
2016年2月19日
地元の野菜をまるごと楽しめるカフェ「Vege Cafe(ベジカフェ)」を訪ねました。
野菜を「飲む」とはどういうことでしょうか?こちらのお店ではスムージーやスープという形で、気軽に野菜を楽しむことができます。
お話を伺ったのは、お店の運営を行う「株式会社いわき福島復興オフィス」の代表の池端達朗さんです。
震災以降、池端さんは、関東で物産展などを行い、福島県の農林水産物のおいしさを伝えてきました。しかし、時間と共に関心が薄れ、伝えるということの難しさを感じてきたそうです。
そこで、「もっと気軽に福島県の農林水産物のおいしさを感じてほしい」と考えて、2014年4月に「Vege Cafe」をオープンさせました。
JRいわき駅の駅ビルにお店があるため、県外からのお客様が立ち寄ったり、通勤通学で駅を利用する地元のお客様がリピーターになったりと様々な方がいらっしゃるそうです。

お店で一番の人気商品はなんと「ブロッコリーのスムージー」。

ブロッコリーをスムージーにするとは驚きですが、どのようなお味なのでしょう?
飲んでみると、しっかりとブロッコリーの風味を感じつつも、さわやかな甘さでとても飲みやすく感じました。
おいしさの秘密は、無調整豆乳と乳酸菌飲料が入っていることなのだそうです。
他にも、寒い時期にはぴったり!温かいスープもオススメです。
写真は、色鮮やかな「ミネストローネ」です。
いわきの太陽を浴びて育った真っ赤なトマトをふんだんに使用したこのスープは、トマトの酸味と甘みのバランスが良く、野菜のうま味がぎゅっと詰まっています。お食事としてはもちろんのこと、お腹が空いた時にはおやつ代わりにいただいてもヘルシーでいいですよね。

これらのメニューに使用されている野菜は、福島県内で栽培されたものが中心です。
スムージーに使われているブロッコリーは、いわき市にある「ファーム白石」で化学肥料や農薬を使用しない自然農法で栽培されたものです。その他の野菜も一品一品吟味された新鮮な野菜ばかりです。
メニューは季節ごとに変わり、野菜だけでなく、果物が使用されたものもあります。
おいしいものをおいしい時期に、スムージーやスープでまるごと味わえるとは、とっても贅沢ですよね。


「株式会社いわき福島復興オフィス」の代表の池端達朗さんです。

ドライトマトのオリーブオイル漬け

焼きねぎドレッシング
現在、池端さんは6次化※商品の開発にも携わっていて、多角的に福島県の農業を支える活動をされていています。
「Vege Cafe」には、スムージーやスープ、他にも様々な6次化商品がおいてあります。
ぜひ、実際に見て、味わって福島のおいしさをまるごと楽しんでくださいね。
6次化※:1次・2次・3次の各産業分野において、多様な主体が自らの強みを生かして他産業にも分野を拡大し、または相互に連携・融合しながら付加価値を向上・創造する取組のこと。
Vege Cafe
【住所】福島県いわき市平字田町1 いわき駅ビル 3F
【TEL】0246-88-6412