参加だけをやっていても、打ち上げ花火になってしまい次に繋がりづらいので、
こういったイベントのように長い付き合いをする必要があると思っています。
その中で、今後の福島のために何かできることがあると考えています。」

 

会場では、会津ブランド館も出店されていました。
会津地方17市町村の特産品、伝統工芸品を扱っているとのこと。


(会津ブランド館 館長の長谷川 哲平さん)

「復興という言葉で、甘えていくような雰囲気は続けてはいけないと思っていて、
新しい商品をしっかりとした品質でつくり、ちゃんとビジネスとして受け入れてもらえるようにする必要があります。
ただ、今後必要なこととしては、会津でおいしくて有名なものでも、殆ど知られていないので、
販売する人間として、新しい商品を開発し、もっと消費者の方々に伝えていくことが重要だと思っています。」

と語ってくださったのは、館長の長谷川 哲平さん。

商品を伝えていくことが重要だと感じているとのことで、
おすすめの商品があれば教えてください、とお願いしたところ・・・

「会津の30歳以上の人はみんな知っているんです!
お酒のあとの「しめ」といえば、カレー焼きそばです。
だから、ほとんどの居酒屋にもおいてあるんです。
最近は、テレビなどのメディアにも登場する機会が増えてきているので、
だんだん有名になってきているんですよ!是非、たくさんの人に知って欲しいんです!」

と、とても元気よくお話をしてくださいました。

 

復興の意味合いではなくて、ビジネスとして、
会津の商品を広めていきたいとお話はをされる姿は、非常に頼もしいものでした。

みなさんも、会津の「カレー焼きそば」を機会があれば是非手にとってみてくださいね!

 

十七市町村物産市場 会津ブランド館
【住所】福島県会津若松市七日町6-15
【TEL】0242-25-4141
【URL】http://aizu-tsshop.com/

柿農家。今年のあんぽ柿は・・・(伊達市)

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伊達市梁川町の東大枝地区で果樹栽培をされている酒井政則さんの畑にお邪魔しました。

畑の広さは1.8ヘクタール、ご夫婦2人で作業しています。
栽培している果物はもも、ぶどう、梨、りんご、柿です。

出荷額の半分はあんぽ柿でした。

「あんぽ柿」の名前の由来は、皮をむいた柿を天日に干すことから「天干柿(あまぼしがき)」 と呼ばれ、
それが明治時代に「あんぽ柿」と呼ばれるようになりました。渋い柿を干すことで 甘くなることを意味する
「甘干柿(あまぼしがき)」から「あんぽ柿」となったとも言われ ています。
現在は、天日ではなく施設で乾燥させ加工しています。

あんぽ柿と干し柿の試作品の放射性物質検査を県が実施したところ、
一部で国の基準値(1kgあたり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたため、
今年産のあんぽ柿と干し柿の加工を自粛するように要請がありました。
高圧洗浄機による除染作業など、今年こそ出荷出来るよう、努力を重ねて来ただけに残念でならないそうです。                  ですが、生柿と渋抜きの柿は、そのようなことはありませんでした。

 

栽培している柿の品種は、蜂屋、平核無(ひらたねなし)です。
蜂屋・・・・あんぽ柿に使われる柿ですが、生柿で食べる事も出来ます。
      焼酎で渋抜きすると、とろけるような食感で濃い甘さになります。
平核無・・・出荷時に渋抜きを行うことで甘くなります。
      たねなし柿で果汁が多くてやわらかく、甘くてまろやかな口当たりです。あんぽ柿に使われることもあります。

これから生柿の収穫と出荷が始まります。

 

このような平核無も栽培しています。
平核無ですが、樹上脱渋柿といって木になっている柿にナイロン袋をかぶせ渋抜きをすることで糖度が高くゴマが入り、
他の柿と違った雰囲気を味わうことができます。

震災後は贈答のお客様が例年の1割に減ってしまいました。

そこで酒井さんは自分の足で販売先を探し、今は逆に足りなくなってしまう事もあるそうです。
いい物を作っていれば売れるという事を確信し、おととしよりも、去年よりもという気持ちで作業に専念しています。

「福島を意識して食べるようになり、改めて福島の果物の美味しさに気付きました。」と励ましの手紙をいただいたり、
「お宅のは味が違うね!」と言ってくださったり、味をわかってくれるお客さんに恵まれとても嬉しいそうです。

 

今年も使われることがなくなったあんぽ柿の加工施設。

  

福島のあんぽ柿が食べれる日が早く来ますように・・・

第37回すみだまつり(南会津町・東京都墨田区)

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10月13日と14日、東京都墨田区の錦糸町公園で第37回すみだまつり・第42回こどもまつりが開催されました。
全国の様々な地域が特産品を販売しているなか、福島県からは南会津町が参加していました。

 

 

館岩総合支所 振興課 企画観光係の主査 樋口和夫さんにお話をお伺いしました。

 
参加するきっかけを伺うと、
「旧舘岩村時代から、墨田区と友好関係があったので、南会津町になってからも、出店をさせてもらっています。
すみだまつりに初めて参加してから、もう20年以上です。」
と、お話してくださいました。
 

 

長い間、出店されているので、毎年来てくださる常連さんが数多くいらっしゃるとのこと。

「20年もやっていると、固定のお客さんが来てくれるんですよ。
『今年も来たよっ』て声をかけてくれる。『震災後はどうなの?大丈夫なの?』って声をかけてもらっている。
それでいまは、販売するものは検査の数値を見せながら話をさせてもらっているんです。」
 
 
 
福島の地元の様子を質問してみると、
 
「少しづつ回復はしているが、観光客が本当に減っています。
現地に是非、来てもらいたいというのが本音です。
でも急に変われるわけではないので、少しずつでもよくなっていけばいいなあと思っています。
特に、みなさんいろいろな報道で誤解されているところもあると感じているので、
実際に来てもらいたいなあと心から思います。」と樋口さん。

さらに
「地元は、なんとか回復していかないといけない。
安全だよ、ということをみんなで外に発信していかないといけない。
だから、数値にはすごく気をつかっています。
一度大丈夫だったらいいというものではないし。。。
だからこそ、こういう場で、私たちのような立場の人間が、
自信をもって発信していかなくてはいけないと思っています。」と、
安全面を訴え続けていくとお話をしてくださいました。

 


(館岩総合支所 振興課 企画観光係 主査の樋口和夫さん)
 

おすすめの商品はありますか?と、質問すると、すぐに、

「赤かぶを!」というお答えが返ってきました。
 

 
赤かぶは、南会津特産の野菜であり、京都や山形のものとは、形も違うし、味も違うとのこと。
こういった福島の美味しいものをもっとたくさんの人に食べて欲しいし、
できれば、現地にまで足を運んで欲しいと皆が強く願っている事を改めて感じました。

稲作の一年「収穫祭」(喜多方市)

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「ふくしま 新発売。」のスタッフ達と参加している「揚津棚田オーナー制度」の取材は、
4月の種まきから始まり、稲刈りを終え、収穫祭が実施されました。
いつものように暖かく出迎えられながら、今回が最後だと思うとなんだか寂しく感じました。

棚田オーナーの田んぼで収穫された米は、乾燥、脱穀され、すでに袋に入れられていました。
『棚田米』と書かれたパッケージを見た時は感慨ひとしおでした。

 

この収穫祭では、7月に撒いた蕎麦も食べました。
農作業を教えていただいていた方々は、今回は蕎麦打ちの先生です。

会津地区の中でも美味しいと評判の揚津の蕎麦、それも、「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の
「三たて蕎麦」ですから、なおさら美味しいですね。

 

賑やかに餅つきも始まりました。
「昔は土間があったので、そこで餅をついたんだけど、現在の住宅事情では無理だなあ。」と会長さん。
昔ながらの風習の風化は住宅事情に原因があることが多いのだとおっしゃいます。

 

蕎麦と餅だけでお腹がいっぱいだったにもかかわらず、
色々な種類の豆料理に惹かれて更にお腹いっぱいいただきました。

 

旬の野菜を取り入れた料理は本当に美味しく、
毎回、お母さんたちの手料理を食べられるだけでも、参加の価値があると皆さんおっしゃっていました。
その陰では、お母さんたちがメニュー作成に頭を悩ませ、早朝から仕込み等々、本当に大変だったことと思います。
それでも、「楽しかったよ~。」とおっしゃってくださったお母さんたち。ありがとうございます!

 

「揚津棚田オーナー制度」で学んだことは沢山ありますが、今までは季節をこれほどまでに感じたことはなかったような気がします。
毎月訪れる度に稲は成長しています。
周りの景色も毎回違った趣をみせてくれます。
今更ながら、自然の偉大さに感動しました。

 

今回の収穫祭には会津短大の学生さんも参加してくれました。
彼女たちは、「田舎というのは都会より劣っているというイメージを持っていたのだけど、
実際に訪れてみるとそうではなく、自分の知らないことが沢山あり、教えてもらうことばかり」と口を揃えていました。

揚津での体験を通して、生活や生き方に素敵な影響を与えてくれると思います。
若い人たちにもどんどん、参加をしていただきたいです。

 

棚田オーナー体験は4月から始まり、11月の収穫祭まで全部で6回行われたのですが、
皆勤の参加者には賞状と商品までいただきました!
商品は立派なねぎです!
米の他に私たち棚田オーナーは、豆や蕎麦も作ったのですが、豆は納豆にしてお土産にいただきました。

  

毎回、新鮮な野菜と農作業の心地よい疲れ。
揚津の皆様、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
参加者の皆様、ここで出会えたことに感謝致します。

 

揚津の方々と、そして参加者同士、名残を惜しみ、再会を約束し、帰途につきました。

来年度も「揚津棚田オーナー制度」は実施される予定です。

 
【お問い合わせ先】特定非営利活動法人 喜多方市グリーン・ツーリズムサポートセンター
【URL】http://www.kitakata-gt.jp/tanada/

 
 

スペシャルプレゼント


『稲作の一年』シリーズを最後までご覧いただき、ありがとうございました。
私たちが作ったお米(玄米)30kgを抽選で1名の方にプレゼントいたします!
応募期間は2012年12月28日(金)午後5時まで。是非ご参加ください。

※厳正な抽選のうえ、当選者を決定いたします。
※当選者の発表は賞品の発送を以てかえさせていただきます。
※賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。
※商品の発送は2013年1月下旬を予定しております。
※本キャンペーンは当サイト(PC)のみからのご応募とさせていただきます。

ふくしまの想いをのせて イン KIHACHI 銀座本店


平成24年度揚津棚田オーナー制度 第六回 収穫祭編

福大生presents!街なかマルシェ♪【前編】(福島市)

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10月21日、福島市の街なか広場で「街なかマルシェ」が開催されました。
7月に開催された七夕マルシェに続き今年2回目になります。

福島県の農産物・加工品の直売を行い、ご当地グルメの飲食ブースも用意しています。
福島大学経済経営学類小山ゼミナールの学生presentsです。

 

まずご紹介するのは「シノブリ」さん。

 

信夫山周辺の農家さん&牛乳屋さん&イタリアンレストランのお店です。
旬の野菜を詰めて、発送しています。今年の夏から始め、徐々に全国に広げていきたいと思っているそうです。

 
新聞紙で作ったエコバッグに入れていただきました。(写真右)

 

じゃがいも詰め放題もしていました。「とうや」という品種で薄黄色のきめ細やかな肉質で、もっちりとした食感を持っています。煮崩れもしにくいので、煮物や炒め物などに使うとおいしさが引き立つそうです。

 

「かーちゃんの力プロジェクト」さん
原発事故により避難を余儀なくされた町や村の「かーちゃんたち(女性農業者)」が避難先の畑で栽培した
新鮮な食材にこだわり、”体に良いもの”をまごころ込めて作っています。
故郷の味、おふくろの味であぶくま地域を元気にするためにかーちゃん達は頑張っています。
昨年芳賀情報員がレポートしたブログもご覧ください

  

手作りの加工品の種類が豊富で、揚げたてのぽてとバーやコロッケなども売っていました。
かぼちゃまんじゅうは250円。
生地はかぼちゃのほんのりした甘さで、手作りのあんこは甘さ控えめで小豆の味がするまんじゅうです。
現在は、トマトや桃のキムチを試作しているそうです。どんなものが完成するか楽しみです♪

 

つきだて花工房「月舘やさい工房」さん
以前、ものづくりびとフェアの取材でお邪魔させていただき、その時にお世話になった千葉さんがいらっしゃいました。

  
新たに販売を始めた中幸味噌醸造元さんのこだわりのみそ

直売所の施設で自主検査をしていますが、安心して商品を買っていただくために
「Bq検査済シール」を作成しQRコードで検査結果を見れるようにしたそうです。

各店舗ごとに学生さんがお客様と交流しながら販売にあたっています。
「キワーノ」という変わった果物も売っていました。

  

甘みはあまりないそうで、プルンとした黄緑のぶどうのような粒がびっしり入っています。
見た目や食感を楽しむものなので、デザートやサラダなどの彩りに使うといいそうです。
高血圧予防・便秘予防になるそうです。


かぼちゃや「みそっ子パン(えごま入り)」(2個で130円)を購入しました。

 

子供達にもわかりやすいように紙芝居やクイズで、福島の農産物の安全性を伝えました。
子供達はとても楽しそうに参加していましたよ♪

 

街なかマルシェ後編へつづく

地域再発見プロジェクト「ふくしま産直市」(東京都台東区)

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10月20日、JR上野駅中央改札外グランドコンコースで10月18日から10月21日まで、
東日本旅客鉄道株式会社の主催で開催された「ふくしま産直市」へ行ってきました。

 

お米やお酒、果物、野菜、お菓子まで、福島の特産品がたくさん並べられていて、
上野駅を利用する多くの人が足を止めて集まっていました。

特にお酒のコーナーでは、次回の大河ドラマに決定している、「八重の桜」を伝えるための演出もありました。

今回お話を伺ったのはお米や野菜の販売所にいらっしゃった
産直会などを企画する「本宮きらり」の武田佳津弥さんです。

お客様とは、どのようなことをお話されるのですか?

「商品のことを話すことはもちろんあります。
他には、福島を応援したいという気持ちを話してくれる方もいるし、
単純に福島のものは美味しいと言ってくれて、買ってくださる方もいます。」と武田さん。

福島県の地元の方々とは、どのような会話をされていますか?と伺ったところ、

「ひょとしたら、福島県民は感覚が鈍っているところもあるかもしれないと
思う時があります。自分たちはこれくらいは大丈夫な数値だろうと思っていても、
関東の方にとってはとんでもない数値だと思われることもある。
だからこそ、自分たちの持ってきた食べ物が安全であることを、
ちゃんと伝えていかないといけないと思っています。」

生産者の方とはこんな話もするそうです。

「こんなものが売れるのか?と心配されている方もいます。
でも、売れたら売れたで良かったね、という話ももちろんします。
やっぱり生産者の方はみなさん、自信を持って作っています。
中には、『これは絶対旨いから、持って行って是非伝えてくれ』と頼まれることもあります。

そのときに大切なこととして、安全なものなんだ、ということを第一に伝えていくこと。
基準値以下のものじゃないと、絶対に出荷しないということ。
ここを伝えたうえで、それから福島のおいしさを伝えていきたいと考えています。」

 

今回の産直市でのおすすめを伺ったところ、

「もちろん全部ですが(笑)……時期的にお米と果物です。
お米は重いから、なかなかたくさん売れるわけではないけれど。。。
小分けにしたら持って帰りやすいかな?って工夫は考えていきます!」

 

「実は、昨日ぶどうを買ってくれたお客さんが、わざわざもう一度来てくれて、
おいしかったよ、って言ってくれたんです。
こういうことがあると、やっぱりうれしくて、励みになります。
だからこそ、安全性とともに、美味しさも伝えていかなければと思ってます。」

お話を聞かせていただいている間にも、たくさんの人が、
果物やお菓子などを買っていかれていました。
安全性と共に、美味しさを地道に伝えていかれていることの結果なのだと感じられました。

福大生presents!街なかマルシェ♪【後編】

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10月21日に開催された「街なかマルシェ」のつづきをお送りします。

 

「二本松有機農業研究会」さん
   

【写真左】2年前にんじんが豊作で、1年中販売できるよう「有機人参使用 まるごとジュース」を作りました。
にんじん、レモン、梅エキスでできており、添加物などは入っていないそうです。
飲んでみると、すりおろしたような食感で、砂糖を使用してないのにとっても甘くて、食べるジュースのような感じでした。
【写真右】”新発売”です。大豆の成分そのままで、とっても香りが良い「大豆油」です。

   

二本松市旧岩代地区で有機栽培をしています。
「地産地消をすすめ、安全な農作物を提供していきます。」とのこと。

 

「安斎果樹園」さん

さくらんぼ、ブルーベリー、桃、プルーン、柿、りんごを栽培しています。
減農薬、有機質肥料による「土づくり」にこだわって、おいしいフルーツを作っています。
たくさんの種類のジャムがあり、「きららのきわみ」というあまり流通する事がない、
貴重なもものジャムやもぎたてのフルーツが販売されていました。
「果樹園で収穫された弘前ふじというりんごをたっぷり使用して作った「焼き肉のたれ」がおすすめです!」とのこと。
サンふじの季節になりましたら、サンふじを使うそうです。
全て安斎果樹園さんの加工所で手作りしています。
安斎果樹園さんは、飯坂温泉観光協会の「くだものの木オーナー制度」に参加しています。
今度、お邪魔して取材させていただく予定です!

 

「道の駅ふくしま東和あぶくま館・NATURE・やさいのラボ」さん

  

秋野菜、きのこ、天然酵母の手作りパン、季節野菜のジェラートなどが販売されていました

  

【写真左】やさいのラボさんのスイーツ 各250円
かぼちゃプリン、さつまいものムース、焼きドーナツ(りんごとごま・トマトとバジル・かぼちゃとレーズン)
自家農園や地元で採れた野菜のみを使用して作られた野菜のスイーツです。
甘さ控えめで、どれも素材の味が生きています。
【写真右】やさいのラボのメンバーです。3種類のスイーツはそれぞれ1種類ずつ担当し、作りました。

 

ご当地グルメコーナーには、肉の炭火焼き、福島のお米を使用したカレー、浪江やきそば、
芋煮うどんなどのお店が出店していました。

 

他にも、生産者の方々と消費者が直接語り合う場「ファーマーズ・カフェ」が開かれました。

ふくしま土壌クラブさんは、
「イベントを通して情報交換などでより良い対策を取り入れていきたいです。
消費者にきちんとした情報を伝えて行きたいと思っています。」とのこと。

二本松有機農業研究会さん
「放射能の事ばかり取り上げられていますが、農薬や添加物の事も考えて欲しいです。
放射性物質のモニタリングの検査体制はしっかりしているので、福島県の農産物は日本一安全だと思います。
福島県の農業を守っていきます。」とのこと。

 

マルシェ全体統括の福島大学3年生の紺野晃岐さんにお話を伺いました。
消費者と生産者の方々が対面販売により交流する事により、生産者の思いが伝わり、
消費者が美味しさの魅力に気付いてくれるようになったそうです。
生産者の方々からも「出店して、消費者からの声が聞けて良かった。」と言われ、
自分達の活動により少しでも助けになれているようで嬉しいそうです。


マルシェで買った野菜や果物。
色とりどりできれいですね。

次回の開催は未定ですが、とっても楽しいマルシェにぜひ足を運んでみてくださいね♪

会津伝統野菜 立川ゴボウ(会津坂下町)

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会津の気候や土壌に根ざし、昔から作られている会津の野菜があります。
『会津伝統野菜』と呼ばれる野菜ののひとつに、会津坂下町立川地区の砂地で栽培されている「立川ゴボウ」があります。
ギザギザとした葉の形状から「アザミゴボウ」とも呼ばれています。

今回は立川ゴボウを育てているの大場さんと「立川ごんぼフェスティバル実行委員会」の事務局長三橋さんに
お話を伺いました。
※この地域では「ゴボウ」は「ごんぼ」と呼ばれています。

会津坂下町の立川地区では、立川ゴボウやナガイモ、ニンジンの生産が盛んです。
しかし、立川ゴボウは、連作ができないことや、新種のゴボウより収量が少ないという理由から、
現在、立川ゴボウを生産している農家は、10件くらいになってしまったそうです。
生産者が少ないことから、地元でもなかなか味わうことができない希少品となっています。

80歳になる大場さんは、立川ゴボウをはじめ、根菜類の栽培をされています。
ゴボウの収穫は土を1メートルくらい掘り、丁寧に引き抜いていく大変な作業だとおっしゃっていました。
さらに今年は雨が少なかったせいで土が固く、ゴボウが途中で折れてしまいがちとのこと。

  

丁寧に引き抜かれた立川ゴボウは真っ直ぐに伸びていて、強い香りがします。

今回の震災の影響は最悪だったと生産者の大庭さんはおっしゃいます。
風評被害から今までにない安値が続いており、出荷を見合わせている作物もあるとか。
収穫量の少ない「立川」ゴボウ」は会津若松市内のスーパーにも出回ることはないので、
私も「ごんぼフェスティバル」で買い求めました。

会場では立川ゴボウを買いに来る、県外からのお客様が多いことに驚きました。
皆さん、立川ゴボウの美味しさに魅せられた常連さんです。

 

今年のフェスティバルは天候が悪かったにもかかわらず、立川ゴボウの売れ行きは良かったようです。
無料で配られたゴボウ汁の前には長蛇の列ができていました。
ほくほくしていて美味しいです。

 

事務局長の三橋さんは「『伝統野菜』を守るとともに、この場所でしか買うことが出来ないという販売方法で
地域の活性化も図っていきたい。」とおっしゃっていました。

「立川ゴボウ」は今後も「立川ごんぼフェスティバル」での販売に限定していく予定だそうです。

 
事務局長の三橋さん(左)と大庭さん(右)

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