「バンビりんご」
かわいい♪
バンビっていうりんごがあるの?
と思いながら、「バンビりんご七印(しちじるし)園芸」さんにお邪魔しました。
突然の訪問にもかかわらず、あたたかく迎えていただきました。
お話を伺った畠米七さんは、気さくで明るい方です。
「バンビりんごって何ですか?」
まずは一番気になっていたことを聞いてみました。
こちらの地区は「鹿狼山(かろうさん)」という、仙人がいるという言い伝えがある山があります。
その麓にりんご園があることから「鹿」→「小鹿のバンビ」→「バンビ」となり、
「バンビりんご」という品種ではなく、この地区で収穫されたりんご全てを「バンビりんご」と名付けています。
こちらの農園の広さは3.5ヘクタール、忙しい時は家族4人で作業しています。
福島市の飯坂地区で約60年前に果樹園を始められました。当時はももとりんごを栽培していました。
平成元年、新地町に移住しりんご農園を始めました。
福島市と新地町は気温や湿度が違い、最初のうちは失敗の連続だったそうです。
潮風の影響で果面はざらざらしてしまうそうですが、試行錯誤の甲斐もあり、
「同じ品種でもバンビりんごは一味違いますよ。」とおっしゃっていました。
そして七印園芸さんの特徴は、JAなどには出荷されることが少ない変わったりんごを栽培していること。
お客様の要望を聞いているうちに品種が増えてしまったそうです。
品種が増えたことで、直売所では、日によってりんごがなくてお客様をがっかりさせるということがなくなりました。
栽培している品種は、
秋茜・・・・・・・糖度17度あり、酸味がまったくなく、甘過ぎるくらいです。収穫時期は10月中旬から。
あいかの香り・・・やわらかめで蜜が霜降り状に入り、香りがよい。ファンが多いです。
しなのゴールド・・酸味があり、ジューシー。色は黄色です。畠さんおすすめの品種。
他に、しなのスイート、秋映(あきばえ)、とき、相伝ふじ、極めふじ、秋陽(しゅうよう)など全部で18種類。
ふじは地方発送していますが、それ以外のりんごは直売所でしか購入できません。
原発事故による影響は受けたものの、徹底したモニタリング検査はもちろん、
新たに勉強したTwitterを使って情報発信することで、普段出会えないような方々と出会えたり、
応援があったりと、お客様も増えたそうです。
広々とした農園を案内していただき、更には「海が見渡せる場所があるんですよ!」と連れて行ってくださいました。
防風林でこの時期は見えにくいですが、冬は海が一面に見渡せるそうです。
移住して来たので、知ってる人が少なく、お客様はみなさんお友達のように感じてしまいます。
「毎年りんごの時期に必ず来てくれるお客様に会えるのが何よりも楽しみです。」とおっしゃっていました。
お気に入りのバンビりんごを探しにいらしてくださいね♪
バンビりんご七印園芸
【住所】福島県相馬郡新地町谷地小屋字南狼沢380-2
【電話】0244-62-5550
【URL】http://bambi7.miraisoft.com/