
2014年7月4日
二本松市(旧安達町)上川崎地区は、千年以上の歴史ある手漉き和紙の産地です。
その上川崎和紙の紙漉き技の伝承をテーマに、紙漉きや工芸品作りが体験できる施設、道の駅安達上り線の「二本松市和紙伝承館」を訪ねました。

紙漉き6種類、和紙などを利用した工芸品作り4種類の体験の中から、今回は「はがきの紙漉き体験」に挑戦しました。
予約なしで体験できるものもあり、1名から開催されます。体験時間は体験の種類によりますが、約30分ほどです。
スタッフの橋本明恵さんに教えていただきました。


1) はがきサイズの型枠に原料をくみ、均一になるように漉(す)く。
漉いたものをはがします。
(これを2回繰り返し、はがしたものを重ねます。)

2) 用意されている切り抜きなどで好みの柄をデザインする。(葉っぱやお好みの切り抜きを持参してもOK)
3) 1を繰り返し、切り抜きをデザインした上に重ねる。
4) 掃除機のような機械で脱水し、余分な水分をしぼりとる。
5) 家に持ち帰ってガラスや鏡などに貼り付け、乾いたら完成。
(夏場なら半日ほどで完成します。)
※スタッフの方が丁寧に教えてくださいますので、小さなお子様でも体験できます。
こちらの紙漉きに使用する原料を作る作業も全て伝承館で行っています。
上川崎和紙は、原料となる、楮(こうぞ)の原木を育てるところから始まります。
最盛期となる12月から翌年の3月頃までに刈り取りをし、紙の原料に加工する作業をします。
その加工工程も教えていただきました。
まず、蒸した原木の粗皮をはぎ取り、煮て繊維をほぐします。
そして、ネリ(※)を加え、先ほどほぐした繊維に混ぜてとろみをつけ、和紙を漉きやすくなるようにします。※ネリとは、トロロアオイをつぶし、しぼったときに出る粘液のこと。
紙を漉く工程の前にも、このように原料を作るために手間がかかっているのですね。


二本松市の一部の小・中学校では、手漉き和紙の卒業証書づくりをしているそうです。
地元の伝統を学び、自分で想いを込めて作った卒業証書を授与されるとは、とっても素敵ですね。
館内のお土産コーナーでは、こちらの工房で作られた手漉き和紙やスタッフの皆さんでアイディアを出しながら手づくりされたかわいらしい和紙小物などが販売されています。



道の駅にお立ち寄りの際に紙漉き体験をしてみてはいかがですか?
これからの時期には、うちわ漉きもオススメですよ♩

完成した和紙のはがきはこちら。
繊維が透けて見え、あたたかみがある風合いとなりました。


7月18日(金)〜7月27日(日)の期間、こちらでは「第3回かご市」が開催されるそうです。和紙のお買い得品販売やかごのセールが行われるとのこと。「年に1度の大放出、早い者勝ちになりますので、是非お越しください!」とコメントをいただきました。
二本松市和紙伝承館
【住所】〒969-1511 福島県二本松市下川崎字上平33-1
【TEL】0243-61-3200
【FAX】0243-54-2688
【HP】http://www.michinoeki-adachi.jp/washi/
(記事:ウニッコ情報員)