今回は福島県県南農林事務所の倉澤さんと鈴木さんが、
白河市にある『桜乳業株式会社』泉崎工場へ行くということで同行させて頂きました。
桜乳業さんでは主にたけのこ、山菜、炊き込みご飯の素や水煮商品を製造・販売しています。
また、平成22年に県の補助金を得て農業に参入し、
市内の畑でフキの栽培を行い、水煮を開発しましたが、
現在は原発事故による深刻な風評被害を受けています。
その風評被害を払しょくしようと
白河産フキのブランド化やブロッコリーの新商品化を柱とした新たなプロジェクトを進めています。
今回のプロジェクトでは、これまでの開発経験を活かしつつ、
土作りや放射線対策にも力を入れています。
このプロジェクトは全国中小企業団体中央連合会が募集した
“農商工連携等による被災地等の復興支援事業”に採択され、国からの補助金を受けて進められています。
事業採択を受けて5月18日に開かれた初会議には、関係者やアドバイザー、
連携団体(JAしらかわ)、協力機関(帯広畜産大・岩手大・福島県県南農林事務所)が集まり、意見交換が行われました。
JAしらかわさんからは、主力作物のブロッコリーを提供してもらい、
これまでにない加工品開発に取組んでいます。
と、プロジェクトの流れをお伝え致しましたが、
今回は特別に泉崎工場で新たに取組んでいる商品、『蒸し野菜』の加工過程を見学させて頂きました。
こちらは『蒸し野菜ブロッコリー』
冷やされた状態のブロッコリーです。
これを過熱水蒸気式焼成機で蒸します。
次に急速に冷やします。
これで完成。
この後は選定とパッケージに入れる作業が行われます。
別室ではフキの加工が行われていました。
加工工程を見学させて頂いた後は、ブロッコリー以外の6種類の蒸し野菜をそれぞれ試食。
じゃがいもや人参、おくらなどです。
試食しながら、商品について同社の大野勉取締役常務、三村健治工場長と、
県南農林事務所の倉澤さん、鈴木さんの4人で意見交換が行われました。
(左奥:大野取締役常務、左手前:三村工場長、右奥:倉澤さん、右手前:鈴木さん)
何もつけずに食べましたが、どれも素材の味が活きていて美味しかったです。
カットされたものが蒸してあるので、袋から開けて皿に盛ってドレッシングをかければ、もうサラダです。
一人暮らしや時間がない時でも手軽に一品できるので便利だと思います。
桜乳業さんでは他にも様々な商品を扱っています。
主に北海道、東北、関東、九州等のスーパーで販売されているそうなので、
機会があれば手に取ってみてください。
桜乳業株式会社
【住所】福島県白河市中町7
【TEL】0248-23-2473
【URL】http://www.sakuranyugyo.co.jp/index.html
おしまい