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古くて新しいお酒「どぶろく」(会津若松市)

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古くて新しいお酒「どぶろく」(会津若松市)

会津

古くて新しいお酒「どぶろく」(会津若松市)

2014年2月26日

会津若松市は平成24年11月30日より「どぶろく特区」の認定を受けています。
この「どぶろく特区」では、酒税法に基づくお酒の製造許可を取得する際に、最低製造数量に関する規定が緩和されます。これにより、少量のどぶろくの製造を行う場合でも製造免許の取得が可能になります。
ただし、特区の中でも製造免許が取得できるのは、特区区域内で農家民宿や農家レストランを経営している農業者に限られるそうです。
 
米、米麹、水のみを発酵させただけのどぶろくは、かつては各家庭や農家などで一般に製造されていたとききますが、酒造税(1940年以後、酒税)が制定され、やがてどぶろくの自家醸造も禁止されて、馴染みがなくなってしまいました。
私もどぶろくというものを話には聞いたことがありますが、飲んだことはなく、とても興味がありました。
 
そんな折、農家民宿とそば店を営む会津若松市河東町の「茱萸木庵(ぐみのきあん)」さんで、どぶろくの製造を始めたとうかがい、早速お伺いしました。

茱萸木庵(ぐみのきあん)
どぶろく

ご主人の谷さんも、もちろんどぶろくの製造は初めてだそう。
谷さんがどぶろく製造に取り組んだきっかけは、地域の活性化の一つとして、観光資源になって欲しいと考えたことだそうです。
早い時期から特区の認定を受けていた山形県を訪問して学んだり、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターから製造法の指導を受けたりと研究と努力を重ね、一年がかりで完成にこぎつけたそうです。
 
谷さんが作るどぶろくは会津産コシヒカリと酒米の美山錦の2種類を原料として作られています。
発酵には2週間かかり、一度に出来る量も60リットルと希少な存在のため、今のところ一般販売はしておらず、河東町のそば店「千本蕎麦」さんと会津東山温泉の旅館「芦名」さんにどぶろくを提供しています。

dobrok_03
どぶろく製造

平成25年12月19日に会津東山温泉の旅館「芦名」さんで谷さんのどぶろくのお披露目会が行われました。
今回は美山錦で作られたどぶろくの「よがんべ」がお披露目されました。

会津東山温泉の旅館「芦名」
よがんべ
「よがんべ」1650円(720ml)

私が初めて飲んだどぶろく、「よがんべ」は辛口で、とろりとした飲み口でした。
アルコール度数は14ですが、かなり強い感じがしました。
日本酒好きの方にはそのままでも美味しく飲めるのですが、日本酒が苦手な方はカクテルにした方が飲みやすいようです。
 
グレープフルーツジュースで割ったソルティドッグ風や、乳酸菌飲料を入れて温めたどぶろくは飲み口がまろやかで、「新鮮な味」と人気でした。
私は日本酒で割った、あっさりとした飲み口のどぶろくがとても美味しく感じました。

どぶろくグレープフルーツジュース割り
グレープフルーツジュース割り
どぶろく乳酸菌飲料割り
乳酸菌飲料割り
どぶろく日本酒割り
日本酒割り

昔懐かしいどぶろくがこうしてまた味わえることを喜ぶ年配の参加者の方や、初めての味に興味深々の若い参加者の方が楽しく交流できる場となっていました。
「どぶろく」という呼び名が少々ドロくさい感じがして、昔を知らない私たちにはとても新鮮なお酒です。
 
昔からあるお酒、どぶろく!
会津にしっくり馴染む古くて、新しいお酒。是非、おためしください!

dobrok_10
dobrok_11

今回お伺いした場所

そば処 茱萸木庵

【住所】福島県会津若松市河東町八田字茱萸木原183
【TEL】0242-75-3611
【営業】11:00~14:30
【定休日】木曜日

今回お伺いした場所

会津東山温泉 いろりの宿 旅館 芦名

【住所】福島県会津若松市東山町湯本下原232-1
【TEL】0242-26-2841

今回お伺いした場所

千本蕎麦

【住所】福島県会津若松市河東町八田字沢目384-1
【TEL】0242-94-2051
【営業】10:30~15:00(土日祝は17:00まで営業)
【定休日】第1・3木曜日


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