Quantcast
Channel: ふくしま 新発売。
Viewing all 945 articles
Browse latest View live

6次化情報ステーションオープン!(郡山市)

$
0
0

8月10日、郡山市の駅前通りに6次化情報ステーションがオープンしました!
6次化とは、農業や水産業などの第一次産業が、食品の加工から販売まで展開する業態のことです。

6次化情報ステーションは、6次化商品を販売するだけのお店ではありません。
お客様からアンケートを取りながら、その商品の良い点、改善点などを考えていくお店で、味はもちろんのこと、販売の仕方、パッケージことなど、消費者のみなさんのニーズを生産者の皆さんに伝える、架け橋的な存在です。
6次化商品の情報発信の場として、今後活躍していく予定です。

店内は、6次化商品がたくさん!

 

その中でいくつか商品を紹介します。

会津のそばの実を使ったポン菓子「会津そばぽん」。砂糖、はちみつなどシンプルな材料でできているお菓子です。

福島県が奨励する小麦品種「ゆきちから」を使った「ゆき力ラーメン」です。

 

このような、福島ブランドの商品がお店にはたくさんあります。
店員のみなさんとコミュニケーションを取りながら、みなさんも商品開発のお手伝いができるということなんです!

そして、今回お話しを聞かせてくれたのは、6次化情報ステーションの高橋志津佳さん。

今後は、お店に出す6次化商品をもっと増やしていくことが目標だそうです(^^♪
店内には、知らなかったけれどもおいしい商品がたくさんあります。
新しい味に出会えるかも…!
ぜひ、足を運んでみて下さいね。

 

6次化情報ステーション
【住所】福島県郡山市大町1-3-15 ラ・プラド駅前1F
【TEL】024-934-4120   【FAX】024-934-4121
【営業時間】午前10時から午後7時まで   【定休日】毎週火曜日
【URL】http://www.fuku-oishi.com/


下郷町芦ノ原地区の棚田オーナー(下郷町)

$
0
0

棚田オーナー制度の取材で下郷町の芦ノ原地区へ行ってきました。
因みに、「ふくしま 新発売。」スタッフ共々参加させて頂いている棚田オーナーは
喜多方市揚津地区です。

芦ノ原地区も棚田の景観を残すためと地域興し事業の一環として、棚田オーナー制度を開始しました。
震災の影響で、一年延期となり、今年が初めての開催です。

 

7月はジャガイモ掘りと夏野菜の収穫です。
5月に苗を植えたジャガイモ、ピーマン、トマト等々。

シリーズ連載では私の農業体験をお伝えしているので、ここでは参加者の方々からお話を聞いてみました。

 

  

大熊町から避難されている若いご一家は、避難してから子供を思い切り外で遊ばせたことがないからと、
学校で配られたチラシをみて3人のお子さんと一緒に応募されたそうで、毎月楽しみにされているそうです。

また、富岡町から避難されているご一家は、震災後、辛い日々が続き泣いてばかりいるお母さまを励ましたくて、
息子さんが、今回の棚田オーナーを申し込まれたそうで、親子三世代での参加です。
お父さまは「こうしていると、普通の生活が戻ったように感じるんですよ。土をいじるということは
本当に心も体も元気になるよ。」とおっしゃっていました。

東京都文京区から参加の方は、福島のサテライトショップでいつもお買い物をしてくださっていたそうで、
棚田オーナー制度も迷わず申し込んだそうです。
原発の影響は気になりませんでしたか?との質問には、
「ぜんぜん、気になりませんでしたよ。だって、生活している人たちに失礼ですよね。」と話してくださいました。

  

下郷町は西東京市と姉妹都市という繋がりの参加者もいらっしゃいました。
震災後も西東京では下郷の市が開催される度にお買い物をしてくださっていたそうです。
そして、姉妹都市ということで、下郷町が福島県のどこに位置するかということも把握していたので、
原発事故に関する心配もしなかったそうです。
そして、「こんなに楽しいこと、みんなに宣伝しますよ」との言葉を聞いて、心強い気持ちになりました。

 

お昼は近くの河原でバーベキューです。
皆さんの顔は疲れもみせず、思いのほか明るくて、
こういった交流のお陰だね~との声も聞かれました。

実行委員の方が「村のお母さんたちにも、とにかく楽しんで欲しいんです。きっと、外との交流を楽しむということを実感してくれるでしょう」と話していました。

 

そして、大きなかやの木の下を流れる清流には、わさびが自生していたり、
まだまだこんな素晴らしい自然が残っていることに感動しました。

 

ここ、芦ノ原地区ではビオトープの計画も進んでいるとききます。
福島県は自然の見本市のようだな~とつくづく感じます。

来年度の棚田オーナーは随時受け付けを行っています。

 

お問い合わせ先
福島県南会津郡下郷町 芦ノ原地区協議会
【TEL】090-8787-1128(五十嵐様) 090-7330-6856(渡部様)
【URL】http://www.ashinohara.com

会津の農家民宿体験ツアー(喜多方市)

$
0
0

7月28~29日に会津農林事務所主催の会津の農家民宿体験ツアーが実施されました。
原発被害のために会津地区に避難されていらっしゃる方も含め、
集合場所の会津若松駅には、様々な地域から車や電車でいらしていました。

大変暑いこの時期、本職の農家さんでも、日中の作業は厳しいということで、
喜多方市にある「若喜商店」さんで、あかべこの絵付けが計画されました。

 

絵付け体験をさせていただく場所は夏でも涼しい蔵の中です。
佐藤社長から赤べこの歴史や、絵付けの説明を受け早速始まりました。
皆さんとても真剣です!!

 

絵付け体験の後は、喜多方市内の4カ所の農泊施設へ移動です。
農家民宿へ宿泊するのは初めての方が殆どで、少し緊張ぎみな参加者の皆さんも、
「遠慮しないでね、今日は家族だからね~。」と宿の方に暖かく迎えていただき、すぐに打ち解けたご様子でした。

  

今回、参加された方は県外から参加の方を含め、福島の現状をとても理解されている方が殆どでした。
また、避難生活を続けていらっしゃる方は、震災以来、初めて土に触れることに感動されていました。
浜通りとは、農作物のでき方も違いますが、会津の農産物は本当に美味しいと驚かれていました。

 

こうして、避難されている方との交流は県外の参加者の方に、
今の福島を知っていただく上でもとても良かったのではないかと感じました。

翌日は9時集合、地域特産品とするために喜多方市を中心に栽培が進められている、
「ジャンボ落花生」の畑を見学しました。

ちょうど、落花生の特徴である「落花(受粉後の花の付け根が地面に刺さりその先に実ができる)」
の状態が見られる時期でしたが、今年は成長が芳しくなく、落花にはまだ早かったものの、
真剣に「落花」の説明を聞き、畑を興味深く観察する参加者の姿が印象的でした。

畑のオーナーさんも合流し、振る舞っていただいた採れたてのトマトやカボチャを味わいながら、
落花生や畑の話は尽きませんでした。

  

話に聞く「落花」の実物が見られず残念がっていらしたものの、「よい経験だった」との感想が多く聞かれました。

お別れの時は、名残を惜しむようにそれぞれの農家と話し込む様子や、
行動をともにした参加者同士で話し込む姿が印象的でした。
そして、参加者の皆さんからは、今の福島を知るためのツアーをもっと実施して欲しいという要望もあり、
福島県民として、また福島の農業のいまを伝える情報員として、とても嬉しく感じました。

秋にも会津農林事務所の主催で農業体験を中心とした、モニターツアーが予定されています。
是非、今の福島を理解していただくために多くの方に参加していただきたいと思います。

 

お問い合わせ先
福島県会津農林事務所 企画部 地域農林企画課
【住所】会津若松市追手町7番5号
【TEL】0242-29-5369

やるしかねぇべ祭(新地町)

$
0
0

8月4日、福島県の浜通りの北に位置する新地町で『第2回 やるしかねぇべ祭』が開催されました。

新地町は農業・漁業が主産業で、ヒラメやカレイが水揚げされます。
カレイは町の魚でもあります。そして、ヒラメは※ふくしまイレブンの一つです。

※ふくしまイレブンとは・・・
福島県の多彩な農林水産物のうち「ふくしまの顔」となる11品目を「ふくしまの恵みイレブン」と名付け、
県内外にPRしています。

震災に伴う原発事故の影響で、残念ながら現在はヒラメとカレイは水揚げされていません。

そこで昨年、震災により大きな被害を受け様々な不安を抱える人達に気持ちを切り替え、
「明るい未来に向かって笑顔で一歩を踏み出して欲しい」との想いで、
新地町商工会青年部が立ち上がり『やるしかねぇべ祭』を開催しました。

新地町商工会理事・青年部部長の佐藤秀史さんにお話を伺いました。

震災前は「遊海しんち」という海のイベントがありましたが、海は堤防がなく危険区域になってしまいました。
何もイベントがなく、町民の気持ちが伏せてしまっていました。
そこでこの祭を企画・開催したところ、子供達の笑い声に溢れ「楽しかった~♪」という声が聞こえ、
「またやるしかねぇべ!」と2回目を開催しました。

オープニングからラストまでイベントが目白押しです。

 鹿狼アルプホルン倶楽部

 チアリーディング「クラップスそうま」

他にも新地町立尚英中学校吹奏楽部の演奏、カラーボトル復興ライブなどが行われました。
フィナーレでは復興花火大会で夜空を彩りました。

 

さて、やるしかねぇべ祭には、飲食ブースに約20店のお店が出店されていました。


『株式会社アグリグリーン』さん、トマト詰め放題。
1kgほど入る袋にミニトマトやトマト詰め放題で100円です。
震災によりハウスが全壊してしまうという被害がありましたが、頑張っています!

 


『I(ラブ)しんちサークル』さん、焼きそば、射的など。
新地町を明るく盛り上げていこうという、20代~40代のボランティアのサークルです。
慰霊登山、植樹などの活動をしています。

 


『味采くらぶ』さん、
しんちニラ、花ニラ、ニラみそ、ハックルベリージャム、梅干し、漬物など
JAそうま女性部新地方部農産加工グループで、震災の津波で加工場を流され今年の5月に再開されたそうです。
この日は販売されてなかった大人気の「ニラ餃子」は、農産物直売所「あぐりや」で販売しています。
材料は会員の方々が栽培して、加工されたものがほとんどだそうです。
今度、加工場におじゃまして取材させていただきます。

 

   

50メートルの流しそうめんです。
なんと、無料で参加できちゃうんです!
私も参加させていただき、おなかいっぱい食べてしまいました。
そうめんのつゆに味采くらぶさんで購入した「ニラみそ」をつゆに入れてみたら、絶品だれに変身しました。

 

じっとしていても何も始まらないんです!
とにかく「やるしかねぇべ~!!」

お菓子を通して感動と驚きを(いわき市)

$
0
0

今回は『いわきチョコレート株式会社』さんへお邪魔しました。

いわきチョコレートさんといえば『めひかり塩チョコ』
チョコレートと塩、キャラメルの3つの美味しさを「めひかり」という魚の形に込めたスイーツです。

代表取締役の柳沼大介さんにお話を伺いました。

本店と工房は、いわき市の沿岸部・小名浜にあります。
津波の被害はありませんでしたが、
市内の観光施設が被災した影響でお菓子全体の出荷量が激減してしまいました。

いわきチョコレートさんでは「福島県のブランドイメージを上げる」という目標を掲げ
「ふくしま」にこだわったお菓子を作っています。

開発第一号の『めひかり塩チョコ』は、市魚・めひかりのかたちをしたチョコレート。
そして6次化商品カタログにも掲載されている『紅玉林檎チョコ』は、
伊達市の伊達水密園さんで作られた幻のリンゴ・蜜入り紅玉を使用しています。

これら商品のコンセプトはズバリ「ふくしま」。
「ふくしま」へのこだわりが原発事故によって裏目に出るだろうと、柳沼さんは諦めの胸中だったそうです。

事故が起きた3月は、もともと1年で最も売り上げが多い月でした。
異動や転勤などで人が動くシーズン。あいさつの手土産として購入されたり、
ホワイトデーもあるので、バレンタインデーのある2月よりも売り上げが高いそうです。

生産にも力が入る、そんな3月に起きた震災、そして原発事故。

 

ネット販売も行われていますが、メインは卸し。
観光施設やお土産屋さんなどに卸す分が売り上げの多くを占められているそうですが
取引先の観光施設なども、ことごとく被災。

販売してもらっているお店がなくなってしまい、さらに3月の出荷量を見込み、大量に作った商品は行き場を失ってしまいました。
大きな損失と風評被害や被ばくの心配、ガソリン不足によって、廃業も考えたと語ります。

そんな心境から立ち上がらせてくれたのは、スタッフ。
震災直後から本店も工房も閉めたことで、自宅待機していたスタッフ達から、
「本店だけでも営業しましょう。」と声が上がったそうです。

さらに、「こういうときだからこそ甘い物を食べればホッとするでしょうし、
甘い物を食べたいという方もいるかもしれません。手元にある材料で作れる物を作って、お店に出しましょう。」
というスタッフからの更なる声に、柳沼さんは首を縦に振りました。

幸いにも震災時に停電にならず、冷蔵庫のなかの材料は無事でした。

本店の営業を再開したのは3月28日。
「ちょうど甘い物が食べたかった。」と笑顔で買っていくお客様がたくさん来られたそうです。

「店を開けば、それだけで明るい気分になれる。地域に活気も出る。
元気を発信するという意味でも、地域の人に少しでも笑顔をもたらすためにも、
私たちのような小売店ががんばらないといけない。」と強く感じたとおっしゃいました。

その後、市外・県外から沿岸部にボランティアで訪れていた方々がたくさん来店してくださいました。
また、昨年は日本全国からたくさんの注文もありました。

売り上げは前年から半減、そして取引先は半分以下に減ってしまいました。
それでもこうしてたくさんの方々に支えられたおかげで持ちこたえられたそうです。

今年もまだ厳しい状況が続いていますが、
「お菓子を通して、みなさんの心に感動や驚きという風を起こしていきたい。
という開業当初からの思いを今も持ち続けています。
そして、支えてくださった方々や応援してくださる方々の気持ちに報いるために、がんばっていきます。」
と柳沼さんは熱く語ってくださいました。

甘い香りに満ちた店内で働く、明るく優しいスタッフのみなさん。
すごく素敵なお店でした。

 

いわきチョコレート
【住所】福島県いわき市小名浜寺廻町16-6
【TEL&FAX】0246-53-5265
【URL】http://www.shiochoco.com/

 

おしまい

稲作の一年「お参り編」(喜多方市)

$
0
0

「ふくしま 新発売。」のスタッフ達と参加している「揚津棚田オーナー制度」。
次回の作業予定は10月14日の稲刈りですが、
今回は喜多方市高郷町の西羽賀祭礼の交流会に参加することを目的に揚津へ行ってきました。

揚津集会所から車で西羽賀地区へ向かう途中で、稲の様子を確認。順調に育っているということで、ひと安心。

 

西羽賀地区は宿場町として栄えた面影が今も町並みに残っています。
集落内を通る山都柳津線は旧越後街道であり、西暦1611年まで会津藩の特産品を上方へ輸送する通路、
また、海産物、織物などの輸入路でもある重要な街道だったそうです。

 

現在、戸数54の西羽賀地区では高齢化が進み、祭礼を継続していくことも限界になっていました。
そこで、伝統文化の伝承を目的に揚津地区と連携し、グリーンツーリズム等で訪れる都市住民と
共に祭礼を中心とした交流を通じて、地域の活性化を図っていこうという取組みが始まっています。

私たち棚田オーナーのメンバーも昼食に招待していただき、西羽賀集会所でご馳走になりました。
お祭りということで、会津地区の郷土料理の「こづゆ」や「にしんの山椒漬け」をいただき、みんな大感激。

 

昼食後は山車の練り歩く様を厳かな気持ちで見学させていただきました。

地域の絆を守るためにも執り行われてきた祭礼は、震災後、どれだけ地域の皆さんの心の支えになったことでしょう。
こうした伝統行事に参加させていただくとことで、楽しませていただくとともに、
伝統の大切さを広める役目を少しでも担わせていただかなくてはならないと感じました。

 

今回は交流会参加の他に、「カイギュウランドたかさと」と造り酒屋「会津錦」さんの見学もさせていただきました。

「カイギュウランドたかさと」は廃校になった小学校を使用しています。

 

教室がそれぞれ展示場になっていて、文化祭の教室巡りの感覚で楽しめ、
知識豊富な学芸員の方のお話を伺いながらの見学はとてもわかり易く、貴重なものでした。

 

会津は1000万年前は海だったという事実を裏付ける化石が沢山展示されています。
その中でも福島県の天然記念物に指定されている「アイヅタカサトカイギュウ」は大変貴重な「ダイカイギュウ」の一種で、
国内にも数例しかないそうです。
今後も正確な生存時期等の研究が進められていくそうです。

 

次に、創業は明治初期という歴史ある酒蔵「会津錦」さんの見学をさせていただきました。

 

たくさん試飲をさせていただき、お酒好きの参加者はここでも大感激でした。

 

とても力強く、昔の酒の良さを残しているお酒だと感じました。

 

そして、いよいよ10月14日には稲刈を迎えます。
楽しみな反面、「終わってしまうのか~」と寂しい気持ちもあります。

今年は雨不足に悩まされましたが、稲刈りの頃は雨が降らない方が良いとのこと。
逆に雨が降るのではないかと、農家の方は心配していました。
どうか、良い天気でありますように。

川越市場から福島を応援!(埼玉県川越市)

$
0
0

9月9日、埼玉県川越市の卸売市場で、「がんばろう東日本!復興応援団」のイベントが開催されました。
旬の桃、ナシ、りんご、キュウリ、トマトなど福島県の農産品や食料品も販売。
当日は30度を超す猛暑でしたが、多くの市民が集まっていました。

喜多方ラーメンの「河京」では試食コーナーが大人気、長蛇の列ができていました。
「試食分の麺はもうおしまいです。始まってから3時間ほどで、2食入り500袋くらい売り上げたかな」と、
うれしい悲鳴を上げていたのは東京営業所所長の佐藤富三郎さん。

 

北塩原村からトラックに野菜を満載してやってきたのは、佐藤守さんです。
「このトラックにいっぱい積んで来たんだけど、トマト、キュウリ、ナスはもう売り切れ。
あとはここにある大根とカボチャくらいだよ。」

売っている方に話を聞こうとすると、「私はボランティア、福島の人はこっち!」とのこと。
地元の方がボランティアで販売を手伝ってくださっているのです。ありがたいですね。

 

 

「桃はこれで1000円、安いよ」と声をかけていたのは福島市飯坂町にある歌川果樹園の歌川さん。

「思った以上の売り上げです。残りはもう、ここにあるだけ。持ってって(笑)」とのこと。
残っていたのは、5個入りの箱が5箱ほどでした。

 

当日は地元の高校生がチアリーディング、最新型の新幹線「はやぶさ」型のミニ電車が走ったりと楽しいイベントも盛りだくさん。
家族連れも多く、みんなで楽しんでいました。川越卸売市場は郊外にあり、家族で自動車で来場する方がほとんど。
ですから、野菜も箱ごと、大量に買い込んでいく方が大勢います。
ボランティアの方々、そして野菜などを買ってくださった方々、川越と福島とのいいご縁を感じました!

 

店頭で測って売る――福島さん(産)の野菜(東京都港区)

$
0
0

JR新橋駅のはす向かいに、「福島産(さん)の安心野菜」と書かれた赤い幟がはためいている一角があります。
実はここ、カタログ通販の『通販生活』でおなじみの「カタログハウスの店 東京店」の店頭なのです。


赤い幟が目印!

清潔感に溢れる店内に入ると、『通販生活』で紹介されている寝具や電気製品、衣料品などが実際に売られています。
ふだんはカタログでしか見られない商品を直に手に取って見ることが出来るのが、このカタログハウスの店なのです。
店内の一角にあるのが、大きく「福島さん(産)の野菜」と書かれた横断幕がかけられたスペースです。


西田敏行さんや小泉武夫さん、田部井淳子さんなど、福島に縁のある著名人がお出迎え


横断幕の大きさが福島応援につぎ込む力の大きさを表しています!

 

それにしても、なぜ通販の会社が福島産の野菜を取り扱うようになったのか?
ストアマネージャーの北澤基さんに話を伺いました。

「十年前から須賀川の農業生産者団体・稲作研究会とお付き合いがあり、通販でお米を扱ってきました。
そこに昨年の震災があり、『震災や原発事故で苦しんでいる人たちのために何かできないか』と
社内で検討しあったのです。そこで出たアイデアの一つが、福島の農家の方が作る生鮮野菜を扱うことでした。」

そこでこだわったのが、「徹底した情報開示」だったそうです。
味は折り紙付きですが、消費者が心配するのは放射線の影響。
お客様により安心してもらうため、仕入れた野菜の放射性物質を店頭で計測し、
その数値を明示して販売することにしたのだそうです。
取材に訪れた日も、ちょうどなすの測定をしているところでした。

さらに店内に並べられた商品を見渡すと、どの野菜にも検出限界値以下を示す「10ベクレル未満」の表示がなされています。
今年入荷した生鮮物で10ベクレル以上の数値が出たことはないそうです。
昨年秋にはリンゴや桃で10ベクレル以上の数値が出ていたそうです。

「昨年の桃は最大で39ベクレルありました。もちろん基準値内の値です。
それでも、敬遠する消費者の方もいるのかもしれませんが、冷静に受け止め、買っていかれるお客さんもいらっしゃいます。
『今日は孫が遊びに来るから10ベクレル未満のものがいいけれど、明日は私が食べるだけだから10ベクレル以上でもいいわ』
と言って、用途を分けて買われる。そういうお客さんもいるのです。」


ストアマネージャーの北澤さん。お客さんの質問にも丁寧に応じてくれます

 

北澤さんに指摘されて気づきましたが、昨年収穫されたリンゴを使用した「乾燥果物」を見ると、
「セシウム134:12.69ベクレル、セシウム139:15.35ベクレル」と表示されています。
もちろんこれも基準値内ですが、測って出た数値は詳細に公表するという姿勢がよく現れています。
そのことがお店を訪れるお客さんに、より安心感を与えているようです。
リピーターも増え、仕事帰りに野菜を買い求める人も少なくないそうです。


こだわりのトマトも店頭で測定し、「10ベクレル未満」の表示


昨年収穫されたリンゴを使った乾燥りんご。測定データを包み隠さず表示。

 

「放射能の影響を心配している消費者の方はまだたくさんいると思いますが、
お客さんの見えるところで実際に計測し、そのままの数値を公表していくという販売方法を採れば、
多くの人に受け入れてもらえます。
こういうやりかたを、多くの小売店でも真似してもらえたらいいなと思っています」(北澤さん)

売り場で測って売ることで、消費者が抱く「見えない不安」を取り除く。
消費者に、より安心してもらうための一番分かりやすい方法の実践例と言えるでしょう。


銀座の駅で福島の味を!(東京都中央区)

$
0
0

9月5から7日に東京メトロ銀座駅構内で、東京都が展開する「ふくしま⇔東京キャンペーン」の一環として、
東京メトロ主催による「福島産直市」が開かれました。
多くの買い物客、通勤客でにぎわう地下通路に、梨、桃、トマト等の農産品、塩辛、かまぼこなど水産加工品、
そしておなじみ「ままどおる」といったお菓子がずらり。

 

 

この日訪れたのは夕方5時ごろ、すでに桃は売り切れ。予想以上のにぎわいのようです。
桃に続き、福島の秋の味覚の代表格、梨も大人気です。試食コーナーでは、乗降客が次々と足を止めていました。

 

「東京メトロの方も声掛けをしてくださって、大勢の方がいらしてくださってます。
お買い物や乗り換えなどで多くの方が利用する銀座駅で産直市が開けたのはとてもありがたいですことですね。」と、
福島県八重洲観光交流館の室岡あゆみさん。

東京メトロ広報部の石田さんによれば、
「アナウンスの効果もあり、『福島のイベントはどこでやってるんですか?』というように、
ついでではなく、『産直市』を目指して来てくださる方も多いようです。」とのこと。

 

第二日目である6日にも訪れてみました。この日はあいにくの雨……と思ったのですが、かえって人出は多いようです。

「雨が降っているほうが、地上を避けて地下通路を使う方が多いんですよ。晴れていた昨日より通行客は多いですね。」
(東京メトロ 石田さん)

二日間通して、赤、黄色、いろんな種類を詰め合わせたいわき産ミニトマトが大人気。
「用意していたパックが足りなくなって、ビニール袋に詰めて販売しています。」
(いわき復興オフィス東京代表の池端達朗さん)

そして今日から売り出したというのが、『ショコラ・ド・トマト』。
いわき産ミニトマトになんと、塩入のチョコレートをコーティング!トマトの甘み、酸味に塩入チョコレートが交わってなんともいえない味わいです。

 

 

時間は午後6時半ごろ、通勤ラッシュの時間帯。「ままどおる」を買って帰るスーツ姿の若い男性が気にかかりました。
お話をうかがってみると、福島出身ではないとのことです。「ままどおる」は前からご存じだったのですか?

「いえ、震災後けっこうこういったイベントがあって、そこで初めて食べて以来大好物になって(笑)。
こうやって、福島のイベントを見つけるたびに買ってるんです。」

震災は本当に大変な災難でしたが、
震災後にこうして福島の名物や特産品を知ってファンになってくださった方もいるのですね。
うれしい気持ちになり、私も帰途につきました。ありがとうございます!

山の恵み、いっぱいの森の駅(いわき市)

$
0
0

今回は、いわき市田人町にある『国道289号 森の駅』さんにお邪魔しました。

お話を伺ったのはスタッフの加藤弘子さん。

国道289号 森の駅には地元の農家さんたちの野菜がずらりと並んでいます。
季節によりますが多い時期には50種類もの野菜が並ぶそうです。

さらには県内の加工品も豊富に並んでいます。

国道289号 森の駅が誕生したのは平成5年。

開店当初から地元の野菜や山菜、きのこなどを販売されているそうです。
太平洋に面しているいわき市ですが、田人町は山の方にあります。
そのため、きのこや山菜は主力商品のひとつ。

その主力商品であるきのこや山菜は、収穫時期になれば毎年、駐車場が満員になるほど人気があったそうです。
しかし原発事故後、売り上げが大幅に下がりました。
お店に訪れるお客様も原発事故前と比べて3分の1も減り、
昨年は、それまで毎年行われていたきのこ・山菜祭りも自粛されました。

さらに今年に入ってからは、県外から来るお客様が非常に少ないそうです。

原発事故後、加藤さんはどうしたらお客様にまた来てもらえるようになるかを考えました。

“お客様の顔と心を掴むこと”が必要と感じ、ただお客様が商品を選び、レジに持ってくるのを待つのではなく、
お店に来られたお客様の顔と個性を記憶して、積極的に話しをかけ、
旬の食材や食材の調理法などを提案し、商品を勧めるという試みを始めたそうです。

そして、お客さんを元気づけることを心がけて接客されています。
こうした取組みの甲斐もあり、客足は徐々に回復してきたそうです。

国道289号 森の駅さんでは、じねんじょや田人こんにゃくなど地元の特産品も数多くあり、
また10月には第6回目となる“新米祭り”も予定されているそうです。

お近くへお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。

 

国道289号 森の駅
【住所】福島県いわき市田人町南大平字下毛13-1
【TEL】0246-69-2788
【営業時間】午前8時から午後4時   【定休日】火曜日

 

おしまい

あれ・これ市場、再オープン♪(川内村)

$
0
0

震災と原発事故の影響で休業していた川内村の直売所「あれ・これ市場」が7月29日、1年4か月ぶりに再オープンしました。
1年半前に全村避難し、今年の4月に役場機能を再開しました。
震災前3000人だった村の人口は、現在750人になってしまいました。
村の商店はなかなか営業を再開できなかったこともあり、あれ・これ市場はみなさんに喜ばれています。


村内で栽培された川内高原野菜(なす、きゅうり、ゴーヤ、豆類)もまだ数は少ないものの、店頭に並んでいました。

震災前は、川内村の農林産物と加工品を中心に販売していましたが、現在は村で手に入りにくくなってしまった食料品なども取り扱っています。
9月からはお客様からの要望もあり、からあげや肉だんごなどの総菜も販売するようになりました。
高齢者や体の不自由なお客様のために、食料品や野菜の配達もしています。

 

 

店長の秋元初夫さんは楽しい事を考えるのが好きで、毎日おまつりのようなイベントをやりたいと思っているそうです。
秋元さんの名前、初夫(はつお)さんから8・2・0の付く日は、ダーツや輪投げなどのゲームを行い賞品をプレゼントしたり、
あれ・これの日として特売を行ったりしています。

 

さて川内村では、8月12日から14日まで「かわうち復興祭2012」が開催されました。
ドウダン(ドウダンツツジ)まつり(6月)、きのこまつり(9月)などのイベントがなくなってしまい、
帰村している村民、里帰りしている方々を元気にしたいと、外部からの協力もあり大規模なイベントを開催することができました。

  

ふれ愛コンサート、熱気球体験飛行、盆ダンス、毎年恒例の盆野球や成人式が行われました。

 


お話を伺った川内村役場 復興対策課 復興係長の小松正方さん

 

また、川内村の平伏沼(ヘブスヌマ)は、モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物の指定を受けています。


【川内村観光協会より画像提供】

鹿児島からフェリーで13時間、トカラ列島の小さな小さな島から、色とりどりの7匹のカエルが観光協会に届きました。
トカラ列島のOnly One Project宝島の皆さんが、テレビで川内村の帰村のことを知り、
はるばる応援にと送ってくれたそうです。


あれ・これ市場店長の秋元さん
「震災前に比べるとお客様は減ってしまいましたが、お客様に楽しんでいただけるようなお店です。
是非、いらしてください。」

 

あれ・これ市場
【住所】〒979-1201 福島県双葉郡川内村大字上川内字早渡11-74
【TEL】0240-38-2700
【営業時間】10:00~17:00   【定休日】土日休み ※10月からは日のみ休み

ぶどうを作って一世紀(会津若松市)

$
0
0

明治26年に創業された「大竹ぶどう園」にお邪魔しました。
ぶどう作りを始めて110年、ワイン作りを始めて105年になります。

 

東北では誰もぶどうを作っていなかった明治時代。
創業者である、大竹文次郎氏が伊勢参りで大阪に立ち寄った際、初めて食べたぶどうに魅せられたのが始まりだそうです。

現在は4代目の大竹清一さんが、創業当時と変わらない思いを引き継ぎ、大切に育てていらっしゃいます。
それぞれの木の性質を見極めながら育てないと美味しいぶどうはできない、とうかがいました。

「美味しいぶどうを作りには、ぶどうの気持ちがわからないとね。」と大竹さん。
マニュアル通りにいかないからこそ、楽しいし作り甲斐があるそうです。

 

「風評被害・・・無いと言えば嘘になりますが、美味しいぶどうを作っていれば必ずお客様は戻ってきます。」
ゆるぎない自信に積年の誇りを感じました。

 

猪苗代の天鏡閣においでになった有栖川宮様からワイン造りを勧めらたのがきっかけとなり、
ぶどう園を開園した7年後、明治33年にはワインの醸造を始めました。

現在も昔と変わらないない工程でぶどう作り、ワイン醸造、瓶詰めまでを園内で行っています。
自然にまかせながら、作られるワインは、年毎に、樽毎に味が違います。

「ぶどうもワインも生き物です。大手ワイン工場のように、調整を施した安定した味は出せないけれど、
それが北会津ワインの魅力ですから、それら全てを享受して味わっていただきたいのです。」
とおっしゃいました。

 

2~3年かけて熟成されたワインは芳醇ですっきりとした大人の味が特徴です。
ワイン用のマスカット系ぶどうはワイナリーとしてはとても小さな、1.3ヘクタールの畑で作られているので、本数には限りがあります。

今年も10月下旬になるとワイン作りが始まります。
今年仕込んだワインが飲めるのは3年後・・・。

 

大竹ぶどう園
【住所】福島県会津若松市北会津町真宮1647
【TEL】0242-58-2075
【営業】午前9時から午後5時   9月上旬~10月中旬の期間中は無休
ぶどう狩りは入園料無料の計量売りです。

川俣シャモまつりでシャモを味わいましょう!(川俣町)

$
0
0

9月1日、2日、川俣町の中央公民館で「復興 第10回川俣シャモまつり」が開催されました。
川俣シャモは昭和58年、当時の町長が、
遠方から来たお客様を美味しいものでもてなしたいという気持ちからシャモ肉の研究が始まり、誕生しました。
川俣シャモまつりは、10年前、イベントを通じてシャモの美味しさをもっと知って欲しいと開催されたのが始まり。
毎回、さまざまなイベントが繰り広げられています。

お邪魔した2日は、朝から雨が激しく降ったり、晴れたりというお天気でした。

 

雨の中、川俣織姫太鼓の勇壮な演奏で開幕しました。

川俣シャモまつり会場では、川俣シャモの丸焼きを味わう事ができました。
秘伝のたれがしみ込んだ焼き立ての川俣シャモは大人気でした。

  
川俣シャモ(1羽 3,980円)

 

世界一長い焼き鳥「ジュニア選手権」では、川俣南小学校5年生の28人が13mに挑戦します。
毎年川俣町の小学校が順番で記録に挑戦しています。今年も記録更新されるでしょうか?

カラフルなバンダナの子供達はやる気マンマンです!

  
巻かれているのは長い竹の串です

  
串の両側からシャモ肉を刺して真ん中に集めます。    串全体にシャモ肉が刺さり、いよいよ焼き始めます。

  
焼きあがりました!全員で息を合わせて持ち上げます!! 全長13.08mです。記録達成しました!!

 

焼きあがりまで約2時間かかりました。
川俣南小学校の子供達は、「顔が熱くて目に炭が入って痛かったけど、記録を達成して嬉しかったです。」
と喜びの声!お疲れ様でした。

  
記録証とチャンピオンベルトが贈呈され、みんなで万歳!!

 

  
シャモ料理研究会会員の飲食店もたくさん出店していました。


シャモの泣き真似コンテストが行われ、パフォーマンスを取り入れた泣き真似に会場は笑いの渦に。

 

川俣シャモまつり実行委員会 統括責任者の斎藤正博さんにお話を伺いました。

天候が悪い中、たくさんのお客様に来ていただきありがとうございます。
震災前は、「世界一長いやきとりに挑戦」(通称・セカチョウ)に挑戦し、
長い焼き鳥を焼くイベントをすることで全国の市や町との交流を深めてきました。

セカチョウは川俣町が最初に始めたのですが、記録を破られてしまいました。
世界一の記録を達成し、いつか王者奪還したいと思っているそうです。
現在のセカチョウの記録は、24.83m。25mの竹を探すのがとっても大変なんだそうです。
記録更新、頑張ってください!

  
川俣シャモまつり実行委員会のみなさん         川俣織媛太鼓のみなさん

「みなさんに楽しんでもらえるような和太鼓を目指しています。県内のイベントで演奏していますので、見掛けたら応援よろしくお願いします♪」
川俣シャモとっても美味しいので、食べに来てください!

 

株式会社 川俣町農業振興公社
【住所】〒960-1402 福島県伊達郡川俣町小綱木字泡吹地8
【TEL】024-566-5860   【FAX】024-566-5083
【URL】http://www.kawamata-shamo.com/   ※川俣シャモはサイトから購入可能です。
※川俣シャモの丸焼きは前日までの予約で購入できます(1羽5,250円)。

川俣銘品館シルクピア
【住所】伊達郡川俣町鶴沢字東13-1
【TEL】024-566-5253
※川俣シャモ丸焼き用の生肉を購入できます(1羽3,680円、味付き)。

南国のパッションフルーツが福島で!?(南相馬市)

$
0
0

南国でしか栽培できないと思っていたパッションフルーツが南相馬市で作られているんです!
私の大好きなフルーツの1つですが、なかなか食べる機会がなく、ここ数年は口にしていませんでした。

 

どのように栽培されているのか?
パッションフルーツの栽培農家、増山真一さんのビニールハウスにお邪魔しました。

  

ハウスの広さは300坪。
震災前は増山さんご夫婦二人で作業していましたが、
風評被害や原発事故の影響で真一さんは農業以外の仕事に就き、現在は奥様一人で作業しています。

パッションフルーツとの出会いは、近くにある東北電力の緑化センターで見学したパッションフルーツ畑。
その時は食べなかったのでどんな味なのかも分からず帰って来ました。
それからしばらく経って、苗が30本余っているからとお話をいただき、試しに植えてみたそうです。
その苗から初めて収穫されたのは平成10年の秋。以来パッションフルーツの美味しさに魅了されたそうです。

 

パッションフルーツ栽培は、花が咲いたら受粉し、その後ツルの剪定や肥料の管理をし、受粉から約70日で収穫です。
花は午前10時頃咲き、丸1日でしぼんでしまうので、その間に受粉作業を終えなければなりません。
肥料は漢方由来のものや魚かす、骨粉などを使い、味が良くなるよう試行錯誤しているそうです。

  

“収穫”といってもパッションフルーツは、食べごろになると赤紫のような色になり、自然に実が落ちるそうです。
たまに青いまま落ちてしまう実があるそうですが、吊るしておくと徐々に色がついてきます。

パッションフルーツの花は紫と白が混じったとてもきれいな花で、花が咲く時期になるといい香りがハウスいっぱいに立ち込めて、その中にいるだけで癒され、楽しみながら作業をしているそうです。

 

  

手作りのパッションフルーツジュースをごちそうになりました。
りんごジュースで割っていて飲みやすく、パッションフルーツの濃厚な味と香りが広がります。

  

そしてお土産もいただきました。
冷蔵庫で冷やして半分に切って、スプーンですくって食べます。半分に切った途端に南国を思わせる甘い香りが充満します。
味は甘酸っぱく、黒い種もパリパリと噛んで食べます。その食感がいいんですよ♪

 

パッションフルーツ、これからも作り続けてください!

自然の美術館に囲まれた「さくらの郷直売所」(二本松市)

$
0
0

二本松市岩代町は自然の美術館と言われ、福島県緑の文化財に指定されている樹齢約150年の2本のしだれ桜「合戦場のしだれ桜」や国指定天然記念物の「杉沢の大杉」などがあります。

杉沢の大杉は、推定樹齢600年とも1000年ともいわれ、 高さ50m、幹まわりが12mを越す一本杉の巨木です。
近くで見ると、太い幹や根の迫力、その存在感に圧倒されます。

さて、杉沢の大杉から車で数分、「さくらの郷直売所」があります。

   

こちらには、焼き立てのピザが楽しめる石窯があります。
なんと、この石窯は従業員みんなで設計し、7年前に手作りした石窯だそうです。

   

直売所で販売されているりんごのピザを焼いていました。
試食させていただいたのですが、甘いりんごとチーズの塩気がマッチしてるんです。
そして、味噌のソースの野菜のピザをごちそうになりました。

地粉をブレンドした手作りの生地がもちもちで、噛みごたえがあります。
味噌とチーズの相性も良く、香ばしい焼き立てのピザはここでしか味わえませんよ。

 

直売所には新鮮野菜の他に地粉や加工品が並んでいます。

   

こちらの直売所で作られた加工品は地元産の旬の食材が使用されており、種類が豊富で大人気だそうです。
この日は、手打ちうどん、きゅうりのこうじ漬け、ごぼうのしょうゆ煮、バジルソースなどが並んでいて、ピザは石窯で焼いてくれるそうです。

 

特産品のひとつに羽山高原のりんごがあります。

「菊池さんちのあっぷるシャーベット」は昨年、震災の影響でりんごがたくさん売れ残ってしまい、開発された商品です。
冷凍のままパクパク食べても美味しいのですが、少し溶けたくらいで食べるのがおススメだそうです。

直売所には食堂が併設されていて、天井が高く解放感がある店内では、手打ちうどんや定食などが食べられます。
最近始めた、地場野菜食べ放題のサラダバイキング(200円)も大好評です。

   
【写真左】手打ちうどんの実演 、【写真右】手打ちうどんのサラダうどん(ごまだれ)700円

 

お話を伺った組合長の山崎友子さんと、マネージャー補佐の佐久間清一さん。
みなさんに喜んでもらえるようなあたたかさが伝わるような直売所にしたいそうです。

季節の花を楽しんで欲しいと夏はひまわり、秋はコスモスの花が植えられています。
駐車場に車を停めて休憩されるお客様に、のんびり休んで欲しいとごろ寝スペースを作ったり、
通路にはかわいらしいお花がちょこっと生けられています。

おもてなしの心を感じられるさくらの郷直売所でした。

 

さくらの郷直売所
【住所】福島県二本松市東新殿字平石田12-2
【TEL】0243-68-4770
【営業時間】午前9時から午後6時まで(12月から3月は午前9時30分から午後6時まで)  【定休日】年中無休
【URL】http://www.evergreen-net.jp/sakuranosato/index.html
※ピザ焼き体験は1人1,200円(5名様以上から)


小菊カボチャ(会津若松市)

$
0
0

会津には会津丸なすをはじめ、慶徳タマネギ、小菊カボチャ、余蒔ききゅうり、立川ゴボウ等の
「会津伝統野菜」と呼ばれる野菜があります。

 

残念なことに、生産者の数は大変少なくなっています。

そんななかにあって、伝統野菜に情熱を傾けていらっしゃる会津若松市の長谷川純一さんにお会いすることが出来ました。
長谷川さんのお宅は100年以上も続く専業農家。純一さんで5代目になります。
会津伝統野菜の余蒔き(よまき)きゅうり、小菊カボチャや、会津紫黒米を栽培していらっしゃいます。

ちょうど、小菊カボチャを畑から収穫するというので、
一緒にうかがってみると、地べたに無造作に転がっていました。自然の中でたくましく成長している感じです。
350年前から栽培されてきたとの記録がある、日本カボチャです。

形が本当に可愛らしく、長谷川さんの玄関のオブジェになっていました。
皮は西洋カボチャに比べるとやわらかく、年配の方に懐かしさと、食べ易さで好まれているそうです。

余蒔ききゅうりのハウスへもおじゃまさせていただきました。
露地栽培に向いているので、ハウスの中ではなかなか受粉しにくいらしく、
通常のきゅうりより育ちが悪く、収量も少ないそうです。

 

果実の色は薄めで皮がやわらかく、味が濃いのが特徴。
生食だけでなく煮ても炒めても美味しいというので、いただいてみました・・・
確かに余蒔ききゅうりは別格の美味しさでした。

長谷川さんが会津伝統野菜を作るきっかけになったのが、この余蒔ききゅうりとの出会いからでした。

7年前に福島県農業総合センターから種子の提供を受け、
最後まで栽培していた会津若松市飯寺地区で再び栽培することになり、70年ぶりに復活しました。

その後、300年以上前に書かれた農業技術書の「会津農書」と出会い、
読み進めていくなかで、昔の農法の素晴らしさを知り、実践もされています。

「ぼかし」と呼ばれる発酵肥料を冬の間に仕込んで、使用します。
収量も化学肥料を補えることがわかったのですが、とにかく草がとてもよく茂るので、除草が一番大変だそうです。

目標は会津伝統野菜を京都で定着している伝統的な「京野菜」のレベルにまでもっていき、
収入を安定させ、後継者を育成することだとおっしゃいます。

 

先日東京で開催されたイベントで、小菊カボチャを使用したスイーツの試作品や
紫黒米の餅を出品しました。

最初は、バイヤーの方々も福島というだけで、あまり食指が動かないように感じたそうです。
しかし、きちんと向き合って説明することで、かなりの手応えを感じることができたとのこと。
風評被害を払拭するためにも、生産者ができるだけ、表へ出ていくことが必要だと感じたそうです。

長谷川さんは、「会津農書を語り継ぐ会」を設立し、会長を務めていらっしゃいます。
「まずは地元の人に伝統野菜を知ってもらいたい。
それを伝えていくのは、自分の役目だと思っています」と力強くおっしゃっていました。

めざせ地産地消!いしかわ牛【後編】(石川地方)

$
0
0

前回に引き続き、「いしかわ牛」特集です!

 

「いしかわ牛」は、石川地方で作られた赤身のおいしさに、とことんこだわった牛肉です。
脂肪分がたっぷりの霜降り肉に対し、良質なたんぱく質が豊富で旨みも抜群な仕上がりになっています。

今回は、そんな「いしかわ牛」がどのように提供されているのかを、前編に引き続きご紹介します(●^o^●)

 

まずは、「いしかわ牛ビーフシチュー」と「いしかわ牛味噌カレー」。

これは、会津にある「山際食彩工房」の山際博美シェフが監修したものだそうです!
ビーフシチューは、大きめにカットされた牛肉が入っており、食べ応えはバツグン。
そして、味噌カレーは石川郡古殿町の味噌を使用したこだわりの一品にです。

ちなみに、こちらの商品は石川郡平田村にある直売所「道の駅ひらた」さんや、
石川町の直売所「JAあぶくま石川 安心館駅前店」さんなどでお買い求め頂けますよ♪

 

そして、続いては、石川町母畑レークサイドセンター内にある「母衣旗(ほろはた)」さん。

こちらでは、牛焼き肉や、ハンバーグなどを食べることができます!

牛焼き肉定食です(*^_^*)
牛肉を自分で焼きながら、食べることができます。
写真には入っていませんが、定食なのでごはんとお味噌汁もつきます!
ボリューム満点ながらお値段は1,000円となんとも良心的です。

スタッフの岡部豊さん。
メニューのことも、丁寧に説明してくれました!

この他にも今後は、学校給食への導入や、「いしかわ牛」を使った料理提供店の拡大も行っていくそうです。

 

今回は、前編・後編にわたって「いしかわ牛」をご紹介しました。

取材先ではみなさんが異口同音に、「本当においしい牛肉なので一度食べてみてほしい!!」と話してくださいました。
まだ、食べる機会や場所が少ないですが、今後はもっと販路を増やしていくとのことです!
みんなで、応援していきましょうね!

 

母畑レークサイドセンター 母衣旗(ほろはた)
【住所】福島県石川町大字母畑字梅木入71‐8
【TEL】0247‐26‐3986・3984
【営業時間】平日は午前11時から午後3時まで(ラストオーダー午後2時)
      土日祝は午前11時から午後5時まで(ラストオーダー午後4時)
【定休日】毎週月曜日(祝日の場合は翌日)

高校生プロデュース「小高だいこんかりんとう」(南相馬市)

$
0
0

南相馬市の小高商業高校の「商業研究部」が、地域の活性化を目的に企画・考案した「小高だいこんかりんとう」。
8月11、12、18、19日に福島市にあるコラッセふくしまの県観光物産館で、生徒達が販売活動体験をするというので行って来ました。
販売にあたっていたのは部員の2年生5名、1年生2名です。

   
試食をすすめたり、接客は元気いっぱいでした♪

 

小高大根かりんとうが生まれたのは、平成19年。
この年、小高区の特産品である「金房大根」が採れすぎてしまい廃棄処分されそうになったそうです。
甘くて美味しい金房大根をなんとかしたいと商品開発の授業で開発されたもので、以来先輩から後輩に受け継がれています。

道の駅南相馬で販売され大人気の商品だったのですが、震災以降、小高区は原発の警戒区域となり、
避難・転校を余儀なくされ、商業研究部も一時休部になっていました。
2カ所の高校に分かれましたが活動を再開し、昨年の冬、「小高だいこんかりんとう」が復活しました!
現在小高区は作付け制限を受けており、金房大根は使用できないので、
福島市や郡山市など福島県内の別の大根を仕入れて作っています。

小高大根かりんとう以降も様々な商品が開発されています。

平成20年「ぶろっこり~麺」、21年「トマト・味噌生キャラメル」、22年「さつまかりん」「いもきんつば」「アスパラアイス」。
現在は販売されていないのですが、いつか復活させたいそうです。
これからハウス栽培などの新しい食材を利用した商品を開発し、地域活性化のために貢献できるよう、特産物のPRをしたいと思ってるそうです。

小高大根かりんとうには、大根25%、おから30%が練りこまれて作られています。

気になるお味は、さっくさくの食感でかりんとうというよりもクッキーに近いようなやわらかさで、大根の風味がほんのり感じられます。
プレーンと胡麻の2種類の味があり、1袋280円です。

 


お話を伺った商業研究部 部長 松本有香さん【右】
部長さんだけあってしっかりしていて、ハキハキと質問に答えてくださいました!

 

そして、この日販売にあたっていた「商業研究部」の生徒達は、8月25日東北高校商業研究発表大会で2位!
「小高だいこんかりんとう」の開発・販売を通して、福島県の風評被害をなくそうと活動をしてきた発表をしました。
11月の全国大会、頑張ってください!!

地下水で育てるパリッときゅうり!(須賀川市)

$
0
0

須賀川市で、ハウス栽培のきゅうりを作るご夫婦にお話を伺ってきました。

ハウス栽培をされているのですが、なんと、11月頃まで栽培が可能なのだそうです。
年に2回きゅうりを植えることができ、その時期に合わせて気温を調整しながらの栽培になります。

寒い時期は、ハウス内を12~13℃に保たなくてはなりませんので、暖房を入れながらの栽培になります。
ちなみに、暑い時期はハウス内が40℃を越える日もあるというお話を聞いて、頭がクラ~っとしてしましました(@_@;)

さすがに、冷房を入れるわけにはいかないので、屋根の開け閉めで温度を調節しています。
日中はハウス内での作業が主なので、暑くて本当に大変なんだそうです。


ハウス内の様子。何列もきゅうりが植えられています。

 

土に悪玉菌が増えてしまうと上手く育たないので小まめに土の消毒なども行っています。
きゅうりだけで、1700㎡もの広い畑。
ご夫婦だけで作業が間に合わない時には、近所の方にお手伝いをお願いすることもあるのだそうです。

こちらでは、きゅうりに与える水にもこだわっており、地下水を80mから汲み上げています。
おいしいお水で作ると、もちろん味も良くなります。

しかし、震災の影響は大きく、値段が下がったことが一番の打撃となっているとのこと。
関東の市場では、昨年よりも値段が下がってしまっているのが現実です。

震災当時、ハウスの屋根を締め切っていたこともあり、放射性物質の影響はありませんでした。
おいしく、形の良いものを作ると値段が上がる震災前と比べると、作る喜びが減ってしまいました。
今は、継続してきゅうりを売ることのむずかしさを感じていると話していました。

 

お話を聞かせてくれた横川良雄さん、京子さんご夫妻。

一生懸命お話してくれたお2人は、本当に愛情をこめてきゅうりを作っているのだなと感じました。
パリッと新鮮な福島のきゅうり、ぜひ食べてみて下さいね!

西郷村から世界へ(西郷村)

$
0
0

今回は西白河郡西郷村の『西郷ゆば工房』さんにお邪魔して来ました。
那須の山すそに位置し、緑に囲まれたところに西郷ゆば工房はありました。

取材に応じていただいたのは代表の仲谷照夫さん。

仲谷さんが豆腐づくりの魅力に惹かれ、工房を創業して今年で10周年。
それまでは都内で広告やパッケージのデザイン等を手掛けられていました。
取引先に豆腐屋さんがあり、携わっていく中で豆腐づくりへ興味が湧き、創業に至ったそうです。

原料には“西郷在来大豆”を使用。
村内の生産者で作られる『西郷大豆の会』と連携し、地産地消を進めながら県内外へゆば等を出荷されています。

そうした中で起きた3月11日の震災。そして原発事故。
工房に被害はなかったものの物流がストップし、出荷できなくなりました。
その間は村の避難所へ豆腐を届けるなど、支援活動に取組まれていました。

ようやく物流が回復しても取引先から納品を断られることもあったそうです。
しかし、ただ悪いことばかりではなく思いがけない“出会い”もありました。

それは昨年10月、フランスから豆腐作りを学ぼうと研修生が10日間来日されたことです。

研修に来られたのはマーク・フローセルさん。奥様は日本人とのこと。
豆腐に興味のあったマークさんは、奥様にインターネットで研修生を受け入れている豆腐の製造所を探してもらい、
そこで見つけたのが西郷ゆば工房でした。

研修後は、フランスの畑を耕し、種から西郷在来大豆を育てたそうです。
フランスの地で「西郷在来大豆」は順調に育っているとのこと!!

仲谷さんもフランスに渡り、一緒に草刈りをして大豆の育て方を伝授したそうです。
仲谷さんは10月初旬に再度渡仏し、今度はフランスで育てた大豆を使用して作った豆腐や豆乳を、
フランスの三ツ星レストランなどで使ってもらえるように提案してくるそうです。

原発事故などの暗いニュースで“FUKUSHIMA”という名が世界に広がってしまいましたが、
仲谷さんの活動によって“FUKUSHIMA”の明るいニュースが世界に流れるといいですね。

 

西郷ゆば工房 直売所
【住所】西郷村大字熊倉字折口原297-5
【TEL】0248-29-8524
【営業時間】午前10時から午後6時まで   【休業日】水曜日
【URL】http://www.yubakoubou.net/

 

おしまい

Viewing all 945 articles
Browse latest View live