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2015年7月10日
南相馬市小高区で唯一の飲食店「おだかのひるごはん」を訪ねました。
現在、小高区は避難指示解除準備区域に指定されています。
(避難指示解除準備区域とは、住民の一時帰宅が認められた区域(宿泊は禁止)で住民の帰還を目指す区域です。)
そのため、日中は自宅の片付けや、ボランティア活動、除染作業、被災地の見学など様々な目的を持った人々が小高区を訪れます。
小高区にある住居などではインフラの整備が整っていない所も多く、一時的に自宅に帰宅をしても食事を作ることは難しい状況です。ボランティアや除染作業に従事される方も温かい食事を食べる場所がなかったそうです。
そのような状況の中、2014年12月8日、小高区を訪れるみなさんに温かな食事を提供したいという想いからオープンしたお店が「おだかのひるごはん」です。
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店舗は小高区で有名なラーメン店「双葉食堂」さんの施設を借りて運営しています。(双葉食堂さんは、現在南相馬市鹿島区で営業しています。)
メニューは日替わりで、お肉やお魚などをバランスよく食べていただけるように店長の渡邊静子さんを中心に、スタッフのみなさんが愛情こめて調理をしています。
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震災前に飲食業に携わっていたスタッフの方はほとんどいらっしゃらないそうで、「最初は手探りの状況から始めた」と振り返る渡邉店長。
今では、主婦ならではのきめ細かいサービスやアイディアで対応することで、リピーターのお客様や、口コミでいらっしゃる方も多いそうです。
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「おだかのひるごはん」では、できる限り地元の食材を使って食事を提供しています。
その日使われている地元の野菜は、ホワイトボードに生産者の名前を掲示し、少しでもお客様に安心してお召し上がりいただけるように工夫をしています。
他にも、お店のテーブルにアンケート用紙を準備して、お客様の声がしっかりと届くお店づくりを心掛けているそうです。
アンケートにはメニューのリクエストが書かれていることもあり、新たに日替わりメニューの中に取り入れることもあるとのことです。
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私がうかがった日も、ちょうど新メニューのデビューの日でした。
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この日デビューしたメニューは「親子丼定食」。
当日食事をしたお客様からの評判はとっても良かったそうです。
私も親子丼をいただいたところ、たまねぎがシャキシャキで野菜のおいしさがしっかりと出ていて、煮込み具合も抜群。薄味の出汁と鳥肉のうまみがギュッとつまっていて、あっという間に食べてしまいました。
お客様からは、お米の評判も良いのだそうです。
福島県産のコシヒカリをガス釜で炊いているそうで、ふっくらツヤツヤのお米が自慢だとおっしゃっていました。おかわりが自由なため、何杯も食べていく方もいらっしゃるようです!
定食は、メインのおかず、小鉢、お漬物、ごはん、お味噌汁、デザートが付いて700円。
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「おだかのひるごはん」の店長の渡邊静子さん、スタッフの鈴木ひろこさん、遠藤育子さん、八島智恵子さんです。
スタッフのみなさんは小高区や南相馬市の方で、小高区や南相馬市の方で、自身も避難生活を送る中でお客様をお迎えしています。多くの方々が早く小高区に戻ることができるように、生活の基盤が整うことを願っていらっしゃいました。
また、ボランティアで訪れる方、除染作業を行って下さるみなさん、被災地を見て現実を知ろうと小高区を訪ねてくださる方々に大変感謝しているとおっしゃっていました。
この想いこそが「おだかのひるごはん」を動かしている原動力だとも話してくださいました。
小高区にいらした際には、お母さんたちが作るあったかいごはんをぜひお召し上がりくださいね。
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おだかのひるごはん
【住所】福島県南相馬市小高区東町1丁目96-1
【TEL】080-6059-6075
【営業日】月、火、木、金曜日
【営業時間】11時~14時