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蒸し野菜の6次化商品(白河市)

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今回は福島県県南農林事務所の倉澤さんと鈴木さんが、
白河市にある『桜乳業株式会社』泉崎工場へ行くということで同行させて頂きました。

桜乳業さんでは主にたけのこ、山菜、炊き込みご飯の素や水煮商品を製造・販売しています。

また、平成22年に県の補助金を得て農業に参入し、
市内の畑でフキの栽培を行い、水煮を開発しましたが、
現在は原発事故による深刻な風評被害を受けています。

その風評被害を払しょくしようと
白河産フキのブランド化やブロッコリーの新商品化を柱とした新たなプロジェクトを進めています。
今回のプロジェクトでは、これまでの開発経験を活かしつつ、
土作りや放射線対策にも力を入れています。

このプロジェクトは全国中小企業団体中央連合会が募集した
“農商工連携等による被災地等の復興支援事業”に採択され、国からの補助金を受けて進められています。
事業採択を受けて5月18日に開かれた初会議には、関係者やアドバイザー、
連携団体(JAしらかわ)、協力機関(帯広畜産大・岩手大・福島県県南農林事務所)が集まり、意見交換が行われました。

JAしらかわさんからは、主力作物のブロッコリーを提供してもらい、
これまでにない加工品開発に取組んでいます。

 

と、プロジェクトの流れをお伝え致しましたが、
今回は特別に泉崎工場で新たに取組んでいる商品、『蒸し野菜』の加工過程を見学させて頂きました。

こちらは『蒸し野菜ブロッコリー』
冷やされた状態のブロッコリーです。

これを過熱水蒸気式焼成機で蒸します。

 

次に急速に冷やします。

 

これで完成。

この後は選定とパッケージに入れる作業が行われます。

 

別室ではフキの加工が行われていました。

 

加工工程を見学させて頂いた後は、ブロッコリー以外の6種類の蒸し野菜をそれぞれ試食。
じゃがいもや人参、おくらなどです。

試食しながら、商品について同社の大野勉取締役常務、三村健治工場長と、
県南農林事務所の倉澤さん、鈴木さんの4人で意見交換が行われました。


(左奥:大野取締役常務、左手前:三村工場長、右奥:倉澤さん、右手前:鈴木さん)

何もつけずに食べましたが、どれも素材の味が活きていて美味しかったです。
カットされたものが蒸してあるので、袋から開けて皿に盛ってドレッシングをかければ、もうサラダです。
一人暮らしや時間がない時でも手軽に一品できるので便利だと思います。

 

桜乳業さんでは他にも様々な商品を扱っています。
主に北海道、東北、関東、九州等のスーパーで販売されているそうなので、
機会があれば手に取ってみてください。

 

桜乳業株式会社
【住所】福島県白河市中町7
【TEL】0248-23-2473
【URL】http://www.sakuranyugyo.co.jp/index.html

 

おしまい


相農ショップ・オープン♪(南相馬市)

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相馬農業高校の『相農ショップ』に行って来ました。
相農ショップは、食品化学科の生徒さん達が運営しています。
製造コースの生徒さんが調理した食品などを流通コースの生徒さんが販売・接客しています。
この日は、2年生の流通コースの生徒さん6名が接客・販売します。
前日から調理するものもありますが、パンは当日から作る出来たてのパンです。

午後2時からオープンですが、30分前から整理券が配布されます。
既にたくさんのお客様が訪れていました。

お孫さんが在学しているというお客様は、毎回買いに来ているそうです。
震災により家族が離れて暮らしており、宮城県で暮らしている家族に相農ショップで買ったものを送っているそうです。
一番のおすすめは、あんパンだそうですよ。

午後2時になり、相農ショップオープンです♪
整理券順に10人ずつお店に入ります。

  

この日並んでいたものは、あんパン、食パン、バターロール、マドレーヌ、パウンドケーキ、がんづき、サーターアンダギー(アーモンド味・黒糖味)、トマトジュース、ラクピス(レモン味・パイン味)、鉢花(キキョウ・エキザカム)。
*ラクピスは、カルピスのような味で薄めて飲むジュースです。

どんどん売れていきます。レジもあって本格的ですね。
残ったら買おうと思っていたあんパンは、あっという間に売り切れてしまいました。

 

教頭先生にお話を伺いました。
昨年度はサテライト校に避難し、11月に戻りました。2月から相農ショップを再開したので2回しか開店できませんでした。
当校生徒の2、3年生の3分の1は今も自主避難している状況ですが、今年度の1年生はほぼ定員の生徒さんが在学しています。
震災直後の避難指示により避難していた時、たくさんの支援があり前向きな気持ちになりました。
お世話になった事への感謝の気持ちを忘れず、ここから地域に元気を発信したいです。
震災前は生徒達が作った農作物を販売していましたが、除染がすべて終わらず、まだ難しい状況です。
相農ショップを営業する事により、
「市民の方に喜んでいただき、若者が頑張っている姿を見て元気づけたいです!」とおっしゃっていました。

ラクピスのパイン味とサーターアンダギーは、新発売です。
季節によって手作りの味噌が並ぶ時もあります。
それから、「ブッセ」というスイーツを試作中です。次回登場するか楽しみですね♪


「お客様がいっぱい来てくれて笑顔になってくれる事が嬉しいです!
美味しいものを作るので、これからもよろしくお願いします。」

接客マナーの勉強も頑張っているそうです。

ほとんど売り切れてしまいましたが、トマトジュース、食パン、いちごジャムは買えたので翌日の朝ごはんにしましたよ♪
手作り感満載の美味しい朝ごはんでした。
 

相農ショップ
【住所】福島県南相馬市原町区三島町一丁目65
【TEL】0244-23-5175
【開店日】9月7日(金)、20日(木)、11月9日(金)、12月7日(金)
【開店時間】午後2時から午後3時10分まで

クイズに答えて「日本なし」を当てよう!

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福島県産「日本なし」が出荷を迎えるにあたり、
クイズに正解した方の中から抽選で15名様に
JAいわき市「日本なし」(約5kg、10~15個、3,200円相当)をプレゼントいたします!
※発送時期に合わせ、旬の品種をお届けします。
 
詳しくはコチラをご覧ください!

会津産コシヒカリの米粉をPR(会津若松市)

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会津若松市役所農政課さんとJAあいづファーマーズマーケット「まんま~じゃ」さんの合同企画で行われた
『米粉のPRイベント』に行ってきました。

 

米粉をPRしながら、米粉を使った「お好み焼き」の試食を開始。
焼くのは市役所農政課の鈴木さんです。
試食された方は「もちもちしていて、美味しいね」といった感想が殆どでした。

  

店内では、「お菓子工房kei」さんの米粉のシフォンケーキ「まんま~ju」も販売されました。
ブルーベリー、にんじん、ほうれん草、かぼちゃの4種類は全て好評で2時間で完売でした。
小麦粉のシフォンケーキより、しっとりしている感じが人気の決め手でしょうか。

米粉は小麦アレルギーの子供たちが増えている状況の中、そんな子供たちにも馴染んでもらえるように
平成22年度から会津若松市内の学校給食のパンに使用されるようになったそうです。

そして、全国的にお米の消費量が減少し、現在は水田の6割で消費をまかなえるような状況なので、
残りの4割の水田を自給率向上のために有効活用しようとする取組みが進められています。

米粉は主食用米以外の生産(麦、大豆、米粉用米等)のひとつである、「新規需要米」として、特別に作られたものです。
今のところ、生産量は少ないのですが、国でも助成制度を設け、支援体制が整ってきています。

お米の消費量は減っていますが、パンや麺類の消費は増えているわけですから、
米粉パンや米粉麺を生産していくことで、自給率アップにつながることが期待されています。

そして、震災後売り上げが落ちてしまった県内米の売り上げ増加にまで発展していって欲しいものです。

農林水産省のサイトで米粉のレシピを沢山紹介しているので、参考にしてください。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/komeko/k_recipe/itiran/index.html

今回発売された米粉は会津若松市産こしひかり100%で作られています。
300グラム200円で「まんま~じゃ」さんで販売しています。

JAあいづファーマーズマーケット「まんま~じゃ」
【住所】福島県会津若松市扇町49-1
【TEL】0242-24-0831
【営業時間】午前9時30分から午後6時まで  【定休日】第1水曜日

米粉に関するお問い合わせ
会津若松市役所 農政部 農政課
【住所】福島県会津若松市栄町5-17
【TEL】0242-39-1253

はちみつ~大自然からの恵みで健康に~(二本松市)

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はちみつっていろんな味や種類があるってご存知ですか?

先日、フォレストパークあだたらの「はちみつ収穫体験」でお世話になった、
養蜂家の渡辺佐吉さんの渡辺養蜂場さんにお邪魔しました。
従業員を含めて7人で作業しています。

はちみつ収穫体験の時は比較的おとなしいミツバチを持って行ったそうで、
「今日はこの前のとは違ってすごい勢いだよ。」と言われました。

養蜂場に着くと、ミツバチの「ブ~ン」という音がものすごい迫力で聞こえてきました。
恐いというより、初めて見るすばらしい景色の中の養蜂場の光景に感動しました。

はちみつを収穫します


【写真左】上に乗っているのは秘伝のえさ、【写真右】煙をかけてミツバチをおとなしくさせます。

巣箱の中には女王バチが1匹だけいます。その蜂だけが卵を産むんです。(1日に約2000個!)
ふつうのミツバチの寿命は卵から63日、女王バチは4年です。


【写真右】キラキラと光っているのがはちみつです。重いものだと1枚4kgもあるそうです。


【写真右】この隙間からミツバチは出入りしています。

 

ミツバチの行動範囲は巣箱から半径2kmほどです。
巣箱の場所を1m動かしただけで自分の巣箱の場所がわからなくなってしまうのだそうです。

おじゃました日は、柿のはちみつが収穫されていました。
柿の花がたくさん蜜をふく4日間ほどしか収穫されないそうです。
ミツバチは、花によってたくさん蜜をふく時期がわかっていて、例外の時期もありますが、
ほとんどの花の蜜は混ざらないようになっています。

はちみつには様々な種類があります。
柿のはちみつは、血圧を安定させる効果があると言われているそうです。
こちらで収穫されるのは、アカシヤ・仲秋の百花蜜・菜の花・山桜・りんご・赤アカシヤ・栗・蕎麦・クローバー・藤のはちみつです。
蕎麦のはちみつは黒糖のような色をしていて、少し酸味があり、はちみつじゃないみたいな味でした。
いろいろ試食させていただきましたが、同じ味のはちみつは1つもありませんでした。
花によってこんなに味が違うとは驚きました。


収穫したはちみつのついた板を入れ、遠心分離機ではちみつを採ります。

 

渡辺さんがはちみつに興味を持ったのは30年前です。
以前はしいたけ栽培をされていました。

当時、手を怪我した時に「はちみつを塗ると治る」と言われ、試しにやってみたところ翌日治っていたそうです。
はちみつの効果かどうかはわかりませんが、それ以来はちみつに惹かれていったそうです。
12年前、しいたけ栽培では食べて行けなくなり、養蜂家になる事を決意しました。
少しずつ巣箱を増やし、今は1000箱あります。様々な苦労を乗り越えてやっとここまで来れました。
ですが、震災の影響で地元直売所での扱いは3分の1に減ってしまいました。

「大自然の恵みを頂き、ひとりでも多くの方々がその恩恵を受け、毎日健康で暮らしていくためのお手伝いをします。」
福島は四季折々の花が咲き、そのお陰ではちみつの仕事が出来ます。いつか元に戻る事を願っています。


【写真左】柿のはちみつ、【写真右】スズメバチの蜂蜜漬

 

渡辺養蜂場
【住所】〒964-0313 福島県二本松市小浜字鞭の内10-2
【TEL】0243-55-2524  【FAX】0243-55-3122
【URL】http://www.mitsubachi.net

取材の途中に突撃取材(いわき市)

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先日、取材へ行く途中に道路沿いの畑で農作業をされていた藁谷トモ子さんと藁谷スミ子さんにお話を伺ってきました。

お二人は、いわき市の三和町にお住まいで、農業を営まれています。
三和町は“いんげん”が美味しいと評判だそうで、
他にもきゅうり、じゃがいも、らっきょう、長ネギ、かぼちゃなどを作っていらっしゃいます。

 

暑い中、畑仕事に精を出されているところ、手を休めて頂き、昨年の震災からこれまでについて尋ねました。

 

お二人は震災前まで近くの直売所の会員として野菜を出荷されていました。
国道沿いにあるということもあり、震災前までは週末になると100人以上のお客様がいらしていた人気の直売所でした。
しかし、震災後は客足がパッタリと無くなり、現在は10人弱しか来なくなってしまったそうです。

直売所の会員も震災前は15名いましたが、震災後はお二人も会員を辞め、
中には野菜作りをもやめてしまう方もいて、現在は4名のみとなってしまいました。

藁谷スミ子さんは原発事故後、畑には行ってなかったそうです。
しかし約2ヶ月が経過し、これまで長年、愛情を注いできた畑が雑草でいっぱいになっている姿を見て
ほっておくことができなくなり、マスクをして作業着を着て、
肌を出さないように完全防備した上で草むしりをしたそうです。

ただ当時は事故直後とあって放射性物質に対する知識も情報も乏しく、
畑に入ることを家族に止められ、それからしばらく畑に入らなかったそうです。

藁谷トモ子さんは現在でも地元スーパーに野菜を卸していますが、
原発事故後から売れない日々が続きました。
またこれまで野菜を収穫すると近所の方や知人にお裾分けされていたそうですが
事故後はそれもはばかられ、
「作ったって食べてもらえないのでは、しょうがない」という気持ちになったそうです。

 

放射性物質の検査も、県で行うモニタリング検査のほか、現在ではJAさんや大手スーパーさんなどでも体制が整い
無料で検査できる場所が増えましたが、事故直後は有料で自主検査を受けていた方が大半でした。
お金をかけて検査しても売値は多くの農作物が半値、もしくは それ以下で
さらに、なかなか買ってもらえないという非常に厳しい環境でした。

県内の農家さんには風評被害に負けず戦い続ける方も多くいる一方、
厳しい環境によって農業から離れざるをえなかった方も多くいます。

そうした中でも、震災前と変わらず畑仕事に精を出されてきたお二人。

最近は徐々に購入する方も増えてきていることです。

 

突然、お話を伺ったにも関わらず気さくに答えてくださった優しいお二人。
改めて農家の方々の昨年からの苦労を伺い、
いたたまれない気持ちになるとともにもっともっと役に立てるよう活動していかなければならないと意識が高まりました。

 

猛暑の中でも畑に入り、一生懸命に作られた藁谷トモ子さん、藁谷スミ子さんの野菜は、すごく美味しいです。

これまで約1年間、会津や県南、いわき地域を取材してまわり色々と食べさせて頂いていますが美味しい物ばっかりで『福島県産』のレベルの高さを感じるとともに強く誇りに想います。

 

おしまい

きゅうりの旅!きゅうりん館(須賀川市)

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すかがわ岩瀬農業協同組合きゅうりん館にお邪魔しました。
普段一般の方は入れない場所ですが、今回は須賀川のきゅうりが出荷されるまでを紹介するため、
特別に見学させて頂きました!

須賀川といえば、毎年7月にきゅうり天王祭が開催されるほど、きゅうりが有名な地域です。

きゅうりん館では、モニタリング検査を経たきゅうりを農家の方が持参して、
福島県内外にトラックで出荷されるまでの間に選別、梱包などが行われています。

 

まずは、農家さんによる納入。

 

機械で、納入したきゅうりの量を登録し、レーンに乗せます。
この際、どこで採れた誰のきゅうりなのかが分かるように、きゅうりを入れる箱にはバーコードが付いています。
このバーコードできゅうりの管理がされています。
ここから出荷する農家の方は、1日に250~260人程いるそうです。

そして、きゅうりの選別。

機械と人の手で、長さ、太さからなどから何種類にも分けられていきます。
この種類によって、きゅうりの値段も変わってくるそうです。

続いて、梱包作業。

ここでも、機械と人の手で梱包作業が行われます。

曲がったきゅうりはどうなるんでしょうか。。。

もちろん出荷されます!この中には、漬物として売られるきゅうりもあるそうです。

梱包され、レーンに乗って運ばれていきます。

この後は、出荷されるまでの間、大型の冷蔵庫に入ってきゅうりは一時待機(^◇^)

そして、ようやく出荷!!

トラックに乗って、福島県や関東、関西地方などに旅立っていきます(^_^)/~

 

きゅうりは、こんな風に出荷されていたんですね。

収穫されてから約3日目には、消費者のみなさんの元に運ばれて行くそうです。

冒頭でもお伝えしたように、きゅうりん館ではバーコードで生産者の管理を行っているため、
梱包された箱の中のきゅうりでも誰が作ったものが入っているかが分かるのだそうです。

 

そして、ここまで館内を案内してくれた、JAすかがわ岩瀬の関根康夫さん。

私の疑問を的確に解決してくれました!

福島県のきゅうり、今年もおいしく実りました。

クッキング・フェスタ~あなたへ伝えたい福島の食~(福島市)

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8月8日、福島市のA・O・Z(アオウゼ)で「家の光クッキング・フェスタ」が開催されました。

 

福島の農家のみなさんが大切に育てている食材を地元の方においしく食べていただきたいと「地産地消」を学んだり、
試食会、NHKきょうの料理・3分クッキングでおなじみの田口成子先生の講演会が行われました。

人は住んでいる土地でとれる食べ物を知恵と工夫で大切に食べるのが健康の元だそうです。
ですが、いまの福島県では食の安全性に不安を持たれている方が多数おられます。
その不安を取り除き、安心して食べてもらえるよう、食の安全性への取組みの説明や福島の食材のおいしい食べ方も紹介されました。

 

JA新ふくしま管内の120名が参加しました。
参加した理由を伺ってみると、「田口先生のお料理に興味があったので」「知っているようで知らない福島の農産物をもっと知りたい」「風評被害で福島の食べ物は危険と言われているが、現実を知りたい」などとおっしゃっていました。

 

まずはJA新ふくしま 斎藤隆営農部部長が、「福島市の食の安全性について」JAの現状や取組みについて説明されました。

 

そしてお楽しみの試食会 「福島の旬を味わう」

この日のメニューは、田口先生が考案されたレシピで、JA新ふくしま女性部ふれあい市グループの皆さんが前日から田口先生指導のもと調理されたそうです。

   

【メニュー】
*コーン入りごはん
*鶏肉のソテー・夏野菜ソース
*かぼちゃのコロッケ
*きゅうりとブロッコリーのナムル
*ゆうがおのみそかけ
*ミニトマトの桃ゼリー
*伝承料理~みそかんぷら


【使用された色とりどりの食材】

 

試食された参加者に感想を伺うと、「鶏肉のソテーの野菜のソースがみずみずしくトマトとの相性が良かったです」「きゅうりとブロッコリーのナムルは、どちらも単品で食べる事が多いので、このような組み合わせは考えた事がなかったです」「どれもうす味で素材の味がよくわかりました」などとおっしゃっていました。

 

試食会の後は、田口成子先生の講演会です。
テーマは「美味しく食べて、体を整える」

美味しいものは美味しいと声に出し、バランスのよい食事をして健康になりましょう。
作る人・食べる人がもっと近づき興味を持つと食べ物に感謝するようになり、作る人の気持ちがわかるようになります。
日本の農業をもっと大切に。

 


【生産者の喜び  消費者の笑顔  食の大切さ  / 田口成子】

参加者のみなさんに声を掛け、とっても気さくで素敵な方でした。
「私に出来る事は何でもしたいと思っています。応援してます。頑張って!」とおっしゃっていました。

 

   

その後行われたビンゴ大会では福島の野菜が大当たりしてしまいました。ありがとうございました。

 

【試食会のメニューから】 *コーン入りごはん*
材料(4人分)
・米・・・・・・・・・・・・・2合
・とうもろこし(正味50g)・・・大1本
・塩・・・・・・・・・・・・・小さじ2/3

作り方
1)とうもろこしは、皮をむいて洗い、粒を包丁でしごき取る。
2)米は洗い、ザルに上げ、炊飯器に入れ、分量の水を入れる。
3)塩、とうもろこしを入れ混ぜご飯を炊く。

炊いてる時のコーンの香りがたまらないそうですよ♪お試しくださいね♪


売れる商品づくり、販路拡大を目指して!第1回あいづ“まるごと”ネット交流会(下郷町)

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下郷町ふれあいセンターで開催された、「第一回あいづ“まるごと”ネット交流会」に
参加しました。

この交流会は農林水産業から商工業まで、地域を支える産業従事者が「まるごと」参加するネットワークです。
対象地域は会津・南会津地域の17市町村で、地域産業の6次化を目的としています。
今年度は「売れる商品づくりと販路拡大」を目指して計3回の交流会が実施されます。

第一回目(7月4日開催)は2名の講師の方を招いての講演会が実施されました。

最初の講演は社団法人日本能率協会 FOODEX JAPAN事業グループリーダー 富浦渉 氏による
「商談会を最大限活かす!~FOODEX JAPANを通して~」というテーマでの講演でした。

製品が出来たら、売り先を考えなくてはいけません。
それには、商談会への出展という方法があるわけですが、戦略を立てずに出展しても成果は期待できないでしょう。

そこで、成功するための戦略を熱く語っていただきました。
ターゲットを絞る重要性や商談会後のフォローのタイミング、提案を難しく思わずに、商談会は絶好の実験場と考えて、
醍醐味を味わって欲しい、等のお話に興味深く聞き入りました。

また、バイヤーに短時間で的確にアピールする方法として、商品情報から取引条件等を記入した、
「商談会シート」の作成・活用を促されていました。
なるほど、こうすることで必要最低限の情報をバイヤーに持ち帰っていただけるわけです。

そして、展示会や商談会に出展するということが、商品の強さ、弱さを確認できるとともに、会社内の改善や成長、
方向性を見出すことができるというお話に、常に前向きに進んでいかなくていけないということを感じとらせていただきました。

富浦氏がお話されたことを個々の気づきとし、実践してみることで、成果が実感できる商談会になるのではないでしょうか。

 

お二人目は有限会社会津食のルネッサンス 代表の本田勝之助氏
「作り手の想いやこだわりを理解してもらうために」というテーマで講演されました。

ご自身の経験から、商品開発への取組み方、可能性についてをわかりやすくお話して下さいました。
本田氏が生産者の方と一緒に作りあげてきたブランド米「氏郷」は震災前、
銀座の有名なおすし屋さんで使われていました。

そして、震災後もオーナーからは使い続けたいとの申し出があったそうです。
風評の影響を受け、一旦は他のお米を使用したものの、
やはり、他の米ではお客様を満足させられなかったということでした。
そして、再び「氏郷」を使っていただけることになったそうです(現在は諸事情により「氏郷」は使用されていません。)。

ここで、本田氏の言いたかったことは、他のものには代わりができないような
商品を作ることがいかに重要かということです。
どんな状況になっても消えない強い商品を生み出すということです。

しかし、時代を見据え、トレンドな商品を作り出すということは誰でも出来るわけではないのです。
そんな意味でも6次化という取組みは可能性が広がると思いました。

参加者の方にこの講演会でどういったところが勉強になりましたか?と伺ってみたところ、
「商談会やイベントに出展する場合、通常業務を行いながらになるので、
時間もないし、方法もわからないので、いつも不安がつきまとう。
実践的なお話が聞けるということはとても刺激的で心強い。」と話されていました。
「できれば、商談会のロールプレイングもやってみたい。」という意欲的な参加者の方もいらっしゃいました。

こうした交流会では生産者と加工業者の方の新たな出会いの場にもなっています。

今月は首都圏の大型商談会の視察研修も予定されています。

 

お申し込み・お問い合わせ
あいづ“まるごと”ネット事務局(会津農林事務所 企画部 梅津)
【TEL】0242-29-5369
【FAX】0242-29-5389
【メール】aizu-marugotonet@pref.fukushima.lg.jp

土にこだわるおいしい梨(福島市)

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七夕マルシェのふくしま土壌クラブで出店されていた「たかはし果樹園」さんにおじゃましました。
今回は、梨についていろいろ教えていただきます。

 

園主の高橋賢一さんにお話を伺いました。
たかはし果樹園さんの果樹園の広さは2.4ヘクタール、桃・梨・りんごを栽培されています。
時期によって変わりますが、4~6人で作業しています。
約80年前まで養蚕をされていました。
今は果樹栽培が盛んなこの地区ですが、果樹園を始めた昭和8年当初はまだ少なかったそうです。


おじゃました7月下旬頃の梨の大きさは5cm位。8月下旬の収穫期には10cmほどの大きさになります。

【梨の作業】
1月~2月: 剪定・除染
3月:    棚しばり・誘引
4月:    受粉
5月:    摘果×2回
7月:    修正摘果
8月下旬~: 収穫

今まで取材したさくらんぼと桃の作業の違いは「棚しばり」の作業をする事です。
梨の棚の高さは約175cm。ここに梨の木が誘引されているので、
少しかがんだ姿勢での作業になります。

【栽培している品種】
幸水、豊水、あきづき、新高、ラ・フランス(洋なし)、マルゲリットマリーラ(洋なし)、二十世紀、新星

たかはし果樹園さんは土づくりにこだわっています。
自家製の堆肥を作るなど試行錯誤してきました。
震災の影響で自家製の堆肥が使えず、今は購入したものを使っていますが、
有機物や微生物を使用し、美味しい果物が出来るように努力しています。

殺虫剤の使用はできるだけ減らすようにしています。
害虫を減らすために環境にやさしい害虫駆除資材、コンフューザーをぶら下げます。


赤い針金のようなものがコンフューザーです。

これは、人工的に作られたフェロモン剤です。このフェロモン剤を大量にまくことで、
交尾するためにメスのフェロモンに寄って来るオスが混乱して、害虫を減らす事ができます。
地区全体で取組むと効果的だそうです。


除染作業の様子。冬の寒い時期に行われました。【写真はたかはし果樹園さん提供】
樹体洗浄(桃・梨・りんご)。
粗皮削り(桃・梨・りんご)、桃は樹皮が繊細な為、軽微に粗皮を削っています。

 

高橋さんは、ふくしま土壌クラブの代表を務めていらっしゃいます。
ふくしま土壌クラブとは・・・風評被害がある中、生産意欲を無くさず、考えられる最善策を施し、
精一杯果物栽培に取組む若い世代の果樹栽培者の集団です。

次回は、ふくしま土壌クラブの活動について伺うためにたかはし果樹園さんの直売所にもおじゃまします。

 

たかはし果樹園
【住所】〒960-0241 福島県福島市笹谷上横堀74

直売所
【住所】〒960-2156 福島県福島市荒井地蔵原甲の1
【TEL・FAX】024-593-4673
【URL】http://t-momo.jp/

【店頭イベント】福島県内一斉キャンペーン(秋)開催!

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実りの季節です。
旬の美味しさを、皆様にお届けしたい・・・
そのために!県内量販店・農産物直売所等において、秋野菜や果物の消費拡大キャンペーンを実施します。
 
併せて福島県の農林水産物を代表する11品目「ふくしまイレブン」のPRを行います。
 
皆様、「ふくしまイレブン」って詳しくご存じですか?
ご来場いただければ、その答えがわかります!
  素敵なプレゼントをご用意していますので、是非!ご来場ください!

 

開催日

平成24年8月31日(金・野菜の日)、9月1日(土)
 

開催場所

福島県内各地  ※詳しくはコチラをご覧ください。

福島県を代表するブランド桃『あかつき』(福島市)

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〝桃の王様″ 〝福島の桃″

あづま果樹園を訪れた8月上旬は、福島県を代表する桃の品種「あかつき」の収穫・出荷が最盛期でした。

あかつきの特徴は、日持ちが良く、果肉が緻密で果汁がたっぷりで濃厚。
果肉の色はほんのり赤く、甘みとコクと酸味のバランスが良いところです。

福島市は山に囲まれた福島盆地にあるため、成熟する時期は30度を越える猛暑が続き、
糖度が上がり美味しい桃が出来るそうです。

 

収穫の様子を見せていただくために朝5時半におじゃましました。
あづま果樹園代表の吾妻一夫さんと息子さんにお話を伺いました。

桃の収穫は朝5時から始まります。
夜、桃が冷えて日中暑くなる前に収穫しないと日持ちが悪くなってしまうそうです。

この日の収穫は8人で行い、1日2~3カ所の畑の収穫をします。
収穫した桃はすぐに1次選果されます。

   

簡単に見えるかも知れませんが、慎重に行う作業だそうです。
今年は雨が少なかったため、糖度がのっていて最高に甘くて美味しい桃ができたとのこと。

 

桃は品種によって香りが違うそうです。
「白鳳はミルキーというかバターのような香りがするんですよ!」という話を聞き、
採れたての白鳳とあかつきの食べ比べをさせていただきました。

もぎたての桃はちょっと固めで甘みと水分がたっぷり!
香りも味も食べ比べると違いがはっきりわかりました。

白鳳はフルーツとはちょっと違ってお菓子のような甘い香りがしました。
白鳳の果肉は白くてあかつきよりやわらかく、酸味は少なく上品な甘さです。

震災の影響で減った宅配の依頼は少しずつ戻って来ましたが、もも狩りのお客さんはまだ戻って来ていません。
美味しい桃を食べて欲しい思いで一生懸命作業して収穫を迎えましたが、
今までのように収穫の喜びをめいいっぱい感じる事が出来るようになる日が訪れるのは、まだまだ先のように感じるそうです。

震災前は希望に溢れ、たわいのない話をして笑い合い、楽しく作業に励んでいました。
「青い空・小鳥のさえずり・小川のせせらぎが聞こえる福島で、楽しく笑いながら作業し、
1日も早く収穫の喜びを感じる農業を取り戻したいです。」とおっしゃっていました。


直売所の売り場は桃がずらっと並び、一面ピンク色になっていてきれいでした。

 

帰りにあかつきをお土産にいただきました。

果汁があふれ、甘過ぎるくらいにあまーーい桃でした。ごちそうさまでした。

現在「あかつき」の出荷は終了しましたが、福島の桃はこれから「まどか」「川中島白桃」と続き、
まだまだ美味しい桃を楽しめます。

 

あづま果樹園
【住所】〒960-0231 福島県福島市飯坂町平野字西原1-13
【TEL】024-542-1460(販売所)  【FAX】024-542-1119
【E-Mail】aduma@dab.hi-ho.ne.jp
【ブログ】http://blog.goo.ne.jp/adumakajyu
(お嫁さんのブログです。写真がキレイで果樹園の事をわかりやすく説明されています。)

稲作の一年「下準備の期間」(喜多方市)

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新発売スタッフが参加している喜多方市揚津の「棚田オーナー」の取材は
4月から始まり、今回で4回目です。

棚田オーナーの稲はすくすくと育って50cmほどになっていました。
この時期はしろかきのような作業はなく、私たちは水管理された稲の生育を見守るだけでした。

ですが、水管理のやり方ひとつで、稲の生育、雑草の生え具合や害虫の発生にも影響を及ぼす、
とても重要な時期です。

私たちの今回の作業はトマトの収穫と蕎麦の種まきです。
午前中はトマトの収穫、午後は蕎麦の種まきといったスケジュールです。
10時を過ぎ、既に気温は30度を越していました。

トマトは2品種収穫したので、食べ比べて味の違いをみんなで、語ってはみましたが、
結局、好みの問題でどちらも美味しいということころに落ち着きました。

夏秋トマト栽培における作付け品種は、皮がしっかりとしていて懐かしい味がしました。
とても育て易いもう一種類は、まだ呼び名が決まっていないらしいのですが、
きれいな形が特徴のトマトです。
作業は手で茎からもぎ取りその後トマトに傷がつかないように、はさみでヘタをカットします。

トマトの収穫作業後、集会所へ戻ると流しそうめんの準備中です。
一気に疲れが吹き飛んだのは私だけではないでしょう。
嬉々として、竹を割ったり、つないだり、初めての経験は本当に楽しいものです。
私は竹の中をそうめんがすべりやすいように、デコボコを削りとる作業をお手伝いしました。
そうめんは子供たちにも大人気で、大人たちにまでは、なかなかまわってこなかったのですよ(涙)
2~3本しかいただけませんでしたが、美味でした。

続いて、会場へ移動して野菜カレー。
トマトやズッキーニ等の夏野菜がたっぷり入ったトマト色の爽やかな味のカレーは何皿でも食べられる美味しさで、
掘りたてのジャガイモで作ったポテトサラダは、「おふくろの味がする」とこちらも大人気でした。

昼食後にはみなさんの近況報告会が行われました。
「家で野菜を作り始めました」
「5月に苗をいただき、ビニールシートの即席水田に植えた苗は順調です」
「トマトが大きくなりました」等々・・・
皆さん、ご自宅でも家庭菜園に挑戦されたり、
揚津の方から水田をお借りして、本格的に米作りに挑戦する方までいたり、
棚田オーナーに参加することで、農業がとても身近になった様子でした。

さて、午後からは「蕎麦の種まき」。
蕎麦の種を均等にばらまきその後、耕運機で耕す・・・というか、混ぜ返すという作業をします。
乾ききった畑で育つ蕎麦は本当に逞しい作物です。

8月と9月は稲の花が咲き、実をつける時期です。
成長を妨げる、害虫や雑草の対策等、収穫の下準備期間ということで、
棚田の作業はお休みなのですが、9月1日にオプションイベントが実施されます。
西羽賀祭礼参加、化石ミュージアム「カイギュウランド」や造り酒屋見学が予定されています。

祭礼に参加させていただき、揚津で天地の恵みを存分に堪能させていただいているお礼と、
豊作のお願いをしてこなくてはなりませんせんね。

 

【お問い合わせ先】特定非営利活動法人 喜多方市グリーン・ツーリズムサポートセンター
【URL】http://www.kitakata-gt.jp/tanada/

南郷トマト・収穫編(南会津町)

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今回は収穫のピークを迎える南郷トマトの収穫から出荷までを取材させていただくことにしました。

「南郷トマト」は昭和37年から旧南郷村で生産が始まり、今年で50年目を迎えます。
生産量の95%が京浜、関西へ出荷されるブランドトマトで、南会津郡で栽培されています。

収穫の様子を取材させていただいたトマト農家の馬場さんは、7年前からトマト作りを始めました。
平成23年度の優良生産者の表彰を受けることができ、更に意欲的に挑戦したい!とおっしゃいます。

南郷トマトは7月下旬から10月下旬までが収穫時期の夏秋トマトです。
品種は桃太郎ギフト。甘くて、身が引き締まったしっかりした食感が特徴です。

 

収穫は早朝5時前から始まります。
ハウスに入らせていただいたのですが、赤いトマトは殆どなく、青いトマトばかりです。
だからといって、甘くないわけではなく、甘みは十分についているのだそうです。

一つ一つ丁寧に収穫されていきます。
トマト同士でキズがつかないように、ヘタのとんがりも、一ミリほどにカットします。
A級品の収穫を増やすことが目標です

収量を上げるためには丈夫な枝にしなくてはなりません。
そのためには肥料を与えたり、支えを設置したりの手間をかけていきます。
トマトは赤みが10%になると、収穫され、共同選果場での品質検査にかけられます。

 

昭和50年に南郷の共同選果場ができてからは、夜中まで続く箱詰め作業をすることがなくなりました。
栽培に集中できるので、生産面積を増やすことができ、収穫量も伸ばすことができたそうです。

 

昨年の震災による実害は無かったものの、順調に収穫が始まったばかりの7月、
集中豪雨による水害のために大きな被害を受けてしまいました。
生産面積の2割にのぼる被害は、出荷量の減少になってしまいました。

しかし、今年は例年どおりの出荷量を確保しながら収穫を続けられています。
それは、原発による風評被害に万全を期して臨んでいる、
JA会津みなみのサポートがあるからこそだと話されていました。

馬場さんは新規就農者への支援も積極的に実施していらっしゃいます。
「研修はまず、雪かきからですよ。」とおっしゃっていました。
厳しい自然の中での農業の大変さを学ぶこと、そこからが始まりなのですね。

次回、「JA会津みなみ」の星さんの取材へと続きます。

南郷トマト・出荷編(南会津町)

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「収穫編」に続いて、南郷トマトの共同選果場の取材をさせていただきました。

「JA会津みなみ」の星さんが案内してくださいました。
南郷トマトを語る上でなくてならないのが、この選果場だとうかがいました。

生産者の方々の強い要望で、最初の共同選果場ができたのは昭和50年、
現在のハイテク設備が整った選果場は平成16年に完成しました。

年間73万ケースを出荷している南郷トマトは全て、この選果場から出荷されます。

朝8時を過ぎると、南郷トマト農家さんが続々と共同選果場にトマトを運び込んできます。
収穫されたトマトをハイテク装置に乗せて、自分のIDを打ち込むと、早々に帰っていきます。

ここからは選別から箱詰めまで全て、選果場にお任せです。
7月下旬から10月下旬までは休日返上のフル稼働だそうです。

光センサーによって、大きさ、糖度、品質まで選別され、ロボットによって箱詰めされていきます。
こうすることで、人の手に触れることがなく鮮度が保てるということです。

箱詰めされたトマトは、長距離輸送の間の鮮度保持のために冬に貯蔵しておいた雪室で冷やされ、
関東方面へと出荷されるのです。
この行程は雪室予冷と呼ばれ、「雪のエキスと一緒お届け」というキャッチフレーズで出荷されています。

昭和37年に生産が始まり、今年で50年。現在までの道のりは大変だったと話してくださいました。
売り先を県内の市場に求めることはかなり厳しく、JA会津みなみの職員さん達は県外へ営業に廻ったそうです。
殆どの市場は「ナンゴウトマト?」と相手にもしてくれず、随分悔しい思いもされたそうです。

当時の組合長は「南郷トマトの味をわからない相手とは取引しなくてもよい。」という姿勢を
貫く決断をしたそうです。

そんな中、関東の市場で「南郷トマト」というブランドを受け入れてくれ、共に育ててくれた市場があったそうで、
現在まで本当に良い取引が続いているとのことです。

あくまでもプライドをもった営業が今の「南郷トマト」ブランド化の成功につながったのではないかと感じました。

南郷トマトは県外出荷が多いにもかかわらず、風評被害は少なかったと聞きます。
原子力発電所から140キロ以上離れているとはいえ、安心して取引をしていただけるように、
栽培前の全圃場の検査と地下水を含めた全ての水系48ヶ所の検査を実施したそうで、
このような取組みをわかり易く伝えていくことで、消費者の皆さんにも安心を届けたいとおっしゃっていました。

きちんとした研修システムもあると聞いて、南郷トマト作りに挑戦したいという若者も増えています。
後継者が働きやすいように、収穫量を上げる方法を研究したり、冬場の働き口確保のために、
6次化商品の加工生産を独自で行う準備も始めているようです。

これからも「南郷トマト」はJAと生産者さんの二人三脚で着実に売り上げを伸ばし、100周年を迎えて欲しいものです。

とにかく、活気があり、勢いを感じました。
風評被害を払拭する「赤い使者」です!

 

JA会津みなみ西部地区
【住所】福島県南会津町宮床字川久保22-1
【TEL】0241-72-2554


福島のぶどう『あづましずく』(福島市)

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福島県のオリジナル品種「あづましずく」を栽培されている、『まるげん果樹園さん』におじゃましました。
あづましずくは、福島県が育成し、2004年に品種登録されました。まるげん果樹園さんでは、その1~2年後から栽培を始めました。

8月上旬のこの日は大変暑く、福島市の最高気温は37.7度になりました。
じっとしているだけでも汗が流れましたが、ぶどう棚の下での取材でしたので太陽の光は遮る事ができました。

代表の朝倉寿二さんにお話を伺いました。

畑の広さは3ヘクタール、このうち、ぶどうの畑は10アールです。


このあづましずくは、あと1週間程でもっと色が濃くなり、出荷時期になります。

 

あづましずくは、実がやわらかく慎重に扱わないと傷つきやすいそうです。
その他にも枝が太いので誘引が難しく、枝が折れてしまったりするなど育てるのに手間がかかるため、
栽培している果樹園さんは少ないそうです。

他のぶどうより収穫時期が早く、8月中旬頃から始まります。

【あづましずくの特徴】
・糖度が高い。巨峰より4~5度高いそうです。
・皮のはがれが良いので、食べやすい。
・大粒で、色は巨峰のような濃い紫色。

【あづましずくの作業の流れ】
12月:剪定

3月:棚縛り

5月:花切り
花が咲くと花切りという作業をします。
たくさん咲いた花が全部実になると養分が分散され、味が悪い小粒のぶどうになってしまいます。
上の方の花を切ってしまうことで、養分が集中して大粒のおいしいぶどうになります。

6月中旬~7月:
ジベレリン処理・・・種なしのぶどうを作るための作業です。
ジベレリン水溶液というものをカップに入れて、ぶどうを1房ずつ液に浸します。
あづましずくはこの作業を2回おこないます。
摘 粒・・・そのままにしておくと小粒になる、粒が割れる、着色が悪くなるなどの障害がおこります。
そこで、小粒や傷のあるもの、変形しているものを1粒1粒取り除き、形を整えます。
袋かけ・・・病害虫や日焼け、こすれなどから実を守るために袋がけをします。
房落とし・・たくさんなった房を少なくします。1枝1房にします。
多く残すと色付きが悪かったり味が悪くなったりします。

7月下旬~:ボルドー液散布
葉に病気がつかないように、硫酸銅と生石灰を混ぜて作る殺菌剤を葉に散布します。
フランスのボルドー地方で開発されたのでこの名前がついたと言われています。

これらの作業以外に今年は年明けから除染作業が行われました。


除染により木の皮が削られた幹

 

震災直後の売上は7割減になってしまい、車や農機具を売って辞めてしまおうと考えた事もあったそうです。
ですが、福島のおいしい果物のファンという多くのお客様からの励ましにより、
もう一度頑張ろうと思ったそうです。

「福島の果物は、手間をかけて作業し、熟してから収穫するので、ほんものの果物の味わいがありとっても美味しいんです。」とおっしゃっていました。

取材が終わり喉がカラカラになっていた時、朝倉さんは収穫が始まったばかりの桃(あかつき)を樹からもいでごちそうしてくださいました。
ジューシーなもぎたての「あかつき」は果汁があふれ、一口かじっただけで喉を潤すほどでした。
ごちそうさまでした♪

あづましずくは福島県のオリジナル品種でありながら、まだ食べた事がありません。
今年は、是非食べてみたいと思います。
みなさんも「福島のぶどう・あづましずく」ご賞味くださいね♪

 

ぶどう狩り・食べ放題(30分)9月~10月
入園料 大人800円 こども500円
巨峰とロザリオビアンコのぶどう狩りも楽しめます。
*気候により時期が変わりますのでお問い合わせください。

  

 

まるげん果樹園
【住所】〒960-0251 福島県福島市大笹生字鹿の畑
【TEL】024-558-3523  【FAX】024-557-4710
【URL】http://www3.jeynet.ne.jp/~marugen/

会津丸ナス(会津若松市)

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夏野菜の収穫が最盛期を迎えています。
今回はナスの取材に出かけることにしました。
場所は会津若松市北会津町にある菅井さんの畑です。

 

四代続く専業農家の菅井さんの畑では、会津在来種の丸ナス「会陽」と長ナスの「くろべえ」を栽培しています。
菅井さんが丸ナス、奥様が長ナスの担当です。

 

ナスは温度管理や水やりのタイミングが難しいとききます。
会津在来種「会陽」と呼ばれる丸ナスは、栽培が難しく、収穫量も低い(形が揃わない)
という理由から、生産者は少ないそうです。

それでも丸ナスにこだわるのは、先祖代々作り続けてきた、会津の伝統野菜と呼ばれる会津丸ナスを絶やしたくない
という思いが強くあるとおっしゃいます。

丸ナスを限界まで大きくしてから収穫するので、枝にかかる負担が大きく、
そのための支え、肥料、水やりのタイミング等はとても難しいと菅井さん。
水分をたっぷり含んだ丸茄子はずっしりと重く、どんな調理法でも美味しいそうです。

 

 

奥様に朝採りした丸ナスの一番美味しい料理法を教えていただきました。

丸茄子の皮をむき、千切りし、塩水にさらします。
軽く絞り、薬味(大葉、ミョウガ、ねぎ、かつお節)と和えて、醤油をかけて出来上がりです。
会津地方では「だし」と呼ばれているそうです。

今年は不順な天候のせいか、収穫のピークと呼べる状況になりきらず、収量は少なめだそうです。
雨も少なく、茄子に張りがなくなってきたので、水分と肥料の吸収を良くするために3日前から
水を撒き始めたそうです。

この水撒きが大変で、2時間以上かけて撒くのだとか。

震災後は出荷量が減るのではないかと心配したそうですが、
市場側が取引先を開拓してくれたり、安全の説明をしっかりしてくれたお陰で、
通常どおりに出荷することができたとおっしゃっていました。

市場へ出荷されるナスは一つ一つ布で拭き、大きさを揃え、丁寧に箱詰めされていきます。

  

手をかければかけただけの成果を得られるところが茄子作りの醍醐味!
そして、育苗の時期は外出している間の温度管理が心配で、どこにも出かけられないとも仰っていました。

「お父さんはナスに愛情と情熱をかけているからね~。」と奥様がおっしゃるのを証明するように、
菅井さんのナスは幸せそうに輝いて見えました。

イベント情報を追加しました

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□2012年9月5日
【東京】コニカミノルタ 2012東京サマーフェスタ
会津地方の農産物及び加工食品の販売や飲食の提供を行います。
□開催場所:コニカミノルタ東京サイト八王子(東京都八王子市石川町2970)
□開催時間:午後5時30分から午後8時まで
□主催等:コニカミノルタホールディングス株式会社
アクセス方法はこちらをご覧ください
 

□2012年9月5日(水)から9月7日(金)まで
【東京】東京メトロ銀座駅「福島産直市」
福島県産農産物及び加工食品の販売や観光案内を行います。
□開催場所:地下鉄銀座駅 日比谷線コンコース
□開催時間:正午から午後8時まで(最終日は午後7時まで)
□主催等:東京メトロ
詳しくはこちらをご覧ください
 

□2012年9月7日(金)
【東京】人権フォーラム2012
福島県産品を販売します。
□開催場所:新宿駅 西口広場イベントコーナー
□開催時間:午前10時から午後8時まで
□主催等:東京都人権啓発活動ネットワーク協議会
詳しくはこちらをご覧ください
 

□2012年10月3日(水)から10月5日(金)まで
【東京】霞マルシェ2012~霞が関からまちおこし~
福島県産品の販売や飲食の提供を行います。
□開催場所:霞テラス 霞ヶ関ビルロビー
□開催時間:午前11時から午後7時まで
□主催等:三井不動産株式会社、株式会社ANA総合研究所
詳しくはこちらをご覧ください
 

【東京】市場まつり
世田谷市場まつり 2012年10月14日 午前10時から午後1時まで
淀橋市場まつり  2012年10月14日 午前9時から正午まで
北足立市場まつり 2012年10月21日 午前10時から午後1時まで
大田市場まつり  2012年10月21日 午前10時から午後1時まで
葛西市場まつり  2012年10月28日 午前9時30分から午後12時30分まで
板橋市場まつり  2012年10月28日 午前9時30分から午後1時まで
豊島市場まつり  2012年11月11日 午前9時30分から午後1時まで
東京都内の各市場で、福島県産農産物の販売や観光PRを行います。
□主催等:東京都青果小売商団体協議会
アクセス方法などはこちらをご覧ください
 

 
 

そのほかのイベント情報は、イベントカレンダーをご覧ください!

株式会社47PLANNING 代表取締役 鈴木賢治さん 編

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今回対談させていただくのは、株式会社47 PLANNING(ヨンナナプランニング)代表取締役 鈴木賢治さん。

全国の地域の活性化に取組む、いわき市出身の新進気鋭の若手経営者です。
福島県産農産物を扱う「経営者」の視点にせまりました。


(動画:約10分)

 

まずは福島を盛り上げよう

全国の地域活性化に取り組むうえで、まずは地元の福島県の活性化に取り組まれた鈴木さん。

その活性化のキーとして「食」に着目し、“食べる47都道府県”をキャッチフレーズとして、先陣を切って「47DINING福島」が動き始めました。首都圏でのPRとして、移動式販売車で福島県の食を知ってもらうのと同時に、その後の受け皿として固定店舗を開店予定でした。

2011年の4月に・・・

 

まさか・・・しかしだからこそ

店舗の内装も整い、後はオープンの日を待つのみだった時、まさかが起こります。

東日本大震災そして原発事故・・・

福島県の「食」の根幹が大きく揺らぐ中、社内からも他の都道府県に切り替えるべきではないかという意見もあったそうです。しかし、2年くらいかけて「福島をPR」しますから商品を仕入れさせて下さい!と熱意をもって取引先と信頼関係を築いてきた鈴木さん。

この福島の旗色が悪くなった状況で自分たちが他の都道府県に切り替えたらそれ自体が風評被害であるという想い、そしてもし福島の食を取り扱わない決断をすればがっかりされる方もいらっしゃるという想いが、「47DINING福島」継続という決断に導きました。

多くの苦難があったとは思いますが、福島県の取引先の方はさぞや心強く思ったことでしょう。私も生産者ですから想像に難くありません。

 

夜明けに向けて

鈴木さんは、首都圏で「47DINING福島」を展開すると同時に、いわき市内に復興飲食店「夜明け市場」をプロデュースしています。

こちらの「夜明け市場」では、津波被害によって店舗を失った方などが出店されています。ご実家の製氷会社も津波による甚大な被害を受けた鈴木さん。命が助かって住むところが見つかった後はやはり商売がしたい、そうじゃないと不安で仕方がないという経営者の気持ちが痛いほどわかっていらっしゃいました。そういった飲食店経営者の方々が安心して商売をできる場所として、そして一か所に集まることでコスト削減ともにPR効果も高まることも考え、「夜明け市場」を開くこととしたのです。

それだけではありません、震災原発事故にかかわらず以前から寂れていた場所に「夜明け市場」が開かれることにより、街が活気づくと同時に既存の店舗にも客が戻り始めたのです。

復興に向けての動きと同時に地域の課題を解決する、活性化に繋がる。この「夜明け市場」は災害復興の素晴らしいモデルケースといえるのではないでしょうか?

まさに「夜明け」に向かう場所です。

 

付加価値を見つけよう

鈴木さんに、福島県産農林水産物に求められていることについて伺いました。

現状、良いも悪いも関係なく「福島」というだけで良いものが排除されてしまっているというのが歯がゆい。他県産と比較する際に公平な視点で見てもらえれば、良いものさえ作れば手に取ってもらえるのだけれども、と鈴木さん。

そこで今考えているのが、福島県産のお米を使った「ライスバーガー」。
米に関しては今年度より「全量検査」になるということで、むしろ他県にはない「付加価値」になると考えていらっしゃるよう。更に、手に取って頂きやすいように福島県の特産品を中に挟み込んだ「ライスバーガー」にすることで、より付加価値を高め国内だけでなく海外の展開も視野に入れていらっしゃいました。

困難な状況だからこそ生み出されるもの、それを「付加価値」として活用する。鈴木さんから経営者としての強かさ・可能性を創り出す力を強く感じました。

 

5年10年かけるなら・・・

5年10年たって「元通り」になってしまったら、多くの命が・ものが「ロス」になってしまうと鈴木さん。5年10年かけるんだったら、前よりも「強く」、自分たちを誇れるような状況にしたいと力強く語られました。

どん底にある福島・東北がここからはいあがったという状況をつくりたい。この落ちている状況だからこそ攻めていきたい、攻めなければいけないと思っている。ネガティブな意味ではあるけれども「福島」が世界中に認知されている現状は、「福島」のものって美味しい!と知ってもらえるチャンスでもある、逆境は翻って見ればチャンスであるという鈴木さんの目は輝いていました。そして、これは一人では絶対できない、みんなで力を合わせて打って出ることによって、震災前よりもいい福島・東北になると思っていると語る姿からは、無限大の可能性を強烈に感じました。

 

鈴木さんの考えに非常に共感したこともあって、対談終了後も福島の未来について、具体的なプロジェクトも含めて、なかなか話が終わりませんでした。
これからの福島県は想像以上の可能性を秘めていると確信する対談となりました。

 

ヨンナナダイニング福島
【住所】東京都杉並区高井戸3-27-10小張ビル1F
【営業時間】午後5時から午後11時30分まで   【定休日】不定休
【TEL】03-5941-6050   【URL】http://47dining.jp/

夜明け市場
【住所】福島県いわき市平字白銀町2-10
【URL】http://www.touhoku-yoake.jp/https://readyfor.jp/projects/yoake

野菜ソムリエ藤田が聞く!を更新しました

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野菜ソムリエ藤田が聞く!
今回は、株式会社47PLANNING(ヨンナナプランニング) 代表取締役 鈴木賢治さんをお招きし、対談いたしました。

 

コチラをごらんください

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