
2015年8月21日
いわき市にある「ピコブルーベリー農園」を訪ねました。
こちらの農園では、合計約1000本のブルーベリーとラズベリー、ブラックベリーの摘み取り体験ができます。約70品種のブルーベリーを栽培していて、その日に一番おいしい品種を教えてもらえるので、完熟の甘い実をいただくことができます。
農園を運営している高萩美智代さんに園内を案内してもらい、ブルーベリーのことを詳しく教えていただきました。
私が伺った日は、ハイブッシュという系統の寒い地域での栽培に適しているブルーベリーがオススメでした。その場で摘み取って食べてみると、完熟の実からジュワっと果汁が溢れました!
「ピコブルーベリー農園」のブルーベリーは、とにかく大粒で甘いことが特徴です。冬に丁寧な剪定を行うことで、大粒の実ができあがるそうです。
比べてみると、100円玉よりも大きく、食べ応えは抜群です!


食べ頃のブルーベリーを見分けるコツは、実の付け根が黒く輪になっているものだそうです。やさしく引っ張ると実がぽろんと落ちてきます。
その他にも、温暖な地域での栽培に適しているラビットアイという系統のブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーも栽培されています。
まだ成長途中ですが、ラビットアイはうさぎの目のように赤いことが特徴です。



ラズベリーの品種も数種類栽培されており、特に黄色の実はジョイゴールドというめずらしいものです。

ブラックベリーも品種によって大きさが異なります。
右の小さな実はナバホ、左の大きな実はカイオウです。
たくさんの品種があるので、食べ比べをしながら、摘み取りができて楽しいですよね。
これらの実は全て無農薬で栽培されているそうですよ。
「ピコブルーベリー農園」は、平成24年にオープンしました。
平成20年にブルーベリーを植栽し、農園のオープンに向けて高萩さんはコツコツと3年間栽培を行っていました。
平成23年にオープンすることを目標にしていましたが、震災の混乱もあり、予定通り開園することができませんでした。しかし、この年は大きな実がたくさんなっており、高萩さんは栽培したブルーベリーを多くの人に食べてもらいたいと思ったそうです。
震災直後は、放射性物質の影響を農産物がどれほど受けているのかが分からず、自身で畑の土を5センチ削って除染を行いました。
翌年、検査を行うと、放射性物質は検出されなかったため、「ピコブルーベリー農園」をオープンすることができました。現在は、年々お客さんも増えているとのことで、リピーターの方もたくさんいらっしゃって賑わっているそうです。

園内には、手作りの休憩スペースもあり、摘み取ったブルーベリーをゆっくりいただけます。こちらのスペースは高萩さんのご主人が作ってくれたそうです。


「ピコブルーベリー農園」を運営する高萩美智代さんと娘さんです。
忙しい時期は、家族に手伝ってもらっているそうです。
高萩さんは、農園から「おいしいね!」「あま~い!」という声が聞こえてくると、とても幸せな気持ちになり、もっとおいしいブルーベリーを作ろうとやる気がでるんです!とおっしゃっていました。
農業を愛するとっても素敵な方でした。
「ピコブルーベリー農園」の営業は、8月末までとなります。
大粒であま~いブルーベリーをいわきの自然の中で堪能してみてくださいね。
ピコブルーベリー農園
【住所】福島県いわき市大久町小久字成沢61-186
【TEL】090-6251-3013(食べ頃の実があるかお知らせできますので、お越しいただく前にぜひお問い合わせください)
【URL】http://pico-bb.sakura.ne.jp/
【営業期間】7月上旬~8月下旬
【定休日】不定休(実の状態によってはお休みすることがあります)
【営業時間】9時~15時