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秋を感じるみずみずしいなし。ドラマチックな出会いがなしの名産地を生みました。

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おいしい ふくしま物語

今月は
「なし」です。
秋を感じるみずみずしいなし

2014年9月12日

お盆も過ぎ、盛夏から秋の風を感じる季節に差し掛かりつつありますが、まだまだ暑い日もありますよね。
その爽やかな甘さとみずみずしさで、そんな暑い日の一服の清涼剤となり、さらに秋の訪れまで感じさせてくれる果物。それがなしです。

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果物大国福島県は「日本なし」でも全国屈指の産地。県内各地で高品質のなしが盛んに栽培されています。
 
その福島県のなし産地の中でも、特に名産地として誉れ高いのが、福島市笹木野萱場(かやば)地区。
なし生産の歴史は百数十年を超え、この地区で生産されたなしは「萱場梨」として全国にその名がとどろく、最高級品です。

しかし元々、萱場地区は砂礫(されき)地で少し掘ると石が沢山出てくるなど、何を生産してもうまくいかない農業に不向きな土地とされていたそうです。

明治14年、その萱場地区で何とか農業を発展させたいと考えてた鴫原佐蔵氏が運命の出会いをします。
それは、農業に不向きとされた砂礫地にすくすくと自生する“野生の山なし”との出会いでした。
それを見た鴫原氏は早速なしの苗木を取り寄せて栽培しました。これが現在日本なしの名産地の地位を確立した「萱場梨」の始まりとされています。

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鴫原氏が自生している山なしを見て直感したとおり、萱場地区はなしの栽培に極めて適した地区でした。砂礫地ということで排水に優れており、その高温多湿な気候と昼夜の寒暖の差が相まって、まさになしのためにあるような気候風土を兼ね備えていたのです。その後、佐蔵氏のなし栽培にかける情熱に感銘を受けた地元の大地主、阿部紀右衛門氏が困窮する農家に農地を提供し、なし栽培を奨励したことにより萱場梨の栽培が広まりました。

鴫原氏の農家を救おうとする想い、それに答えるかのように佇んでいた野生の山なしとの運命の出会い。そして農業を発展させようと土地を提供し一大産地を形成するに至った、育ての親の阿部氏の存在。今の時代になっても生産者のみなさんの飽くなき探究心と努力で新たな栽培法を取り入れるなど、真摯な取組みが連綿と続いています。

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残暑をしのぎ秋の訪れを感じられるみずみずしい福島のなしを食べながら、
そのドラマチックな出会いに思いをはせてみませんか?

(記事:コッシー情報員)


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