Quantcast
Channel: ふくしま 新発売。
Viewing all 945 articles
Browse latest View live

木地師の住む里(下郷町)

$
0
0

下郷町戸赤(とあか)地区の「木地小屋」で、木地師の小椋さんのお話を伺ってきました。
戸赤は300年以上前から木地製作が盛んな地区で、地区合併される以前の地名は「木地小屋」でした。

 

「木地師(きじし)」とは
「ろくろ」と「ろくろ鉋(カンナ)」を操り、漆器の素材となる原木を加工する職人のことをいいます。
昭和30年代以降は安価なプラスチックの普及に押され、需要が少なくなり、
ろくろを回すための動力として動かしていた水車も回らなくなっていました。

 

戸赤地区では、村おこしの一環として、
木地師の伝統を伝える水車式木工ろくろを再現することになり、
小椋さんは、それに合わせて、自宅を改築、木地挽きの体験ができる「水車式木工ろくろ工房」も完成させました。

小椋さんは、子供の頃から馴染みのあった水車が回る風景を再現できて、
本当に嬉しいと話されていました。

 

木の器の良さは「熱の伝わり方が優しいこと」とおっしゃいます。
どんなに熱い汁物をよそっても、お椀の熱さは体温程度です。

木のまな板は最近では使う人が減ってしまいましたが、プラスチック製にはない
安定感があるので、是非使ってもらいたいとおっしゃっていました。
特に桐のまな板は軽いという面でも、扱いやすいそうです。

大工さんの経験がある小椋さんの木を見る目は確かです。
良質な木を仕入れて、一年以上屋根裏で乾燥させてから、木地挽きが始められます。
原木を削り、磨き、漆をかけ、更に磨く時間と手間を惜しげなくかけていく作業です。

震災後は学生の体験学習も減ってしまい、平日はお客さんが殆どみえない状況です。
その現象は昨年より、今年の方が深刻だそうです。
「来年の山桜が咲く頃にはお客様が戻ってくれるはず、今は焦らずにのんびりやっていきます。」
とおっしゃる小椋さんと奥様。

囲炉裏では、ご飯をつぶして、じゅうねん味噌をたっぷり塗った郷土料理の「しんごろう餅」が焼かれています。
懐かしい味がする「すいとん」も本当に美味しかったです。

  

「この仕事が好き」という、おふたりの思いが居心地良く感じ、ついつい長居をしてしまいました。

雪が降ったら山桜の咲く春まで休業に入ります。

春が待ち遠しい木地小屋です。

 

木地小屋
【住所】〒969-5312 福島県南会津郡下郷町大字戸赤字竹の子下856
【TEL】0241-67-4399
【営業時間】午前9時から午後16時まで
【定休日】毎週水曜日  ※11月下旬~4月中旬まで休業
  ・木地引き体験(要予約) 1500円~(材料により異なります)
  ・しんごろう 1本 150円
  ・すいとん(要予約)  1杯 300円


農家娘の農Life♪(二本松市)

$
0
0

「ふくしまの今。未来に向けて♪農家娘の農Life」

二本松市旧東和地区で頑張っている若き女性農業家、菅野瑞希さんのブログタイトルです。

菅野さんは体育大学に在学中、視野を広げるために様々な人達と出会いました。
そこで、自分が進みたい道を見つけました。
「農業を通して人と交流し、どんな所でどんな風に農作物ができるのか知って欲しい!」と思ったそうです。

学生時代にセパタクローという競技の日本代表選手として戦っていた菅野さんは、
福島県内でクラブチームを結成し現在も活動しています。

2010年に大学を卒業後、ご両親が築いた有機農場「遊雲の里ファーム」で農作業をしながら、
グリーン・ツーリズムに取組んでいます。

グリーン・ツーリズムとは・・・農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動です。
欧州では、農村に滞在しバカンスを過ごすという余暇の過ごし方が普及しています。

 

ブログ、Facebook、Twitterでツアーを募集したり、参加希望者の好みに合わせたツアーも企画しています。

今まで神戸市や広島市から参加された方、福島を応援したいと参加された方々から、
一緒に汗を流して農作業をして、収穫した農作物を食べる事が大変喜ばれています。
農作業を通して、自分の目で見て、感じて、福島の現状や取組みを理解して欲しいそうです。

 

農場の広さは田んぼ2.5ヘクタール、畑1.5ヘクタール。
主に栽培しているのは、米、もち米、トマト、大根、冬期は餅の加工をしています。
変わった野菜を栽培するのが好きだそうで、全部で約50種類の野菜を作っています。

10月中旬には稲刈りが終わり、収穫できる農作物は少なくなっていましたので、
ハウスを案内していただきました。

   
【左】とうがらし【右】おくら

   
【左】コットン【右】四角豆

   
【左】上の部分が紫色のかぶ「あやめ雪」

野菜をいろいろいただきました。
ゆっくり色づくこの時期のトマトはとっても甘くて美味しいそうです。
味わい深くて、初めて食べるトマトの味でした。

グリーン・ツーリズムに参加した方から改めて福島の良さを気付かせてもらう事も多いそうです。

また、野菜のお菓子研究所「野菜のラボ」で地元野菜を利用したスイーツの開発・加工をして販売を予定しています。
今度取材にお邪魔させてください♪


新米で作った餅が完成しました。(写真はブログより提供)

遊雲の里ファームさんの農作物は、道の駅ふくしま東和などで販売しています。

 

   

いただいたバジルをペーストにして、バジルとチーズのクッキーを作りました。

 

これからもたくさんの方々と出会い、菅野さんの若さとパワーで「ふくしまの今」を伝えてください!
これから「遊雲の里ファーム」のホームページを立ち上げる予定とのことです。

【ブログURL】http://ameblo.jp/yunosato-farm/page-2.html
ふくしまの今。未来に向けて♪農家娘の農Life

鮫川村の手まめ市(鮫川村・東京都世田谷区)

$
0
0

11月17日、世田谷区用賀の東京農業大学「食と農の博物館」で鮫川村の手まめ市が開催されました。

以前にあべっち情報員が取材した記事はこちら

販売されていたものは、油や豆、しょう油や味噌といった、料理には欠かせないものが中心。

「福島から来たと気づいてくれた方が、大変だねって声をかけてくれる方ことが多いんです。」
と、お話してくださったのは、鮫川村役場 企画調整課の我妻正紀さんです。

ここ用賀でのイベントの他に、小田急線の経堂駅の商店街でも定期的に直売イベントを開催されているとのこと。

 

経堂駅のほうではすでにリピーターの方もいらっしゃって、
「今度来る時は〇〇を持ってきてね!」とご注文をいただくこともあるそうです。

 

「経堂でもそうだったように、一度でも口にしてもらえれば、
美味しいってことはわかってもらえると思うんです。
だから、たくさんの人に、しっかり安全性を伝えていきたいと思っています。
黙ってると、黙ってるだけになってしまうので、安全性も伝えていかないといけないし、
やれることはやっていかないといけないと思ってます。」と、我妻さん。
 
 
 
「福島県産の農産物をイメージ回復して、安全で安心だよって、伝わるようにしていきたいんです。
というのも、福島の生産者の中で、
『ものが売れない』というのが当たり前になってきている現状があるんです。
原発の風評被害で仕方ないって話している。

でも、僕らはその状況を応援するために、こうやって東京に出てきているわけで、
だから、生産者の方々にも、基準値内の数値であれば、自信持ってもらえるようになるといいなと思ってます。」
 

おふたり(左側:水野克哉さん、右側:我妻正紀さん)が、自信を持って紹介してくださった味噌としょう油です。
 
我妻さんが、心あたたまるエピソードを話してくださいました。
 
「実は、経堂駅のイベントで、開始が30分くらい遅れてしまったことがあるんです。
定期的にやらせていただいているのに、あってはならないことなんですが、
そのとき、2~30人くらい、福島のブースのところにお客さんがずらっと並んでいたんです。
すごくうれしくて、こういう話を生産者の方々にたくさんしていきたいと思ってるんです。
だから、イベントで呼ばれたらどこへでも行って、安全と安心を伝えていきたいと思っています。」

最後には、
「消費者の方々に安心して手に取ってもらえるように、
生産者の方々も励ましていけるようにやっていきたい。」と力強いメッセージをいただきました。
 
お忙しいところ、ありがとうございました!

鍾乳洞を育む水(田村市)

$
0
0

田村市滝根町で作られているお水、「あぶくまの天然水」。
今回は、加工場の運営に携わっている木村直さんにお話を伺ってきました。


※写真はあぶくま洞管理事務所提供

 

「あぶくまの天然水」は、滝根町にある有名な鍾乳洞、あぶくま洞や入水鍾乳洞を育んだカルスト台地の石灰岩層を、
長い年月をかけて浸透してきた地下水を汲み上げているので、カルシウムやミネラル成分も含まれているのだそうです。

硬度は1リットル当たり35㎎。まろやかで飲みやすいお水です。
冷やして飲むのがおいしい飲み方ですが、コーヒーやお茶などで飲んでも相性が良いんだそうです。

上の写真は加工場の様子。
雑菌が入らないよう清潔に保たれているのはもちろんのこと、大腸菌の検査などは自主的に、月2回行っています。

 

ちなみに、「あぶくまの天然水」は食品の国際品評会「モンドセレクション2004~2010」で
特別に優れた製品に贈られる最高位「大金賞」も受賞しているんです!
世界に認められた「水」ということなんです。

しかし、震災後は定期購入してくれていたお客様が減ってしまったことから、出荷数は震災前に比べて半分に減ってしまっているのが現状です。
現在は、福島県内外のアンテナショップに置いてもらうなどして、まずは知名度を上げていくことが目標なんだそうです。

今回お話を聞かせてくれた木村さん。

「あぶくまの天然水」のこと、丁寧に教えてくださいました。
こちらの商品は、アンテナショップや福島県内のスーパーなどでお買い求め頂けますよ。

 

そして、今回は8000万年という長い歳月をかけて作られた「あぶくま洞」も見学してきました!
大自然の造形美です。

 

写真は、「あぶくま洞」の中です。
温度は、年間を通して15度ほどで、湿度は90%を越えています。
全長は約600メートルと長く、造形を壊さないためにも、通路は狭いままのところがほとんどです。

冒険をしているような気分になっちゃいました。
実際に、コースには「探検コース」というものもあるんですよ。
けっこう険しい道のりだということで、今回私は断念…
挑戦してみようという方は、ぜひ、動きやすい服と靴で行くことをオススメします!

そして、鍾乳洞で体を動かした後は「あぶくまの天然水」を飲んでみてくださいね。
あぶくま洞の売店でも販売していますよ♪

 

あぶくま洞管理事務所
【住所】福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1
【TEL】0247-78-2125
【URL】http://www.city.tamura.lg.jp

地域密着市場「だっちゃん市」(二本松市・東京都荒川区)

$
0
0

11月18日に、東京都荒川区の南千住で「だっちゃん市」が開催されました。

「だっちゃん市」は、今年7月から毎週水曜日に定期的に開催されており、
買い物に来てくれる方々の生活にも、かなり密着してきているそうです。
販売されているものも、日常的に使う機会がありそうなものが多く出品されていました。

福島県二本松市と荒川区が交流都市であることから、福島の復興を応援したいとマルシェが企画されました。

「ワーーーー!パチパチパチパチ……」
と、突然歓声があがったので、何があったのか見に行ってみました。

すると、用意していたこづゆ汁が完売したために、
販売に携わっていた方々が喜びの声をあげていらっしゃいました。

「みんな食べてくれて良かった!」

と、地域のお手伝いの方々。
元気よく笑顔で、お互いのがんばりをたたえ合う姿が印象的でした。

 

今回、お話を聞かせてくださった福島県有機農業ネットワークの高橋 久夫さんは、
これまでお話を伺ってきた方とは違う視点で、福島の復興をお考えになっている方でした。

震災後に関東をはじめ、
全国各地で開催されている福島県産の販売イベントは沢山開催されているなか、
今後どういった事をしていかなくてはいけないかという視点でお話してくださいました。

高橋さんによると、

「イベントで一般消費者の方が、福島産のものを買ってくれることはとても嬉しいけれど、
スーパーでは福島県産のものは販売しているところが少なく、
日常に福島県産のものが、震災以前のように浸透していかない。」とお話されていました。

その要因として、なかなか市場関係者に福島県のものを仕入れてもらえないからとのこと。

高橋さんは、
「一般消費者に直接販売をするイベントももちろん効果があるが、
日常の食卓に、福島県産のものを並べていくには、
どうしても小売りのスーパーなどで販売してもらう必要がある。
だからこそ、やるべきことは、一般消費者の方々へ安全性を訴えていくと同時に、
市場関係者の方々へ、安全性と美味しさを伝えていく努力が必要ではないか?」

そしてさらに、
「福島県産のものを、以前のように、スーパーで当たり前のように販売されるようにしなければ、
本当の復興には近づかないのではないか?」と、熱を持ってお話してくださいました。

 

そんな高橋さんに、何かオススメはありますか?
と質問してみたところ……

「葉っぱも大きくて、茎もビーーーーーンと伸びているでしょう?
こういうのを市場関係者の人に見せて、食べてもらいと思ってんですよ!
美味しいんですよ!」

「このカブは葉っぱもちゃんと食べるんだよ!2つで400円。
刻んで、しぼって、ごはんに入れれば、『おしん』が大根の葉っぱでやってたのと
同じものになるから!煮てもおいしいよ!」と、教えてくださいました。

 

「市場関係者の方々に声が届くようにちゃんと記事にしてね!」と、
心から福島の復興を願って、繰り返しおっしゃっていた姿がとても印象的でした。

どのりんごが好き?「りんご試食会」(福島市)

$
0
0

11月5日、福島市で福島りんご新品種試作会主催の「体験・福島の味覚!『第24回りんご試食会2012』」が開催されました。
取材で果樹園にお邪魔する機会が多く、最近は品種を意識して食べるようになり、
試食会では7種類のりんごが食べくらべられるという事でとっても楽しみにしていました。

   

りんご試食会は、今年で24回目になりました。
参加人数は約100名、ロンドンオリンピック競泳選手の福島市出身の加藤和(いずみ)さんや、
浪江町から避難している仮設住宅の自治会長さんを招きました。
今まで10月に開催していましたが、りんごの主力品種である「ふじ」を味わっていただきたく時期をずらしたそうです。

《試食するりんご》
[生食のりんご]陽光、王林、シナノスイート、シナノゴールド、こうとく、はるか、ふじ の7種類
[りんごの加工品]「ほおずり」のりんごジュース、米粉のりんごパウンドケーキ(セミドライフルーツのりんごを使用)

テーブル毎にりんごの品種の名前が付けられています。
私のテーブルはシナノゴールドでした。

各テーブルには福島りんご新品種試作会の会員の方いましたので、
りんごのうんちくなどを教えていただきました。

ナイフが用意されているので、好きなだけカットして試食できます。
陽光から順番に試食し、りんごの感想をアンケート用紙に記入していきます。

私のテーブルで人気があったりんごは「こうとく」でした。
同じテーブルでお隣の(株)いちいの青果部のバイヤーさんは「シナノゴールド」、
一般参加の方は「ふじ」が酸味があって美味しかったとおっしゃっていました。

   

アトラクションでりんごに関する○×ゲームが行われ、私は3問目で間違えてしまいました。
最後まで残った方には美味しいりんごが贈られるそうです。

ここで得た豆知識:
変色してしまったりんごは、100%のオレンジジュースに入れると戻るそうですよ。お試しくださいね。

 

参加者の感想は、
「りんごはすっぱいイメージでしたが、甘くて驚きました。」
「今回試食したりんご以外にもたくさんの品種がある事を初めて知りました。」
「こんなに美味しい福島のりんごを全国のみなさんに喜んで食べてもらえるようになって欲しいと思いました。」


飯坂温泉観光協会 いいざか乙女会会長 加藤史子さん
「福島のりんごとっても美味しいです。安心して召し上がってください。」


笑顔が素敵なロンドンオリンピック競泳選手の加藤和(いずみ)さん

試食会でいただいたりんごで「紅茶とりんごのマフィン」を作りました。

まだ「ふじ」の時期には少し早かったようで味がのってなかったそうですが、
今、出荷されている蜜がたっぷり入った「ふじ」をご賞味くださいね♪

伝統の味、鯉(郡山市)

$
0
0

郡山市で鯉の養殖を行っている熊田水産さんに伺ってきました。
代表の熊田純幸さんは、鯉の養殖に携わってすでに45年!

実は、郡山市は鯉の生産量が全国でもトップクラスであり、家庭料理として昔から食べられてきたものです。
鯉は、あらい(刺身)、甘煮(うま煮)、こいこく(味噌汁)で食べるのが主流で、今や福島県の伝統の味でもあります。

今回は、そんな鯉の養殖を見せて頂いてきました!
鯉は、稚魚から成魚になるまで2年~3年かかるうそうで、その間は大きなため池などに放されています。

この広いため池に、鯉がなんと10万匹もいるのだそうでです。
ここで与えられるエサは、タンパク源となる魚粉、大豆、トウモロコシなどが配合された飼料です。
しかし、実は鯉は雑食で何でも食べるんだとか。

 

ため池は、写真では確認できませんが、鯉を池底の土に接触させないよう、水中に網が張ってあります。
土に接触することによって鯉が放射性物質を吸収してしまうことを避けるためにこの手段を取っています。
網を張ることによって、費用がかかってしまうことはもちろん、スペースが狭くなることで鯉にストレスを与えてしまうことにもなります。
そのため、病気になる鯉が出てきてしまうリスクもあるのだそうです。

成魚となった鯉は、出荷前に地下水をくみ上げたため池にお引っ越しをします。

きれいな水の中で10日から半月過ごすことによって、鯉の臭みや、汚れも洗い流されていくそうです。
河川で育つ鯉と違って、養殖の鯉はこのような対策が取られているため、安全なものが提供されています。
地下水のため池に来る頃には、鯉の大きさは50センチ以上になっています。
想像以上に大きくてびっくりしてしまいました!

熊田水産さんでは、養殖の他に加工食品も製造しています。

これは、鯉を甘く煮たものでごはんのおかずとしてもピッタリな一品。
そして、鯉のあらい(刺身)もさっぱりとした味で、酢味噌や、生姜醤油で頂くと鯉の味が一層引き立ちます(*^_^*)
これらは、直売所やスーパーなどでもお買い求め頂けます!

そして、こちらが頂いたメッセージ。

郡山市の伝統の味、ぜひ食べてみて下さいね。

がんばろう郡山!観光物産フェア」(郡山市・東京都江戸川区)

$
0
0

11月23日から25日にかけて、東京都江戸川区のイトーヨーカドー葛西店内にある
福島県アンテナショップ「ふくしま市場」で、「がんばろう郡山!観光物産フェア」が開催されました。

目玉はやっぱり
郡山ブランド認証産品である郡山産米「あかさ舞」

新米の季節になると、市長自ら足を運び、新米のPRをされているそうです。

今回はふくしま市場 副店長の田中 勝さんにお話を伺いました。

「「お客様から放射能大丈夫?」というのはやはり聞かれますよ。
でもそのときはこう答えるんです。『すべてを検査しています。全袋検査をしているので大丈夫です』と。

震災前と震災後では、風評被害などで大変な時期もありました。
でも、段々とお客様も戻ってきました。
それは、安心・安全をしっかり伝えるようにしているからです。
もちろん今でも、風評被害などで心配されている方もいるでしょうけど、
玄米のときからモニタリング検査と産地での自主検査の二重でチェックしているので大丈夫です、
というのが伝わるといいな、と思いながら接客させてもらっています。」

今後活動していくなかで、
お客さんに伝えていきたいことについて質問させていただくと、

「まずはアンテナショップとして、続けていくことが大事だと思っています。
震災前から、ずっと味で評価してもらってきましたので、つまり品質がいいから、買ってもらってきたと思ってます。
価格で比べると、お安いものはたくさんあるけど、品質やおいしさで選んでもらってきたと考えてます。
だから、福島のおいしいものを、安心安全でおいしいんだというものを、消費者の方々の期待に応えられるように、
期待を絶対に裏切らないように、持ってくるようにしていきたいと思っています。」

このアンテナショップでは、平成18年8月から続いています。
市場(いちば)のような雑多な印象も演出しつつ、たくさんの商品を楽しんでもらえるといいなと思ってやっていることも
お話してくださいました。

  

最後に、福島の復興と、お米の販売についてもお話してくださいました。

「お米が福島県内の農林水産物、上位10位以内に入ってくるようになったら、震災前に戻ってきたかな、、、
と思えると思います。
正直言えば、今は各地でイベント開催で声をかけてもらえるので、なんとか売上的にはやれているというところがあります。
でも、そうではなくて、福島のお店それぞれで、ちゃんと震災前の状態に戻れば、戻ってきたかな、、、と思えるはずです。
それまでは、しっかりと安心安全を伝えていきますので、是非、また取材に来て下さいね!」

たくさんのお客さんがいらっしゃるなかで、
お話ししていただいた田中さんありがとうございました!また伺います!

 

ふくしま市場
【住所】東京都江戸川区東葛西9-3-3 イトーヨーカドー葛西店内1F
【TEL】03-5659-2762
【URL】http://www.tif.ne.jp/bussan/fukushima/


美しい自然に包まれて身も心もほっこり 〜たびとほっこり祭〜(いわき市)

$
0
0

11月24日と25日、いわき市田人町にて「たびとほっこり祭」が開催されました!

今回お邪魔したのは、メイン会場となった田人町旅人にある「田人ふれあい館」。

 

何と素晴らしい地名でしょう・・・。

 

 

古くから多くの旅人が目にしてきたであろう美しい紅葉に包まれながら、
会場は沢山の人でいっぱいでした。

 

 

 

 

場内では新鮮やさいが積まれた軽トラックが並ぶバザールや地元の特産品コーナーなどがあり、
田人町の豊かな自然が育んだ自然薯、こんにゃく、大根、花苗などが所狭しと販売されています。

 

田人町の特産品である自然薯を売られていてた農家さんに話を伺うと、
「風評被害の影響はもちろんあるけど、地元の味を伝えられる様にみんなで前向きに頑張っています。」
と明るく答えてくれました!

 

   

その言葉通り、屋台の食べ物やパフォーマンスを楽しんだりなど、
お祭りを満喫している皆さんの笑顔はとても輝いていました。

 

たびとほっこり祭の実行委員長である蛭田秀美さんに話を伺いました。

震災から一ヶ月後の、4月11日に起きた巨大余震で、
震源地となった田人地域には多くの被害がもたらされました。

その傷も充分に癒えぬままの昨年、祭を行うかどうか迷いつつも、
地元の皆に少しでも元気になってもらえる様にと思い切って開催したところ、
町の外からも多くの人が訪れてくれたそうです。

「沢山の想いがあって今年も開催する事ができました。そんな想いに応えるためにも町の復興へ向けて皆で頑張っていきたい。」

そう話してくれた蛭田さんに書いて頂いたメッセージは、
町のスローガンでもある “ほんとうに住み良い田人を目指して”

お孫さんを抱きながら微笑む蛭田さんの顔には力強い意志がみなぎっていました。

 

田人の情報満載のWEBマガジン
「ほぼたび。」
【URL】http://tabito.info/

福島のくだもの「美味しかった」という言葉が忘れられません。(福島市)

$
0
0

今回は、飯坂町東湯野地区の「果樹園きつない」さんにお邪魔し、橘内義知さんにお話を伺いました。

義知さんは、七夕マルシェや街なかマルシェに「ふくしま土壌クラブ」として出店されていました。

果樹園の畑の広さは約2.5ヘクタール、以前は米と野菜を栽培していましたが、
減反政策により60年前から果樹園を始めました。
現在は、家族4人で桃・りんご・さくらんぼを栽培しています。

 

義知さんは、2010年4月から果樹園の仕事に就きました。
大学を卒業後、生産者と消費者の中間の立場である仕事に興味を持ち、市場に就職。
市場で働く事で、農家さんやスーパーなど小売店のお互いの事を理解出来るようになりました。
両親に言われた訳ではありませんが、いつかは故郷である福島に戻り、果樹園を継ごうと思っていました。
小さい頃に聞いたお客様からの「美味しかった」という声がいつも頭のどこかに残っていたそうです。
その思いは小学校2年生の時からの『将来の夢』でもあったそうです。

義知さんは、福島に戻る少し前に結婚され、今はお子さんもいらっしゃいます。
「震災後、心配な事もありますが、家族みんなで福島で暮らし、一緒に農作業出来る事が喜びです。」と語っていました。

お父さんの豊明さんは「福島フルーツ研究会」に所属し、美味しいフルーツを作るための研究をしています。
お母さんはJA新ふくしま女性部に所属し、最近は宮崎県で福島の現状を講演されたそうです。

 

農作業をしていて大変な事は?と聞きましたら、
「まだ果樹園の仕事に就いて2年、まだ未熟なので苦労など言ってられません。」とおっしゃっていました。

 

取材から数日後、さくらんぼ栽培方法の研修で岩手県を訪れたそうです。


【写真左】現在のさくらんぼの畑です。はしごでの作業、上にビニールを貼るなど高所での作業が中心。
【写真右】垣根仕立てといって、今までの高所作業ではない栽培方法により、作業効率が上がるそうです。

福島市で取り入れている果樹園まだないそうなので、挑戦してみたいとおっしゃっていました。

 

「ふくしま土壌クラブに参加し、いろんな方々と出会い、活動を通して知った事がたくさんありました。
産地全体で福島をPRしていきたいです。」

「今の現状は厳しいですが、この機会をチャンスに変える事が出来るんじゃないか!」ともおっしゃっていました。


『福島がひとつにまとまれば、大きな力になれると信じています。』

 


【写真左】福島フルーツ研究会のりんごジュース「ザ・アップジュ」は完熟の美味しいりんごだけを使用しています。
【写真右】王林とサンふじをたくさんいただきました。ありがとうございました。

 

果樹園 きつない
【住所】〒960-0221 福島県福島市飯坂町東湯野字上町16
【TEL】024-542-0764    【FAX】024-542-0815

エゴマの搾油(金山町)

$
0
0

エゴマは5月に種を撒き、10月~11月にかけて収穫が行われます。
収穫は手刈りをし、実を手で払うという大変手間のかかる作業です。
「奥会津金山エゴマの会」の皆さんが収穫したエゴマを搾ると聞いたので、
見学させていただき、会長の栗城さんにお話をうかがいました。

奥会津に位置する金山町は、県内でも1、2を争う高齢化が進んだ地域です。
高齢者も町に貢献しなくてはならないと考えた時に、
“健康になることが第一”と何がよいかを探り、辿りついたのがエゴマでした。

まずは、老人クラブの会員にエゴマ油を使うように薦めようとしたそうですが、あまりにも高価なのに驚き、
それなら自分たちで作ろうとなったのが始まりだそうです。

栗城さんは以前、教員をされていたので農業は初めてでしたがエゴマ栽培に挑戦!

「私ができるのだから、大丈夫、一緒にやりましょう。」と仲間を集め、
平成7年、老人クラブの28名で「奥会津金山エゴマの会」を発足しました。
平均年齢82歳!
当時の会員は8名になってしまいましたが、平成19年には搾油所が完成し、会員は30名になりました。

良質のエゴマ油の搾油で大切なことは、汚れや不純物を完全に取り除くことだそうです。
その為に8回から10回の水洗いを徹底して行っています。

  

その後乾燥させ、
生のまま圧搾製法で搾油し・・気の遠くなるような作業の末、
酸化防止剤を一切使用しない 無添加のエゴマ油が出来上がります。

 

会員たちが消費しても、余るくらいに収量が増え、販売も始まりました。
何年置いても濁りが出ないのが自慢の良品です。

 

 

震災直後の昨年は地元の観光地で殆ど売れなかったのと、
全国に向けてのネット販売でもゼロに近い状態だったそうです。
ところが、今年は昨年の3倍以上の予約が入っているのだとか。

その理由として考えられるのは、昨年買い控えた消費者が
今年になって余計に注文しているのが原因ではないかとおっしゃっていました。
また、「エゴマパウダー」も売れ始めているとのこと。
良い品を作っていると、必ずお客さんは戻ってきてくれると確信されたそうです。

奥会津金山エゴマの会の役員の方々は殆ど無報酬で搾油作業をされているのですが、
「町民の健康や町の活性化のためになるのなら頑張りたい。
そして、エゴマの営業マンでもあるので、いつまでも元気で長生きしなくてはならない。」と、
皆さん元気いっぱいでした。

 

奥会津金山エゴマの会
【住所】福島県大沼郡金山町大字玉梨字居平586
【TEL】0241-54-2698

3市町村合同物産展(東京都板橋区)

$
0
0

11月30日に東京都板橋区にある東武鉄道東上本線大山駅近くのハッピーロード大山商店街ハッピースクエアにて、
天栄村、須賀川市、鏡石町の3市町村合同物産展が開催されました。

お客様がひっきりなしに来場していました!

 

スタッフも明るい方々ばかりで、積極的にお客さんに試食をすすめたり、
商品の説明をしたり、非常に活気がありました。

 

 

お忙しいところ、少しお時間をいただいて、
天栄村 産業振興課 の金澤 秀一副主査にお話を伺いました。

「このイベントは、天栄村とハッピーロードさんで、以前よりお付き合いがあったことから、今年も出店させて頂くことになったんです。
震災直後に参加した前回は、お客様たちからは、『大変だったね・・・』という声を頂くことばかりでした。
でも今は、商品の説明がほとんどで、特に震災についての話をすることは無くなってきたんです。
地元の観光地も、段々とお客さんが戻ってきてくれるようになってきました。
一番少ない頃は、例年の3割程度しかなかったんです。
前回との一番の違いは、外国人のお客様が買ってくれるようになったこと。
前は外国人の方は、なかなか買う人はいなかったけど、今年は、イモを3袋も買ってくれる人もいました。」

「こういったイベントを通して、福島県は大変だったけど、今は元気にやってますよ!
ということが伝わるといいなと思ってやってます。」

 

話を伺っているうちもお客さんがたくさん来店されるので、
すでに完売になってしまったものもあったようです。

須賀川市はきゅうりが完売、鏡石町はりんごが完売、天栄村はお米が売行き好調。

とのことで、たくさんのお客様を見るにつれ、
福島の特産品はたくさんの人に愛されているんだなあと感じました。

 

それぞれの市町村の方に、イチオシ商品を教えていただきました。

 

まずは天栄村から、国際大会で金賞を受賞した天栄米。

「炊きたては本当においしいでしょうね!」と話しかけたところ、
「いえいえ!炊きたては、どんなお米もそれなりにおいしいんです。冷たくてもおいしいから、世界一なんです。
お米のバイヤーの方々に試食してもらうときも、炊きたてではなくて、冷たくなったお米を食べてもらって、
判断をしてもらうんです。」

安いものでないと売れない傾向があるので、
おいしくたって、なかなか一般の方への販売はね・・ちょっと厳しいところもある。
料理店さんなどで使ってもらえるといいなあと思ってやってます。とのことでした。

 
鏡石町 産業課 主査の森尾 友之さんは、
「福島の果物は人気があり、今回もたくさんの人が買ってくれたので、とても嬉しいです!」とのこと。

 
須賀川市からは『くまたぱん』。
「猛烈に甘くておいしいです!テレビ番組でも紹介されたことあるんですよ!」とのこと。
言われた通りとにかく甘い!けどおいしい!
渋ーいお茶とともに頂きました。


(須賀川市観光協会 永林 祥子さん)

 
お客さんが絶え間なく来店されるなか、
にこやかにお話をしてくださったみなさま、ありがとうございました!
次回も楽しみにしています。

 

(左から、鏡石町産業課 森尾さん、天栄村産業振興課 金澤さん、鏡石町産業課 緑川 憲一さん、
須賀川市観光交流課 渡辺 耕樹さん)

地域に根付く塙町の店、「ダリちゃんショップ」(塙町・東京都葛飾区)

$
0
0

東京都葛飾区にある塙町のアンテナショップ「ダリちゃんショップ」にやってきました。
店先には白菜や大根など塙町から直送された野菜が並んでいます。

 

「小松菜とほうれん草ない?」

「あれ、今日はもう売り切れちゃった。葉物は早くに売れちゃうから。キャベツならありますよ!」

おなじみさんらしきお客様との会話が聞こえてきます。
しばらくお邪魔していると、お客様とスタッフの方との会話がとにかく多いことに驚かされました!

「これ何? ショウガ?」(お客様)

「それはキクイモって言って、きんぴらにしたりするとおいしいんです。」(スタッフ)

「これゴボウ? 短いのね」(お客様)

「短いでしょ、けど食べてみたらすっごく柔らかいの。煮てもキンピラにしてもいいですよ。」(スタッフ)

野菜の食べ方まで伝授。お客様も、教えているスタッフもとても楽しそうです。

 

「みんな農家の人たちだから。野菜に愛情を持っていて、本当においしい食べ方を知っているからできるんです。」
と店長の鈴木公雄(たかお)さん。

オープンしたのは5ヶ月前の今年7月、営業日は火曜、金曜、土曜です。
週3日の限定開店にもかかわらず、おなじみさんがとても多く感じるのは、そんなところに秘訣があるのかもしれません。

朝6時前に塙町を出て、JR新小岩駅近くの店に到着、準備ができ次第開店しているそうです。
特産のこんにゃく、珍しいヤーコン、それに漬物やおこわなど、おふくろの味も揃います。

ときには「予約」も受け付けます。
お客様から頼まれた野菜を次の開店のときに用意したり、フキなどの塩漬けを塩抜きし、料理するだけの状態で準備したり。
頼りになるお母さんたちなのです。一人加わるアルバイトは、近くにある東京聖栄大学の学生さんです。

 

「葛飾区と塙町は、防災協定を結んでいます。昔から、葛飾区の職員が塙町に出向したりと、交流が盛んなんです。
それに、東京聖栄大学も協力してくださってます。
一緒にジャムなどの加工品を作って販売したり、アルバイトを紹介してくれたり、本当に葛飾区とはありがたい関係ですね。」と鈴木店長。

農家のお母さんたちが作り出す”あったかい”雰囲気は、まるで福島に帰った気分になれました。
美味しい野菜や漬物はもちろんですが、そのあったかさもまた、「ダリちゃんショップ」の人気の秘訣に違いありません。


鈴木店長(左から2人目)とスタッフのみなさん

 

期間限定営業の予定でしたが、2013年の営業継続が決定しました。
年明けは1月8日から火曜、金曜の週2日営業。
福島から到着し、準備ができしだい開店(おおむね10時ごろ)し、午後5時まで営業します。

お問い合わせは、「道の駅はなわ」さんまで。
道の駅はなわ
【TEL】0247-44-0123
【URL】http://www.michinoeki-hanawa.jp/index.html

とろりんあま~い「白沢とろろ芋」(本宮市)

$
0
0

本宮市の旧白沢村地区の特産品「白沢とろろ芋」。
どのように栽培されているのかご存知ですか?

白沢長芋生産組合 会長の佐々木忠正さんの畑にお邪魔しました。

   

長芋が並んでいる案内棒に沿ってトレンチャーという機械で土を掘ると、
長芋が入った専用の塩化ビニールのパイプが斜めにズラッと並んでいます。
この角度は25度と決まっています。
それを1本ずつ取り出すと、長芋がスルスルっと出てきます。

現在はこのような長芋専用のパイプがありますが、以前は雨樋を利用したパイプで手作りして栽培していました。
なかなかうまくいかず、失敗が多かったそうです。

 

佐々木さんの長芋畑の広さは6アール。夫婦2人で作業しています。
長芋は11月に入るとすぐに収穫が始まり(霜が1.2回降りてから収穫しないとあくが出るそうです)、
20日頃には終わります。
長芋は5月中旬頃から植え付けが始まるとツルを張らせるためのネット張りなどの作業はあるものの、
どんな風に育っているのか作物の様子を見る事が出来ません。

栽培を始めて35年ほどになりますが、今でも収穫の時期になり長芋を掘り起こす時はどんな風に育ったのか不安でもあり、
立派に育った長芋を収穫した時は何よりも嬉しいそうです。

「白沢とろろ芋」は、真っすぐな1メートル前後の芋として生産されます。
形・肌色が良く、絶妙な粘り気があり糖度が高く、国内でも最高品質のとろろ芋と言われています。

ちなみに長芋は山芋の一種で、長芋はナガイモ・ヤマトイモ・イチョウイモという種類があります。
「とろろ芋」という品種の芋はなく、すりおろして食べる芋の事を「とろろ芋」と言っています。

原発事故で、いろいろと心配事も多いのですが、
空気が澄んでいるこの場所で、「とろろのように粘り強く頑張っていきます!」とのこと。

  

「白沢とろろ芋」をいただきました。
アボカドと白沢とろろ芋のチーズ焼きを作りました。
とろろごはんも作りました。芋の甘みがほんのり広がり、美味しかったです。

とろろ芋の焼酎「さわうらら」は甘くて評判が良く、オススメだそうです。是非ご賞味くださいね。

 

白沢とろろ芋と焼酎はこちらで販売しています。
JAみちのく安達 グリーンセンター白沢
【住所】〒969-1203 本宮市白岩字柳内13
【TEL】0243-44-4246   【FAX】0243-44-4650

300年続く蔵元(郡山市)

$
0
0

伝統ある蔵元、「金寳(きんぽう)酒造仁井田本家」さんに伺ってきました。
なんと、昨年創業300年を迎えた歴史の長い蔵元なんです!

こちらでは、郡山市田村町にある自社の田んぼを使って、お米から作っているのだそうです。
従業員のみなさんは、夏は米作り、冬は酒造りをします。
みんなが酒造りのプロフェッショナルになることが目標なんだそうです。

お酒に使うお米全てを、蔵元では“自然米”と呼んでおり、化学農薬や化学肥料を使用しないそうです。

仁井田本家さんでは、日本酒を作っているのはもちろんのことですが、
アルコールの入っていない商品にも力を入れています!

写真の商品は、「米(マイ)ドリンク」。麹で作った甘酒なんです。
酒粕で作った甘酒よりも甘みがあり、とっても飲みやすいんですよ。

その他にも「米(マイ)グルト」という商品もあります。
これは、お米で作ったヨーグルト風の飲み物だそうで、自然米と水だけを使った乳酸菌の自然発酵飲料です。
これは、少し酸味があり、やさしいお味です。乳製品が苦手な方にもオススメです。

お水にもこだわっており、全ての商品で使われているお水は、
自社所有の山から汲み上げた湧水と、井戸水をブレンドしたものなのだそうです。

 

ここで、震災の影響を伺いました。

建物などには被害が及ばなかったということで、震災直後も営業を継続することが出来たそうです。
ただ、その後はお客様から、放射性物質に関する問い合わせもあり、
もっと安心して手に取ってもらえるようにはどうすれば良いのか、を模索していました。

その結果、郡山市内にある「ケルプ農場」さんの協力の下、自社でも放射性物質検査を行うことになったのだそうです。
その内容も出来るだけ細かく行い、玄米の段階で検査し、白米、お酒、酒粕…など、
瓶詰めされるまでできる限りの検査を行っています。

また、自社での独自の基準値も設け、アルコールの入った商品は10ベクレルまで、
アルコールの入っていない商品は2ベクレルまでと厳しく商品の管理を行っています。

 
仁井田本家さんの商品は、福島県内の酒屋、インターネットなどでもお買い求め頂けますが、
蔵と同じ敷地にあるお店でも購入頂けます。

商品が全て置いてあるので、じっくりお買い物出来ちゃいます!
お酒好きな私が買ってしまったのは、こちら…


「自然酒」

昭和42年から発売している歴史あるお酒です。甘みはあるものの、すっきりとした後味でした!

 

そして最後に、今回お話を聞かせてくれた神山あゆみさん。

お酒のことを一から丁寧に教えてくれました。

米作りからこだわるお酒、ぜひご賞味下さいね。

 

金寳酒造仁井田本家
【住所】福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地
【TEL】0120-552-313
【URL】http://www.kinpou.co.jp


見ても、食べても楽しい!ハーブ(三春町)

$
0
0

三春町にあるおしゃれな雰囲気の「三春ハーブ花ガーデン」さん。
ハーブや、お花がたくさんあり、お店にいるだけで癒される空間です。
オープンからは20年程経っており、遠くからハーブやお花を買いにくるお客様も多いお店です。

 

こちらでは、ハーブ、花、ガーデニング用品、アロマグッズなどが置いてあります。
ハーブや花は、実際にプランターに植えてある見本を見ることができるので、自宅で育てる際の参考にもなりますね♪

今回お話を伺ったのは、店長の鈴木彰さん。
「何かこだわっていることは?」と質問するとこんな答えが返ってきました。

「最低限のことしかしない。」

これは、お客様が自宅でも、お店と同じように栽培できるように最低限のことしかしないのだそうです。
そして、使用している肥料で冬を越せるのか、どこまで成長するのか…など、
初めてのお客様でも簡単にガーデニングを楽しむことができるよう、お店で試してから販売しているのだそうです。

店員のみなさんに気軽に相談できるのはもちろんですが、イベントも開催しており、
「寄せ植え講習」、「アレンジメント」などを習うこともできるんです!
このイベントに参加すると、ハーブティも無料で飲めるとのこと。
詳しくは、ホームページをご覧くださいね。

今回、お話を聞かせてくれた店長の鈴木さん(中央)と、スタッフのみなさん。
植物に詳しいプロフェッショナルばかりです!

 

実は同じ敷地内にレストランもあるんです。

 

バイキング形式のレストラン「SARASA」さん。
地元の農家の方々が作った野菜なども使っています!

お料理は、和洋いろいろなものが取り揃えてあり、見ているだけでも楽しくなってしまいます。
季節の野菜を使った、三春のおいしい野菜を食べることができるんですよ!

お茶もたくさんのハーブティから選ぶことが出来ます。
これからの寒い季節は、好きな香りのハーブティで温まるのも良いですよね。

見ても、食べても楽しい「三春ハーブ花ガーデン」、ぜひ足を運んでみて下さいね。

 

三春ハーブ花ガーデン
【住所】福島県田村郡三春町大字斎藤字仁井道126
【TEL】024-942-1138
【営業時間】午前10時から午後5時まで
【休園日】毎週火曜日 ※祝日の場合は翌日休園
【URL】http://www.miharuherb.jp

レストラン SARASA
【TEL】024-942-1465
【営業時間】午前11時から午後3時まで

舘岩の赤カブ(南会津町)

$
0
0

寒くなるほど赤くなる、
この土地でしか色づかない「舘岩カブ」。
舘岩カブの収穫は10月中旬から雪が降るまで続きます。

赤カブ名人と呼ばれる橘正則さんが住んでいらっしゃる、
南会津町(旧舘岩村)の川衣(かわぎぬ)地区に行ってきました。

川衣地区は標高900メートルの高地です。
舘岩カブの赤紫の色は、高い標高と土壌によるものだといわれています。
中でも橘さんのカブは特に赤いのです。

 

橘さんは農家の8代目で、種は先祖代々自家栽培してきた在来種です。
この赤カブの種は市販されてはいないのだそうです。

 

舘岩地区の苗は橘さんが、種を撒き、育て、皆さんの畑へ植えたそうです。
8月下旬に種を撒き、それから2~3ヶ月で収穫できるカブは、
高齢化した農家にとっても、効率の良い作物だとか。
「赤くて美味しいカブを作るために本当によく勉強しました」と橘さんはおっしゃいます。

赤カブは今でこそ南会津町の特産品として知られていますが、
30年前に東京へ出荷した時は全く売れず、橘さんが中心になり7人のメンバーで試行錯誤。
その結果、漬物にして売ってみたところ好評で、特産品「赤カブの酢漬け」が出来上がったというわけです。

甘いお菓子がなかった時代には、おやつがわりによく食べていたそうです。
標高900メートルの川衣地区では、お米を作ることができない場所が多く、主にソバやアワ、カブを栽培していたそうです。
カブと米と混ぜて炊いた「カブめし」やソバ粉とカブを練った「カブ練り」などをよく食べたそうです。

勧められるまま、生で試食してみましたがその甘さは果物のようでした。

 
【写真提供】橘さん

 

震災後もこの土地は何事もなかったかのように、静かに暮らしていますが、
近場の温泉のお客さん減ってしまったことに連動して、商品化された赤カブ漬けの売れ行きが
落ち込んでいることを心配していました。

しかし、「舘岩カブはここでしか栽培できない希少品。今まで通り作り続けるだけです。」との言葉に、
未来の光は日々の努力の積み重ねなのだと確信しました。

日本ミツバチに魅せられて(金山町)

$
0
0

日本みつばちの採蜜が行われている奥会津の金山町へ行ってきました。
お話を伺ったのは「奥会津日本みつばちの会」会長の猪俣昭夫さん。

消防署を5年前に定年退職後、奥様が経営する食堂を手伝う傍ら、
養蜂で採取したはちみつを、生産・販売をされています。

明治時代に西洋みつばちが日本に入ってきて以来、日本みつばちはすっかり衰退してしまいました。
西洋みつばちの方が扱いやすく採れる蜜の量も多いというのが理由だそうです。

それでも猪俣さんは日本みつばちの健気で大人しく、それでいて神経質で気難しいという、
まるで、日本人の気質のような性質に惹かれるそうです。

日本みつばちは攻撃的ではないということで、採蜜の時の装備も網のついた帽子を被る程度です。

日本みつばちと西洋みつばちが大きく違う点は、西洋みつばちが蜜を求めて北から南へと巣箱の長距離移動を
させることができるのと比べ、日本みつばちは長い距離を移動させることができません。

神経質な日本みつばちは、移動の際に逃げてしまうのだそうです。
巣箱は静かで、高い場所に積み上げられています。
一つの巣箱には2万匹のみつばちが住んでいるそうです。

 

日本みつばちは100種類以上の花の蜜を集めると伺いました。
しかし、日本みつばちの体の大きさは西洋ミツバチの3分の2くらいしかありませんから、集める蜜の量はとても少なく、
売られている日本みつばちのはちみつは、西洋みつばちの10倍の値段だとか。

 

働きバチの一生は40日くらいで、その間に集められる蜜の量はティースプーン一杯程度なのだそうです。

猪俣さんは2年目の蜜を採蜜します。
1年目の蜜はあっさりしていて、フルーティーだそうですが、
2年目の蜜は濃厚で、色も茶色っぽくなっています。

みつばちを死なせてしまわないように、注意深く切り取られていきます。
その後、ザルの上に置き、自然に滴り落ちるのを待ちます。

  

蜂の巣ごと、食べさせていただきました。
とても香り高く、まろやかな味です。

これから寒い冬に向かいますが、冬眠中の巣の中は羽の根元にある筋肉の羽ばたきから出る熱で、
27度以下にはならないと教えていただきました。

現在、猪俣さんは環境破壊や自然のしくみの変化に本当に心を痛めています。
そして、原発事故による放射能被害で、川の汚染が更に追い討ちをかけられてしまったとおっしゃいます。

せめて、心が和むような景観を取り戻したいと、山の麓に菜の花を植える活動を始めました。
また、子どもたちに体験学習を通して、自然の恵みの大切さを伝えていく活動もされています。

「奥会津日本みつばちの会」は一緒に活動していただける会員を募集中とのことです。
おいしいはちみつと豊かな自然を次世代に伝えていきたいですね。

 

奥会津日本みつばちの会
会長 猪俣昭夫さん
【住所】福島県大沼郡金山町大字川口字森ノ上481-3
【TEL】0241-54-2649

蜜たっぷりのりんご「ふじ」(福島市)

$
0
0

りんごといえば「ふじ」が有名で、日本では収穫量の半分以上を占めている人気の品種です。
この時期になるとりんごが食べたくなります。

福島市のくだもの購入金額は全国で第1位なんです。(平成22年・47都道府県県庁所在市ランキングより)
ちなみに2人以上の世帯での購入金額は49,344円。りんごの購入数量ランキングも第1位で37,887gです。
(全国平均の約3倍です)
日本一くだものが大好きな市民なんですね!

ふじの収穫が始まり、今回もすずき果樹園さんにお邪魔しました。
お話を伺うのは園主の鈴木将之さんです。
お邪魔した前日、待望の赤ちゃんが誕生しました。新婚の鈴木さんは、初めてのお子さんの誕生にとっても嬉しそうでした。

ふじは、蜜がたっぷり入っていて、甘味と酸味のバランスが良く、その酸味が甘さを引き立てています。
果肉がしまっているため、日持ちします。

りんごを全体に赤く色付けるために、葉を摘んで、満遍なく日光を当てるようにする「葉摘み」、
陰になっているりんごを回転させて日光を当たるようにさせる「玉回し(たままわし)」という作業があります。
りんご1個1個を大切に育てないと真っ赤で美味しいりんごにはならないんです。

その作業の後、収穫です。

収穫は、11月中旬~12月の始めまでの作業になります。
鳥による被害が多く、赤く色付いて美味しくなる頃を狙っていて、対策はしていてもなかなか難しいそうです。
鳥に突かれたりんごは、畑に処分し肥料にしています。

りんごの見分け方ですが、赤く色付いていておしりの部分が黄色っぽいりんごが美味しいそうですよ。

選果作業をしています。

震災後、売上げはまだ戻っていませんが、心配してくれたり、
「また来年もよろしくね。」「美味しいりんご待ってるから。」という言葉が励みになり、
「これからも頑張ろう!」という気持ちになれるそうです。

      

ふじをたくさんいただきました。
透き通るような蜜たっぷりの福島のりんご、召し上がってみてくださいね。

 

すずき果樹園 直売所
【住所】福島市上名倉字土手下13-4(ルート115沿)
【TEL】024-593-5488
【E-mail】osuka@khaki.plala.or.jp

しゃきしゃきで香り爽やか「相馬せり」(相馬市)

$
0
0

「せり」と言えばお正月のお雑煮には欠かせない食材です。
どのように栽培されているのか教えていただくために、「相馬せり」を栽培されている佐藤章さんのお宅にお邪魔しました。

「相馬せり」の歴史は新しく、昭和40年代に相馬市で栽培が始まり、佐藤さんは昭和46年から栽培を始めました。
栽培当初は「せり」は水田で採るものであり、店から購入するものではないという考えがほとんどでしたので、
なかなか売れなかったそうです。

 

栽培している品種は「島根みどり」です。
生育が早いのですが、冬の寒さに弱く、茎は太く緑色をしています。
品種の統一により「相馬せり」のブランド化を目指しています。

せりの栽培面積は35アール、5月に苗を植え、9月に定植。
10月から2月まで収穫が続きます。
出荷も10月から始まりますが、最も需要が多いのは、12月20日頃から1月7日頃までだそうです。

せりは水田で栽培しています。
収穫の様子を見せていただきました。

深さ30cmほどの水の中での作業です。座って作業するため腰まで水に浸かっています。
雨が降っても作業します。
地下水を引いているそうで、「この時期はそれほど冷たくないよ。」とおっしゃっていましたが、
これからもっと寒くなると大変な作業になるそうです。

作業で大変なのは、収穫後の水洗いだそうです
丁寧に水洗いするので、時間がかかります。

水洗いしたせりは、作業場で1本1本手作業で選別します。
約3分の2は選別により捨てられ、肥料になります。
少しでも状態が悪いと商品にならないので、お店に並んでいる商品は厳選された「相馬せり」なんですよ。
選別の作業を手伝わせていただいたのですが、1本ずつ選別するのは大変な作業でした。

選別の後は、箱詰めします。
箱詰めの前に選別で見落としたせりをもう1度チェックし、束にして箱詰めします。
1束100gで、長さはS・20~28cm、M・29~40cm、L41~50cm。

震災の影響で昨年の栽培は自粛し、今年は4月に新芽を苗から植え替えしました。
「相馬せり」は、水がおいしいから香りと色が良いせりが出来るそうです。
お正月のお雑煮に「相馬せり」を味わってみてはいかがですか?

せりをたくさんいただいたので、せりチャーハンを作りました。
みそ汁も美味しかったですよ♪
天ぷら、生のままでサラダにしても美味しいそうです。
是非、お試しください。

Viewing all 945 articles
Browse latest View live