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2015年10月7日
8月中旬から出荷が始まった「サンシャインいわき梨」をご紹介します。
今回は、いわき市梨部会に所属している草野義光さんにお話を伺いました。
いわき市では、江戸時代に棚倉藩主が梨栽培を奨励したことから梨との縁が深く、明治時代の初めごろからは本格的な梨の栽培が始まりました。過去には桃やりんごなどの他の果樹の栽培も行っていましたが、いわき市内に吹く潮風や、やませの影響で栽培を続けることが難しかったようです。そのような中、梨はいわき市の気候に合った果樹であることから、長い間栽培が行われてきました。
草野さんもお父様の代から梨農園を引き継ぎ、40年以上栽培を続けています。
現在は、150本程の梨の木を有する45アールの敷地で奥さまと息子さんの3人で作業を行っています。
栽培している品種は、幸水と豊水です。
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幸水
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豊水
梨農園では、作業が行いやすいように160センチ程の高さにワイヤーが張られており、梨の木が括りつけてあります。中に入ってみると梨の木の葉で木陰ができて少し涼しく感じますが、暑い日は作業を行うことが大変だそうです。
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長く栽培を行っていても毎年気温や天気が変わるので、その時の梨の状況を的確に判断することはとても大切なことです。
いわき市は福島県内の他の場所と比べると夕立が少ないことから、小まめに水をあたえる必要があります。特に今年は雨が少なく、気温が高かったことから、例年よりも多く水をあたえたそうです。
梨は水分が多い作物なので、水をあたえたるとでより大きく、みずみずしくなります。
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病気や害虫にも気をつけなくてはいけません。
消毒を行ったり、虫よけを取りつけたり、ネットを張ったりと対策を行っていました。
震災後は、イノシシの被害もあり、畑を荒らされてしまっている方も多いそうです。
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写真にある赤いワイヤーが虫よけです。
草野さんも所属している「いわき市梨部会」は86名の農家のみなさんが所属をしており、梨栽培の指導会などで互いに情報を共有して、おいしい梨を栽培するために活動しています。
また、10年程前から梨部会は「エコファーマー」の認定を受けており、化学肥料、化学農薬をなるべく使わずに栽培を行っています。
震災後は、放射線量を少しでも下げるために木の皮を剥ぎ、検査をし、安全安心な梨を栽培するために力を合わせて「サンシャインいわき梨」を守っています。
収穫が行われた後は、JAいわき市選果場にて「透過式光センサーシステム」を使用して糖度や熟度、色、大きさ、中の虫食いの有無を選別していきます。糖度11度~13度の甘く、みずみずしい梨が全国へ出荷されていきます。
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一つ一つ、傷が無いか丁寧に確認していきます。
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透過式光センサーシステムの中を通ります。
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選別された梨は箱詰めされて出荷です。
「サンシャインいわき梨」は10月頃まで出荷をする予定で、その時期に合わせて様々な品種の梨が出荷されます。
9月上旬までは、糖度が高く、みずみずしい「幸水」。
9月中旬から下旬には、糖度が高く、適度な酸味と柔らかい果肉の「豊水」。
9月下旬は、福島県オリジナルのジューシーで甘い「涼豊(りょうほう)」。
10月は、上品な甘さでソフトボール程の大きさになる「新高」。
これからの季節、次々と品種が移り変わっていくので、食べるのが楽しみですね。
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お話を伺った、草野義光さんです。
丁寧に梨の栽培について教えていただきました。大きな愛情をもって栽培されている事を感じました。
スーパーなどで「サンシャインいわき梨」を見かけたら、お手に取って見て下さいね。
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JAいわき市梨選果場
【住所】福島県いわき市小川町西小川下蕪田16
【TEL】0246-83-2132