
2014年3月24日
今年の秋に収穫するぶどうを加工し、12月頃から正式に販売予定の「枝付き干し葡萄」。一足早くその試作品を見せていただこうと、フルーツのいとう園さんにお邪魔しました。
福島市飯坂町東湯野にあるフルーツのいとう園さんは、もも・りんご・ぶどう・水稲など栽培し、面積は2ヘクタール。
以前は、自家栽培のもち米で作ったお餅、ジャム、蒸しパンなどをイベントや直売所で販売していましたが、風評の影響で売れなくなってしまいました。
ももやりんごは贈答品としてさばけるのですが、ぶどうの出荷時期は9月という事もあり売れ残っていました。
丹精込めて栽培したぶどうを何とかしようと巨峰で干し葡萄を作ったら、今まで食べた事のない味で見た目も良いものが出来上がりました。
それを知人にふるまったところ、大変評判が良かったそうです。
存在感があり、人目をひくようなものにしようと、大粒な巨峰のデュエット仕立ての枝付き干し葡萄を作りました。
デュエット仕立てとは、1本の枝から2本に分かれて房になっている、かわいらしいものなのです。

太陽の光をいっぱい浴びて完熟させたぶどうは収穫後時間を置かずに加工施設で干します。収穫時期に合わせて房ごとに干すので、甘みと酸味のバランスが良いものが完成します。
「ただ干しただけ!!」
着色料や保存料などの添加物は一切使用してませんので、どなたにも安心して食べていただけます。
味には自信のあるぶどうですが、色や形の良いものを作るために去年から試行錯誤を重ね、加工方法を伺ったところ「内緒だよ。」とおっしゃっていました。
「生で食べて美味しいものは干しても美味しいよ。」とのこと。



普通の干し葡萄と比べると、大きさがこんなに違います。
さて、貴重な干し葡萄を試食させていただきました。
肉厚で噛みごたえがあり、ぶどうの美味しさがぎゅっと詰まっています。
いつも食べているレーズンとは全く違うものです。
酸味が心地良く、巨峰の美味しさが口いっぱいに広がりました。
今年の冬に完成する美味しい「枝付き干し葡萄」が今から楽しみです♪
フルーツのいとう園
【住所】〒960-0221 福島県福島市飯坂町東湯野字上岡14
【TEL/FAX】024-542-7071
【E-mail】fruit_itoen@pj8.so-net.ne.jp