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築地で売る福島の味~こぶしの里~(玉川村・東京都中央区)

首都圏の「食」を支える、築地市場。プロの料理人ばかりでなく、国内外からの観光客でにぎわっています。
その一角に、福島県石川郡玉川村の生産直売所「こぶしの里」の築地店、「緑の駅たまかわ」があります。

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オープンしたのは2011年8月。東京都が店舗を無償提供するという復興支援の一環でした。

「はじめは、『放射能を持ってくるのか』などと心無い言葉を浴びせる人もいました。
けれど大部分の方は応援してくださり、励ましてくださいました。
そして、『おいしかった』と喜んでくださるのがうれしいですね。」

そう話すのは「駅長」穂積俊一さんです。
都の無償提供は2012年3月末で終わり、家賃などの経費が発生するようになります。
けれど、こうしたお客様の好反応に支えられ、そのまま経営を続けることにしたのです。

 

野菜は毎日玉川村から直送。三大特産は、さるなし、トマト、そして空芯菜だそうです。
さるなしはマタタビ科の木の実で「コクワ」の別名です。
一説には美味しくてサルがすぐに食べてなくなってしまうから、こう呼ばれているそうです。

ビタミンCやビタミンB1が大変豊富に含まれおり、ジュースやお酒にします。
トマトは水を与えない特別な農法で育てる「しぼりトマト」。糖度が高いのが特徴で、食べてみるととても甘い!

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そして「空芯菜」とは、意外な特産物ですが……。

「玉川村は台湾の鹿谷(るぐ)という町と姉妹都市なのです。
そこで、台湾の名産である空芯菜を栽培することになりました。今でこそ中華料理店でよく見かける野菜ですが、
栽培を始めた十数年前は日本ではほとんど出回っていませんでした。」(穂積さん)

なるほど、そういう背景があったのですね。
空芯菜はもちろん生でも販売しますが、さまざまな形で加工されています。
空芯菜入りの塩、空芯菜のお菓子、空芯菜入りの刺身こんにゃく……。

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そのほか、サボテンの葉のような野菜「グラパラリーフ」(左)、肉厚で美味しい「スイスチャード」(右)など
珍しい野菜もいくつかあります。

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「新しい野菜などは試食していただき、反応を確かめています。
料理のプロが集まる築地市場にこういった店を持てたことは非常にいいことだと思っています。
将来は玉川村だけでなく、石川郡全体のアンテナショップにしていきたいですね。
そのためにいろいろと動き出しています。」(穂積さん)

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須賀川市出身の新入社員相楽さん(左)と穂積さん。

 

緑の駅 たまかわ
【住所】東京都中央区築地4-16-2 緑の駅一番線
【TEL/FAX】03-3547-6061
【営業時間】午前8時から午後5時まで  無休


オトナのヨーグルト(いわき市・喜多方市)

7月10日、いわき市にあるワシントンホテルで喜多方市の『合資会社大和川酒造店』さんと以前ご紹介しました、
いわき市の『木村ミルクプラント株式会社』さんが合作した新商品の発表会並びに交流会を行いました。
発表会には、いわき市長の渡辺敬夫氏をはじめ、小売業者などたくさんの関係者が出席しました。

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発表された新商品はこちら

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『夜ぐると』

『夜ぐると』は、木村ミルクプラントの“木村シンバイオティクスのむヨーグルト”
(4つの乳酸菌と母乳に含まれるガラクトオリゴ糖でつくられた生乳100%の濃厚ヨーグルト)と
大和川酒造店の純米酒をブレンドした生ヨーグルト酒。
さらに蜂蜜も加えられているため、疲れを回復する効果も期待できるそうです。

まずは木村ミルクプラント株式会社の木村社長と合資会社大和川酒造店の佐藤社長による
『夜ぐると』のお披露目。
そして、よつくらYOSAKOI美舞蝶組によるよさこい踊りや“十和奏一鼓”による太鼓演奏、
“フイ・オ アフラニ舟木”によるフラダンスが披露され、発表会を盛り上げました。

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来場者ひとりひとりに『夜ぐると』がプレゼントされましたので、私も帰宅後に飲んでみました。
ヨーグルトのやさしいまろやかさと蜂蜜の甘さ、純米酒のうまみが絶妙にブレンドされています。
正直、私は純米酒や日本酒が苦手なのですがヨーグルトが加わっていることで非常に飲みやすくなっています。

2杯目は、市販のオレンジジュースを混ぜてみました。
オレンジの酸味が加わることで、すっきりした味わいになりました。
ここに炭酸を加えても美味しいでしょうし、ヨーグルトと相性のよいイチゴやバナナを合わせてみても美味しいでしょうね。

というように『夜ぐると』だけでも美味しいですが、リキュールとしても色々な味を楽しめるお酒です。

販売方法は今のところ、ネットや電話で注文を受けてから製造し、発送することになるそうです。
いわき市の牛乳屋さんと喜多方市の酒造店さんの合作商品『夜ぐると』。

是非、一度お試しあれ!!

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(左:大和川酒造店の伊藤さん、右:木村ミルクプラントの猪狩さん)

 

合資会社大和川酒造店
【住所】福島県喜多方市字押切南2-115
【TEL】0241-21-1500   【FAX】0241-21-1550
【URL】http://www.yauemon.co.jp/

木村ミルクプラント株式会社
【住所】福島県いわき市平下神谷字宿135
【TEL】0246-34-2542   【FAX】0246-34-6211
【URL】http://www.kimura-milk.co.jp/index.html

農林水産物モニタリング検査結果の機能を追加しました

8月1日より福島県産農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング検査結果の英語版を公開しました。
また、日本語版及びモバイル版の検査項目に、加工食品を追加しました。

 

今後も、福島県では、「ふくしま 新発売。」プロジェクトを推進し、全国の皆様へ県民の復興へ向けた取組みと、
県産農産物や観光等の最新情報をお伝えしていきます。

惚れ込んだ会津地鶏ひと筋に(東京都大田区)

「ほどよい脂と食感がよく、肉のうまみが素晴らしいんです」と、「会津地鶏」について語るのは
東京都大田区『炭焼 歩ム』の店主、石井一貴さんです。

7年間焼き鳥店で修業したのち、7年前に自分の店を出そうと決めた石井さんはさまざまな地鶏を研究します。
その頃会津三島町の「会津地鶏みしまや」代表取締役小平和広さんを紹介されたのです。

「小平さんは、ちょうどそのころ本格的に会津地鶏を広めようと事業を始めたころでした。
お互いのタイミングもよかったんですね。試食会で食べさせてもらった、その味が忘れられませんでした」

以後7年間、小平さんの育てた会津地鶏に惚れ込んだ石井さんは、店の焼き鳥はすべて会津地鶏で通しているのです。

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「会津地鶏」の由来ついては諸説あるようですが、小平さんの説明によれば次のようなものです。

「昔平家が会津に落ち延び、愛玩用に連れてきたといわれる会津地鶏は、400年以上も前から存在は確認されていましたが、絶滅寸前と言われていました。ところが昭和62年、ある農家で飼われていた会津地鶏が発見され、その後県の養鶏試験場で復活させることに成功したのです。今では味のよい地鶏として出回っています。その独特のうまみを成分分析すると『グルタミン酸』や『イノシン酸』、つまりうまみ成分が大変多いのです」

いただいてみますと、確かにうまみが強い!
「ぼんじり」(240円)は、脂の多い尾っぽの部分ですが、その脂がほどよく焼きあがっています。
「白子」(250円)は、濃厚な味わいです。「もも一枚焼き」(1800円~)は、会津地鶏のうまさを豪快に味わうことができました。

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【写真左】ぼんじり、【写真中央】白子、【写真右】もも一枚焼き

石井さん、そして奥様のなおみさん、ともに福島出身ではありません。
けれども、会津地鶏と出会ったことを「縁」というのでしょう。

「福島の方もよく来てくださるんですよ。震災の後も、客足が落ちるどころか、かえって増えたくらいでした。
みなさん、応援してくださって。しばらくはお酒も東北のお酒しか注文が出なかったですね(笑)。」

年に一度は二人で会津を訪れ、会津地鶏が育つ場を見て、地元に建てられている「地鶏の慰霊碑」に手を合わせるのだそうです。
お二人は言います。

「この店は福島に支えられているんです。
『歩ム』という店名は、一歩一歩努力を重ねていこうという意味です。これからも福島とともに歩んでいきたいと思います。」

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炭焼 歩ム
【住所】東京都大田区東嶺町45-2
【TEL】03-3759-7039
【営業時間】午後5時30分から~深夜0時(ラストオーダー)   【定休日】月曜日(祝日の場合営業、水曜休み)

ふくしまの桃フェア開催中!!

ふくしまの桃~安全・安心の取組み 開催!(8月8日)

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福島県では、県を代表する桃「あかつき」の出荷にあわせ、株式会社イトーヨーカ堂の協力のもと、
下記のとおり「ふくしまの桃~安全・安心の取組み」を開催します。
各回先着50名様には素敵なプレゼントをご用意していますので、是非!ご来場ください!
 
 

開催概要

開 催 日: 平成24年8月8日(水)
開催時間: 1回目 午前11時から、2回目 正午から、3回目 午後1時から
開催場所: イトーヨーカドー郡山店 1階(郡山市)
アクセス情報はコチラをご覧ください
 
 

開催内容

農産物流通課職員及び司会による対談の形で、
桃「あかつき」の生育状況や安全・安心の取組みについて、消費者の皆様に直接説明させていただくとともに、
各回先着50名様に「あかつき」(大玉1個)と「ふくしまイレブン手ぬぐい」を無料配布致します。
また、店内では桃「あかつき」の特設売場を設置するほか、「野菜ソムリエコミュニティ福島」の協力のもと、
桃を使った特製ジュースの試飲やレシピを紹介します。
当日は、昨年開催された「ふくしま総文(第35回全国高等学校総合文化祭)の大会キャラクター「ぺしゅ。」
(フランス語で「桃」)も登場します。
 
説明者: 農林水産部農産物流通課長 吉田 肇
司 会: 村松 真貴子(元NHKキャスター)
 

ふくしまの桃~安全・安心の取組み 開催!(8月22日)

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福島県では、県を代表する果物である桃の旬にあわせ、合同会社西友の協力のもと、
下記のとおり「ふくしまの桃~安全・安心の取組み」を開催します。
各回先着100名様には素敵なプレゼントをご用意していますので、是非!ご来場ください!
 

開催概要

開 催 日: 平成24年8月22日(水)
開催時間: 1回目 午後2時から、2回目 午後3時から
開催場所: 西友 リヴィン錦糸町店 地下1階(東京都墨田区)
      アクセス情報はコチラをご覧ください

 

開催内容

農産物流通課職員及び司会による対談の形で、
桃の生育状況や安全・安心の取組みについて、消費者の皆様に直接説明させていただくとともに、
各回先着100名様に「福島県産の桃」(大玉1個)と「ふくしまイレブン手ぬぐい」を無料配布致します。
当日は、県産の果物などをPRする「ミスピーチ」や、桃をモチーフとした「ふくしま総文(第35回全国高等学校総合文化祭)」の大会キャラクター「ぺしゅ。」(フランス語で「桃」)も登場します。
 
説明者: 農林水産部農産物流通課長 吉田 肇
司 会: 村松 真貴子(元NHKキャスター)

マルシェふくしま号の出発式(福島市)

7月26日、ふくしまおいしい大賞『マルシェふくしま号』の出発式が行われました。

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『マルシェふくしま号』とは、福島県の農林水産業の復興に向けて地域産業6次化による新たな特産品の開発及び販売を促進し、かつ農林水産業をはじめとする食産業の再生を図るための「移動型テストマーケティング・キャラバン」です。

また同時に「固定型の情報発信拠点」として8月から郡山駅前に店舗を構え、さらには専用ホームぺージも開設し、これらの3つの軸を組み合わせ6次化新商品マーケティング事業が実施されます。

出発式では『マルシェふくしま号』が初披露されました。

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佐藤雄平県知事が挨拶の中で、
「6次化は本県農産物復興の目玉。真心を込めて6次化の推進に尽力してください。」とスタッフを激励。
17名のスタッフは知事の言葉を受け、決意を新たにした様子でした。

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そして、みちのくボンガーズの母心のお二人も激励に駆けつけ、
出発式は温かな笑いに包まれました。

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この日は出発式とともに『県庁マルシェ』も開かれ、
こぶしの里さん、温泉たまごの森山さん、JA伊達みらいさん、向山製作所さん、ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会さんが販売を行いました。

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出発式後、マルシェふくしま号のスタッフがそれぞれ販売のお手伝い。

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6次化商品は企業や農家さんが一生懸命に作られた農作物をもとに、様々な協力を得て開発した大切な商品。
その魅力を存分にPRしてもらいたいですね。

『マルシェふくしま号』は7月31日まで道の駅たまかわ(玉川村の)を訪れ、青空市で6次化新商品をPR。
8月6日からは平七夕祭りで出品し、8月11日からは道の駅よつくら港(いわき市)の新施設オープンに合わせて、
道の駅よつくら港に登場します!

その模様も追ってお伝えしますので、お楽しみに!!

ふくしまおいしい大賞
【URL】http://www.fuku-oishi.com/


桃、トマト、キュウリ……福島の農産物が最盛期へ!

夏もいよいよ本番、桃をはじめ、トマト、キュウリなど福島の農産物が最盛期を迎える時期となりました。東京都内でも、そんな福島の特産品をアピールするイベントが目白押しです。

7月25日、上野駅構内にある『のもの』で福島フェアがスタートしました。『のもの』は、JR東日本が運営する「旬のもの、地のもの、縁のもの」をテーマとした地産品ショップ。7月25日から8月21日まで、店の商品の中心は”福島「のもの」”というわけです。

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11時ちょうど、佐藤雄平福島県知事も駆けつけ、フェア開催にあたってセレモニーが開かれました。まずは「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールの方々のダンスで華やかに幕が開けます。

続いて佐藤知事の挨拶です。「福島県の農産物は生産の段階、流通、消費の各段階でしっかり検査をしており安心なので、ぜひ手にとって食べて、そして福島へきていただきたい。」とのこと。
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ミス・ピーチの齋藤愛美さん浜尾由美さん、飯坂温泉の旅館「清山」の女将山岸廉子さん、同じく旅館「小松や」の若女将小水洋子さんが華を添えます。JR上野駅長らとともに、テープカット。その後、いらしていただいた方々に桃と福島のパンフレットを配りました。

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会場に来ていた首都圏在住の50代女性の方は、桃とパンフレットを受け取り、こう話していました。

「横向温泉が気に入って家族で毎年行っていたので、 福島は大好きなんです。今日は家族に『福島フェアがあるから、お菓子買ってきて』と頼まれて来ました。『ゆべし』と『ままどおる』を買いましたよ。今年はまだ福島に行っていないのですが、夏休みに横向温泉に行こうかと家族で話してるんです。」

このような“福島ファン”の方の言葉は力強い限りです。

 

この日はJR秋葉原駅の構内でも福島の農産物フェアが行われました。このフェアは4月から毎月1度開催されています。

「毎月開催しているので、リピーターの方も多いですよ。『美味しかったからまた来たよ』と言ってくださるとうれしいですね。」と、担当の全農販売企画課、加藤広幸さんは語ります。
この日も、「前に桃のジュースを飲んだら美味しかったので、今日はたくさん買いに来たんですよ」という女性がいらっしゃいました。

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隣では、会津若松観光物産協会による会津物産展も開催されています。

「駄菓子や会津の絵ろうそくなどが人気です。『赤べえ』のぬいぐるみもよく売れてます」(物産振興係長 栗田優子さん)

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午後1時には特設会場において、上野駅から移動してきた佐藤知事が、ミス・ピーチや女将さんたちとともに通行客に桃を配りました。

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親子連れや女性グループの通行客が、うれしそうに桃を受け取っては帰ってゆきます。

福島の農産物の美味しさ、そして自然の素晴らしさを首都圏の方々に存分にアピールした一日でした。

 

のもの
【場所】上野駅中央改札外グランドコンコース(ガレリア内)
【営業時間】
平日:午前11時から午後9時まで(cafe:午前7時から午後10時まで)
土日祝日:午前10時から午後9時まで(cafe:午前7時から午後9時まで)
【URL】http://www.jreast.co.jp/nomono/index.html

ついにやってきた桃の季節!都内各地でキャンペーン展開中(東京都大田区・千代田区)

いよいよ福島を代表する果物・桃の季節が到来しました。福島の中でも特に伊達地区は、明治時代に県内でいち早く桃の栽培を始めた地域で、皇室献上桃の産地としても知られています。

その伊達の桃のPRイベント「JA伊達みらいフェア」が都内で開催されると聞きつけ、7月18日早朝、大田市場に駆けつけました。

マンモス競売場前の特設会場を覗いてみると、まず目に飛び込んできたのが桃とキュウリで作られたピラミッド! そう、この日のイベントは桃だけでなく、これまた福島の主力夏野菜・キュウリをPRすることも目的なのです。

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桃とキュウリのピラミッド!               手前にキュウリ、奥には桃が

その意気込みの表れか、桃とキュウリのピラミッドは近くで見ると結構な大きさです。桃だけでも数百個は使われているはず。このイベントにかける、JA伊達みらいの意気込みを感じさせる力作です。

そしてもちろん、“福島の桃”と言えば忘れてならないのが「ミスピーチ」。この日も、ミスピーチ・キャンペーンクルーの川部真佐江さんが来場し、桃色の法被を羽織ったJA伊達みらい職員の人たちとともに、市場関係者の方たちに今年の桃の試食を進めていました。

みな大きな声を上げてPRに励みますが、人が群がるのはやっぱりミスピーチ。美女の威力は絶大でした。

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早朝でも笑顔!                   も一つ笑顔!!

会場には、タライの中でキリッと冷やされた立派なキュウリも振る舞われました。タライの回りには、「にんにくみそ」などをたっぷり載せたキュウリに豪快にかじりつく人、人、人。その中からは「美味い!」「これは売れるな。売れないはずがない」という本音の感想が飛び交っていました。

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キュウリにも人が殺到                どの手にも伊達のキュウリ!

伊達の桃とキュウリを堪能する人たちを前に、トップセールスのためにはせ参じた国見町の佐藤力町長から挨拶がありました。

「桃の果実が放射性セシウムを吸収する過程は、根からではなく、幹や枝についたものが風や雨で葉に吸着し、その葉から吸収されて実に移るということが研究機関の調査で分かりました。そこで昨年12月から今年3月の厳寒期に、高圧洗浄機で樹を一本一本、幹から枝まで洗浄しました。ですから、昨年の桃も安全でしたが、今年の桃はより安心して食べていただける。皆さんには安心して食べてもらったり売ってもらったりしていただきたいと思います」

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大田市場の関係者にPRする国見町の佐藤力町長     キャンペーンは大盛況

昨年の桃は例年以上に出来がよかったものの、原発事故による風評で、販売面ではかつてない苦しみを味わいました。今年はその轍を踏まぬよう、消費者により安心して食べてもらえる桃を育てるため、生産者やJA、行政が足並みを揃え、必死の努力を重ねてきました。それだけに、佐藤町長の挨拶の声にも自然と力が入っていたようです。

 

桃の販促キャンペーンはこれだけではありません。

7月17日から7月20日の4日間、霞が関の農林水産省内の「消費者の部屋」では、県農林水産部園芸課・農産物流通課主催による、福島県産の桃の販促キャンペーンが開かれました。

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霞ヶ関の農林水産省1階にある「消費者の部屋」     昼食時にぞくぞくとお客さんが

除染や検査など、生産者や行政が実施している取り組みをパネルを使って分かりやすく解説し安全性をアピールしつつ、県オリジナルの新しい早生種「はつひめ」と、7月が出荷の最盛期となる「日川白鳳」の食べ比べを実施し、おいしさもアピールするという二段構えの構成です。

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「はつひめ」と「日川白鳳」の食べ比べ。ホントに贅沢です

食べ比べに登場した「はつひめ」は、平成21年に品種登録されたというニューフェイスで、まだ生産量はそれほど多くないそうですが、甘みが強く、今後人気の品種になりそうです。早生種の代表格「日川白鳳」は、ひと囓りするとジュワっと果汁が口の中に広がります。「これこそ夏の味覚!」とヒザを叩きたくなる定番の味は今年も健在です。

記者が訪れたのは展示初日の昼食時でした。官庁街という消費者が集まりにくい場所にもかかわらず、「消費者の部屋」には多くの人が押し寄せ、福島県産桃のおいしさを噛みしめていました。

原発事故後、県産の農作物に対する消費者の不安が高まりました。いまでも不安を抱いている人もいるでしょう。そうした懸念を払拭するためには、生産者やJA、行政の県内での地道な取り組みを、こうして着実にPRしていくことが唯一の、そしてもっとも近道の方法なのではないかと感じました。

「花豆パイ」が完成しました(下郷町)

南会津郡下郷町から「花豆パイ」が新発売されました。
お披露目会が「道の駅しもごう」で開催されるということで、取材させていただきました。

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この「花豆パイ」は下郷町の特産品である、「花豆」を使った6次化商品スイーツです。
材料の花豆は下郷町戸赤地区の農家さんが栽培しています。

戸赤地区は3分の2以上が高齢化世帯となってしまった、戸数20の小さな地区です。
標高600メートル以上あるこの地域は、花豆栽培にとても適しているそうです。

「花豆」を生かした製品を誕生させようと「戸赤村づくり実行委員会」を中心に、8年がかりで取組んできました。
そして、豆の専門店「株式会社おくや」さんと出会い、「お菓子のヤマグチ」さん、「有限会社餡のおおすか」さんの協力を得て、「花豆パイ」を完成させることが出来たのだそうです。

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下郷町町長さんのご挨拶の中でも、この「花豆パイ」の誕生が、地域の活性化につながることを期待していると、
述べられていました。
そして、多くの人の思いを込めた「花豆パイ」の完成を心から喜んでいらっしゃいました。

「株式会社豆のおくや」さんは「農家の方が自分が作った豆を誇れるようなお菓子を作りたかったんです。」
と語ります。

戸赤村づくり実行委員会の方のお話では、花豆パイ用の花豆を生産するようになってから、
農家さん同士励まし合ったり、競争したり、皆さんが生き生きと過ごしているそうです。

「花豆パイ」の生産に携わった方々はそれぞれの思いをとても理解し合い、
互いの為に一生懸命がんばるという姿勢が感じられました。

この相手の思いに応えるという精神が素晴らしいですね!

さて、「花豆パイ」のお味ですが、とても贅沢な味です。
大きな花豆が粒ごと入っています。餡の中にも花豆が練りこんであります。
流石、餡づくりの名人と呼ばれる「餡のおおすかさん」です。
皮のパイは「お菓子のヤマグチ」さんが手焼きで焼き上げています。
焼き色が絶妙だと、皆さん感心されていました。

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現在のところ、1日に500個が限度だといいます。
そのようなわけで、現在のところ「道のえきしもごう」、「下郷物産館」、「大内宿 そば処 こめや」での販売に限られています。

お披露目会でお会いした、戸赤地区の農家さんが、「花豆の花は赤くて綺麗なんだよ。2週間くらいは咲いているから
見に来てごらん」と声をかけてくださったので、是非、「赤い花」を見に行きたいと思っています。

 

道の駅 しもごう
【住所】福島県南会津郡下郷町大字南倉沢字木賊844-188
【営業】4月~11月:午前8時から午後6時まで  12月~3月:午前8時から午後5時まで  【休日】12月31日、1月1日
【TEL】0241-67-3802

下郷町物産館
【住所】福島県南会津郡下郷町弥五島道上3177
【営業】4月~11月:午前8時30分から午後5時15分まで  12月~3月:午前8時30分から午後5時まで
【TEL】0241-67-4433

大内宿 そば処 こめや
【住所】福島県南会津郡下郷町大字大内字山本16-3
【営業】午前8時30分から午後5時まで 【休日】無休(12/10~3/31の期間は不定休)
【TEL】0241-68-2926

製品に関するお問い合わせ先
戸赤村づくり実行委員会STO
【住所】福島県南会津郡下郷町大字戸赤字林下191番地
【TEL】0241-67-2020

福大生presents☆七夕マルシェ☆【前編】(福島市)

7月7日、「ふくしま復興!七夕マルシェ」が開催されました。
説明会から取材させていただき、大学生の復興・地産地消への熱い思いが伝わり、たくさんの方に来場して欲しいと願っていました。

当日は、朝から雨が降っていてとても心配でした。
にもかかわらず、たくさんのお客さんでにぎわっていました。

10時になり、福島大学小山ゼミナールの小山良太先生の挨拶などが続き、学生達の開催宣言で七夕マルシェオープンです☆
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今年で4回目になるマルシェは、今までで最大の店舗数(約45店舗)で、ALLふくしま(福島全域)からの団体やグループが出店。
各地域の特産品や加工品を販売していました。
昨年に引き続き、北海道からJAきたみらいさんも応援で出店されていました。
葛尾村から避難している仮設住宅の方、会場近くの仮設住宅の方を招待し、楽しんでもらいました。

福島県産品の県外の消費は徐々に増えてきているものの、県内消費が落ちてきているそうです。
福大生のパワーで風評被害の払拭につなげて欲しいです。

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福島市の産直カフェさん。

木箱に入った野菜がおしゃれです。今はまだカフェとしては営業していませんが、
いつかカフェをしながらみんなで楽しくおしゃべりする場を作りたいそうです。

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県北農林事務所安達普及所のD”ATCHさん。
太ーいアスパラのベーコン巻きが大人気でした。

各店舗に学生さんが1.2名ずつ入り、お店の方と接客にあたります。
お店の看板やPOPなどは学生さん達の手作りです。
各店舗から「いらっしゃいませ~」と元気のいい掛け声が聞こえてきます。

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(左)うどんダイニングDonさんの福島の郷土料理のイカ人参をのせた焼きうどんです。どんな味か気になります。
(右)道の駅ふくしま東和NATUREさんでは季節野菜のジェラートが大人気。
   人気のフレイバーは、いちじくときゅうりだそうです。

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相馬双葉漁港協同組合さんのツブ串に行列が出来ていました。
震災前のツブ貝の串焼きです。海の香りが漂っていました。

ふくしま土壌クラブさんのお店におじゃましました。
お話を伺ったのは、たかはし果樹園の高橋賢一さんです。
こちらの目玉は、朝どりさくらんぼです。
その他に農家さん手作りのりんごジュース、昨年収穫されたりんご、天日干しのお米が並んでいました。
ふくしま土壌クラブさんは、若い世代の果樹栽培者が集まって震災後発足しました。
風評被害がある中でも生産意欲を無くしてはいません。
勉強会を開いたりするなど前を向いて活動していこうと頑張っています。
ふくしまのおいしい果物を届けるために、福島大学とプロジェクトを組んでデータの収集をするなど、
どう情報発信すればいいか考えています。

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たかはし果樹園さんには今度、梨の取材でお邪魔させていただきます。

 

ふくしま復興祈願・七夕短冊が展示されていました。
復興への思いをこめた短冊など、てるてる坊主もぶら下がっていました。

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短冊に願いを込めて
「ふくしまが今まで以上に賑やかになりますように」

後編へつづく☆

みんなで作る田んぼアート!(鏡石町)

鏡石町の田んぼアートを見に行ってきました!
言葉での説明は難しい…ということで、まずは写真で見ていただきましょうヽ(^o^)丿

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こんな絵や文字が田んぼできてしまうんですね。牛がリアル!!
黒や白、黄色の部分ももちろん稲で出来ています。
これらの色がついた部分は、食用ではなく田んぼアート用の稲だそうです。

田植えを行ったのは、鏡石町の方々。6月に田植えイベントを行い、アート部分は手作業で植えたそうです。
なんと、約100人の方々で田植えが行われたんだとか!(^^)!

そして、気になるところが牛の絵ですよね。
鏡石町には「岩瀬牧場」という牧場があることから、牛なんです。
岩瀬牧場は唱歌「牧場の朝」のモデルにもなった、日本で初めてできた西洋式牧場なんだとか(*^_^*)
(※出典/石川コメント:鏡石町役場のサイトにも書かれていますhttp://www.town.kagamiishi.fukushima.jp/sogo/bokujo.html)

鏡石町は、県中地方の中でも震災の影響が大きく出た場所でもあります。
昨年は、羽鳥ダムからの農業用水を流すパイプが壊れてしまっていたために、作付ができなかったそうです。

今年、ようやく作付ができるようになったものの、原発事故の風評被害という壁に当たってしまいました。
そこで、鏡石町のおいしいお米のPRのために、田んぼアートを行うことになったのだそうです。

 

田んぼアートは、とても大きいために高い位置からでないと全体像を見ることができません。
この田んぼアートを見るためには、鏡石町の図書館4階の展望台へ昇ります♪

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図書館の外観。一番上の展望台から見ることができます!
稲刈りの時期まで、ここで田んぼアートが見られますが、見ごろは8月中だそうです。

そして、10月には田んぼアートの稲刈りイベントも開催予定です!
もちろん、誰でも参加できるということですので、参加してみて下さいね。

田んぼアートの田んぼから収穫されたお米は、モニタリング検査をした上で、鏡石町の学校給食として提供されます。

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この看板が目印です♪

そして、看板のそばにいるのは、イベントの主催などを行っている鏡石町産業課の森尾さん。

メッセージが見えないので、アップでもう一枚。

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田んぼアートのこと、鏡石町のこと、色々お話して下さいました。
鏡石町のみなさんで作った田んぼアート、見に行ってみて下さいね。

「桐の里」から新発売(三島町)

先日開催された、「会津工人まつり」の飲食コーナーで売っていた、
「真っ黒い粟饅頭」と「黒いロールケーキ」がとても気になったので、取材をさせていただくことにしました。

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“黒の素”を作っていらっしゃったのは、奥会津の「桐の里」三島町の「会津桐炭(きりたん)株式会社」さんでした。

三島町では特産品の「桐箪笥」等を作成した時に出る、端材、切り株などに着目し、
新たな町おこしの産品の開発を目的とした「炭化プロジェクト」が平成22年に結成されました。
正式には平成23年12月、「会津桐炭(きりたん)株式会社」が設立されました。

山道をかなり登り、会社へ到着。
黒い、巨大な装置が目に入りました。
これが、桐材を無酸素状態で約500度に熱して炭化する特殊な装置なのだそうです。

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炭の特性(吸着力、ミネラル補給等)を生かし、「サプリメント」、「食品添加用パウダー(これが、お饅頭とケーキに入っていたんです)」、水を美味しく浄化する「浄水用炭」も製品化されています。

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プロジェクトが立ち上がって間もなく起きた震災。
工場長の清水さんに震災の影響についてお話を伺いました。

「奥会津の染量は低いとはいえ、炭化すると凝縮され、更に高い数値の放射性物質が検出されるという可能性も否めなかったので、除染のためにはかなりの時間と労力を費やしました。まず、材料になる木の外皮を剥いで、その皮の放射能を測定、更にもう二皮剥いで皮を測定し、最後に炭化されたものも測定するという作業をしてからの販売にしました。」と話されていました。
なお、今までの使用材の検査では放射性物質は検出されなかったそうです。

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「浄水用炭」を通した水は、すっきりとした爽やかな味に感じました。

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食品添加用パウダーの「炭ミクロン」は、様々な食材と合わせて製品にする実験中です。
“黒い食べ物”がどんどん開発されていきます。
今後は更に、桐の有効成分の新たな活用法として、放射性物質の除染効果も検証していくそうです。

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さて、「黒い粟饅頭」ですが、美味しいです!
炭の粘着性が粟をもっちりと仕上げているので、お餅のような粟饅頭という感じです。
会津柳津町にある「岩井屋」さんで購入できます。

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岩井屋菓子店
【住所】福島県柳津町寺家町甲147
【TEL】0241-42-2107
【営業時間】午前8時から午後5時まで   【定休日】不定休

そして、見た目は黒胡麻ケーキのようですが、正体は「炭」「黒のロールケーキ」は、やはり、しっとりというか、もっちりした食感が後を引きます。
こちらは多くの6次化商品を生産されている「パティスリー 白亜館」さんで購入できます。

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パティスリー 白亜館
【住所】福島県会津若松市天神町24-14
【TEL】0242-27-0898
【営業時間】午前10時から午後7時30分まで    【定休日】火曜日(祝日営業)

炭製品に関するお問い合わせ
会津桐炭(きりたん)株式会社
【住所】福島県大沼郡三島町大字名入字下上ノ原358
【TEL】0241-42-7802

大盛況!福島まごころフェスタ(東京都千代田区)

8月4(土)、5(日)日の2日間、東京国際フォーラムで『福島まごころフェスタ』が開催されました。
野菜、果物、お酒などを直販するブースが並び、会場は大にぎわいです!
この物流展には、福島県の約100社が出展しているそうです。5日の午後に訪れてみました。

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さて、いろんなブースをのぞいてみましょう。

まず、この時期の福島名産といえば、桃!と思ったのですが、あれ、「完売いたしました」の文字が見えます。
出展していた大友農園の大友伸夫さん(右)にうかがってみると……。

「初日お昼ごろまではあまり売れず、2日間で売り切れるか心配していたんです。ところが午後遅めからドンドン売れ出しまして。出足が遅かったもので補充が間に合わなかったんです。それでも今日の昼すぎまではもつかな、と思ったのですが朝からよく売れて、昼間までもたず完売です。うちの農園には今も桃がいっぱいなってるんですけどね~。」

と、完売を喜びながらも、もっと売りたかったと少し悔しそうです。
これからは加工にも力を入れていきたい、と話していました。

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次はこうばしい香りが漂う、鮮魚の阿部(いわき市)さんです。焼いているのはなんという魚でしょうか。

「あぶらぼうず、というんです。ギンダラのような味わいで美味しいですよ。」と、スタッフの方が教えてくれました。
一口いただいてみると、脂ののった白身に、味噌風味がよく合います。

「黒豆の味噌で漬けてあるんです。普通の味噌よりさらにコクがあるので、あぶらぼうずの身に合うんです。」

『あぶらぼうず』、いわきの新しい名産魚として売り出し中だそうです!

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山際食彩工房さんのブースでは、チーズやトマト入りの『会津の酒粕汁』、
それに『いしかわ牛味噌カレー』など、ずいぶんユニークなものを売っています。

「私たちは福島の伝統的な料理を現代風にアレンジして、売り出していこうとしています。酒粕汁は昔からありますが、それを若い人たちにも受け入れやすいように工夫したんです。」(代表 山際博美さん)

そのほかの商品も、石川町の牛肉で作ったカレーに、そのお隣、古殿町のマルマン味噌をブレンドしたレトルトカレーや、
きゅうりをショウガや林檎入りのラー油で漬けた『かっぱラー』など、とにかくユニーク。

「来月から月1回、古殿町出身の野崎洋光(分とく山総料理長)さんに来ていただいて、こうした郷土料理をアレンジして紹介するイベントを開いていく予定です。」(山際さん)

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そして、福島といえば酒どころです。
日本酒はもちろん、はちみつから作った珍しいお酒『美禄の森』(峰の雪酒造場)の試飲、販売もありました。
原料ははちみつと酵母だけ。きりっと冷やしたものをいただくと、すっきり自然な甘さで女性にも喜ばれそう。

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そのほか、ステージではスパリゾートハワイアンズのフラガールのショーがあり、
「福島まんぷく横丁」では全国的に人気の『なみえ焼きそば』、会津ソースかつ丼、喜多方ラーメンが食べられるなど、
さまざまな楽しみ方ができるフェアでした。

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福島を取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。
けれど、東京でこんなにも多くの方が集まり、
福島を知ろう、そして福島産のものを買おう、食べようとしてくださっている。
そのことが、福島出身の者としてはとてもうれしく、力強さを感じた一日でした。


福島米を全面に打ち出した新商品も!東北かけはしプロジェクト(東京都葛飾区)

稲作農家への力強いエールになるのではないでしょうか。

いま『福島県産こしひかり』『福島県産ひとめぼれ』を大きく打ち出したパックごはんが、セブン&アイグループの店頭に並んでいます。

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製造元は”マルちゃん”でおなじみ東洋水産

 

これは「岩手、宮城、そして福島の被災3県を支援しよう」という、セブン&アイグループを中心に行われているプロジェクトから生まれた商品です。
その名も「東北かけはしプロジェクト」といいます。

その「かけはしプロジェクト」の第3弾スタートに合わせて、7月18日、アリオ亀有内のイトーヨーカドー亀有店(東京都葛飾区)で、佐藤雄平福島県知事も参加した記念ベントが開催されました。

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あったかふくしま観光交流大使の女優・白羽ゆりさんと佐藤知事

 

「東北かけはしプロジェクト」とは、被災企業や被災地の農業、水産業、観光業の復興を目指して、イトーヨーカ堂などセブン&アイグループが被災3県と食品メーカーが協力しながら、商品販売、キャンペーン、イベントを通じて支援していこうというもの。

この取組みを、東北の想いと全国の人々の想いを繋ぐ“かけはし”にしようということから「東北かけはしプロジェクト」と命名されました。

昨年11月に第1弾が始まったこのプロジェクトも今回で第3弾。イトーヨーカ堂の亀井淳社長の挨拶も、自然に力が入ります。

「第3弾となる今回はいろいろ考えました。その結果、“東北かけはし屋”というブランドを立ち上げ、福島産のお米やご飯、それから東北でしか出来ないカップうどんを売り出させてもらいました。これを全国で一生懸命売りたい。このプロジェクトは短期的なものではなく、長期的に、東北が復興するまで続けていきたい。このかけはしをより強くし、その上をみんなで行き来しながら、被災地の方とともにこの難局を乗りきって、明るい日本になるよう頑張っていきます!」

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東北3県にエールを送るイトーヨーカ堂の亀井社長

 

冒頭の「福島産こしひかり」(3個パック298円)や「福島産ひとめぼれ」(同278円)は、「マルちゃん」で有名な東洋水産の製品です。他にも、キリンビール、メルシャン、ハウス食品、ミツカン、キューピーなどなど、多くの食品メーカーがこのプロジェクトに参加し、被災の激しかった東北3県を応援してくれています。この日のイベントには、それら協賛各社の幹部も顔を揃え、佐藤知事を真ん中に手を握り合って結束をアピールしていました。

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がっちり握手で結束をアピール            司会の大木凡人さんも県産米をパクッと食べて「おいひ~い」

 

福島の農産物は、原発事故以来、風評被害に晒され続けていますが、大手流通グループと食品メーカーがタッグを組んで福島県産農作物の販売を後押ししてくれれば、こんな心強いことはありません。福島を応援してくれる人たちの多さと熱い思いを感じたイベントでした。

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福島からミスピーチにライシーホワイト、キビタンや新キャラ「八重たん」も駆けつけました

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手前はかけはしプロジェクトのキャラクター「かけはしさん」。どうもお世話になります!

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店頭でもライシーホワイトが県産米をPR

こおりやまうまいものフェア(郡山市・東京都品川区)

今回は7月13日と14日に戸越銀座にある「銀ちゃん物産シアター」で開催された
こおりやまうまいものフェアへお邪魔しました。

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こちらのイベントでは、郡山市のキャラクターである、「がくとくん」も参加してくれていました。
ちいさなお子さん達にはもちろん、大人にも大人気。

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「がくとくん」と一緒に参加してくれていたのはミス郡山の青柳晃奈さん。
物産展に華を添えます。

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このイベントで、ものすごく売れていたのは「おにぎり」です。
郡山産ブランド米の「あさか舞」を使ったおにぎりで、たらこ、うめ、こんぶ、さけ、の4種類。

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ちょっと席を外した20分程度で、あっという間に売れてしまっていました。
人気の秘密を、郡山市農林部農政課の菅野晃一さんに伺いました。

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ここ戸越銀座でのイベントは今回が4回目。
戸越銀座にあるお米屋さんが、郡山のブランド米「あさか舞」を取り扱ってくださっていて、
その方のお声がけで、物産展を開催するようになったとのことでした。

ふくしま県産のものというと、まだまだ放射線の影響をイメージされる方も多いと思っていたら、
4回のイベントではリピーターの方もいらっしゃるほど、「あさか舞」は人気が出ました。

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菅野さんは、
「イメージがついてしまっているのは仕方がないところがあって、やれることをやるしかない。
郡山で生産されたものだけではなく、ふくしま全体を盛り上げることができるように活動していくしかないんだ。」
と、おっしゃいます。

その結果のひとつが、「あさか舞おにぎり完売」なのだと思いました。

・・とはいえ、いくら良い商品でも黙っていては手に取ってもらえません。
そこで活躍されていたのが、同じく郡山市農林部農政課の阿部さんや周りのスタッフでした。

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阿部さんはマイクパフォーマーとして、道行く方々に、ふくしまの素晴らしさを伝えながら、
あさか舞おにぎりの美味しさをたくさんの人にお届けするきっかけとなってくれました。

はじめこそちょっと恥ずかしそうな印象でしたが、あっという間に慣れていき、
地元戸越銀座の方々と、マイクを通じてコミュニケーションをとっていました。

ひとりひとりの、このような地道な活動が、
少しずつふくしまの復興につながっていくのだろうと心から感じました。

福大生presents☆七夕マルシェ☆【後編】(福島市)

7月7日に開催された「ふくしま復興!七夕マルシェ」のつづきをお送りします。(前編はコチラをご覧ください)

ご当地グルメのなみえ焼そば、絶品!カレーライス、餃子のキッチンカーも出店。
いい香りに誘われ、行列ができていました。

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放射性物質検査のデモンストレーションが行われました。
みなさん、熱心に検査に見入っていました。
目で見て安全性を知る事ができ、わからない事は質問をしていました。

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生産者と消費者が直接語り合う場「ファーマーズ・カフェ」が開催されました。
私は、相馬双葉漁協さんのファーマーズ・カフェに参加しました。
会場は満員で、生産者のお話に聞き入っていました。

質問タイムになりました。

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Q.とっても広い海の放射性物質モニタリング検査はどのようにやってるんですか?
A.漁場を9区画に分けて、海産物の検査をしています。国が砂、海水の検査をしています。
消費者のみなさんが納得がいくようにもっとアピールしていこうと思っています。
対面販売でおいしく、安全だという事をPRしていきたいです。

Q.相馬特産のホッキ貝が早く食べたいのですが、いつになったら食べられますか?
A.ホッキ貝は砂の中の生物で、この地区の海の砂にはまだたくさんのがれきが残っています。
撤去作業をしていても、なかなか進まない状況です。
早く美味しいホッキ貝を食べてもらえるようになって欲しいと思います。

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餅つきが行われ、振る舞われました。

JAきたみらいさんとオホーツク・テロワールさんのお店におじゃましました。
JAきたみらいさんは白花豆ドレッシング・にんじんドレッシング・たまねぎドレッシングが人気です。

オホーツク・テロワールさんの名前、「テロワール(フランス語)」とは、
日本語の「風土」に近い表現で、農産品や加工食品などのおいしさの特色を表現する際に用いられています。
オホーツクの土地を生かした産品の価値に地域の人が気づき、
その営みを持続させていきたいという願いが込められています。
いろいろ試食させていただきましたが、素材の味が生かされた美味しいものばかりでした。

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「北の大地から これからも福島の皆さんと一緒です。」

福島県の農業・漁業の再興と今後のマルシェに活用するためのアンケートを実施していました。

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最後に七夕マルシェ代表の井上さんは、
「生産者と消費者の交流の場をどんどん作り、福島県の地産地消を進める事が大切だと思います。
今回のような活動をこれからも県内各地に広げたいです。」とおっしゃっていました。
福大生のみなさん、お疲れ様でした。

福大生の七夕マルシェへの取り組みを取材し、七夕マルシェのイベントに参加し、
福島県の農林水産物に対する風評被害払拭への思いがさらに大きくなりました。

来年の七夕マルシェ、お楽しみに☆

花豆の花は赤かった(下郷町)

山桜の里として知られている、下郷町戸赤地区に行ってきました。
おじゃましたのは、先日開催された、「花豆パイのお披露目会」で出会った星さんの畑です。

戸赤地区に近づくにしたがい、赤い花をつけた「花のアーチ」が見えてきました。

「花豆」と名づけられた意味がわかりました。
とても可愛らしい花を咲かせているんです。
星さんの畑の花は赤だけでしたが、白い花も時々混ざるそうです。
花は7月の始め頃から2週間以上咲き続け、10月に入ると、収穫が始まります。

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戸赤地区では、20軒ほどの小さな集落の半分の世帯で「花豆」を栽培しています。
とはいえ、地区の半数以上の世帯が70歳以上の高齢世帯です。

80歳を越えた、おばあちゃんもいらっしゃいます。一人で、植え付けから収穫までされているそうです。
花豆は粒が大きいので、乾燥にも時間と手間がかかり骨が折れる作業だと伺いました。

「花豆」は標高500メートル以上の高地で多く栽培されています。
戸赤地区は標高650mの場所にあり、栽培には適した気候だそうです。
それでも、「花豆」の栽培はとても難しいと伺いました。

お隣同士の畑でも出来具合は全く異なった結果となるそうです。
気候の影響とも言い切れず、その理由は何年栽培していてもはっきりとはわからないそうです。
10月の収穫を迎えるまでは安心できないとおっしゃっていました。

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花豆は、震災の影響も殆ど受けずに順調に取引されたそうです。
<モニタリング検査用の豆を農林事務所に提出し、その結果を販売先に掲示するという流れを経てのことです。

 

私  :「花豆パイも完成しましたし、どんどん、忙しくなりますね」

星さん:「今までのようにのんびりやってられないな~、神経使うし、本当はのんびりやっていたいんだよ」

私  :「え? 村おこしは歓迎ではないんですか?」

星さん:「生い先短い自分たちにとっては疲れるだけだが、戸赤を子供たちのために残したいからな~」

私  :「でも、都会に出たまま戻っていらっしゃらないかも知れませんよね」

星さん:「今まではそう思っていたんだけど、震災があって思ったんだよ。
ここを守っていつでも帰って来れるようにしようと。地盤が岩の戸赤は震災の時もビクともしなかった、
きっと帰って来るよ。」

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そうですね、震災後は、故郷は遠きにありて思うもの・・・
ではなく、いつでも帰って来れる場所になってきていますね。

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からむし織の里フェア(昭和村)

からむし織の里フェアが奥会津の昭和村で7月21日と22日に開催されました。 

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「からむし」は別名「苧麻(まお)」または「青苧(あおそ)」とも呼ばれています。
土用の丑の頃からお盆前までが収穫期です。
「苧引き(おひき)」とよばれる作業が見学できるのも、この時期だけです。 
会場に到着するとまさに、織姫さんたちが「苧引き」作業中。

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昭和村には「織姫」制度があり、毎年織姫の募集があります。
一年間、村で生活をしながら、「からむし織り」を学ぶのです。

力加減が微妙で全行程の中で「苧引き」が一番難しいそうです。
この作業は男性では力があり過ぎてうまくいかないとか。
丁寧に皮を剥ぎ、中の繊維を取り出す作業です。

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取り出された繊維は2~3日乾燥させ、細くさき糸にしていきます。
この作業が苧績(おうみ)です。

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最初は切れたり、拠りがかからなかったり、これも難しい作業だそうです。

その後丈夫な糸にするために、糸車でよりをかける撚りかけ(よりかけ)と呼ばれる作業をします。

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紡いだ糸は昔ながらの機織機の、いざり機による手織り作業で織られていきます。
とても丈夫で、100年はもつといわれる反物です。
 
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体験コーナーは人気で予約制になっていましたが、普段も織姫会館では行われているというので、
体験は次回にさせてもらうことにして、畑見学のバスに乗せてもらうことにしました。
会場からバスで10分、「大芦」という集落に到着しました。
昔から「大芦」のからむしは質の良いものが採れたそうです。

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畑は囲われ、人が足を踏み入れないようにして栽培されます。

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早朝に一本一本、手作業で刈り取ります。
成長具合と長さ、茎の硬さをみながら、刈り取るわけですから、一斉に機械で刈り取ることは無理だそうです。
刈り取りから、織りまで全て手作業の「からむし」が高級品といわれる理由がよくわかりました。

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案内してくださった、役場職員の方のお話によると、
20年前に「織姫」の募集をした時は300件の問い合わせがあり、驚いたそうです。
一年が過ぎ、誰も村には残らないと思ったそうですが、定着する織姫さんがいたり、お嫁さんになった人もいて
「もしかしたら、昭和村って凄いとこなのか?」と改めて考えさせらたそうです。

総工費10億をかけた織姫会館、からむし会館の建設を始めようと強く思ったのは織姫さんたちが、
改めて「からむし」の素晴らしさと「昭和村」の魅力を教えてくれたからだとおっしゃっていました。

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今年で19期を迎える織姫制度にもとても興味がありますし、
会館でお会いした素敵な織姫さんや、村の名人にまたお会いしてお話を伺いたいので、
取材を続けてみようと考えています。

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