七夕マルシェのふくしま土壌クラブで出店されていた「たかはし果樹園」さんにおじゃましました。
今回は、梨についていろいろ教えていただきます。
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園主の高橋賢一さんにお話を伺いました。
たかはし果樹園さんの果樹園の広さは2.4ヘクタール、桃・梨・りんごを栽培されています。
時期によって変わりますが、4~6人で作業しています。
約80年前まで養蚕をされていました。
今は果樹栽培が盛んなこの地区ですが、果樹園を始めた昭和8年当初はまだ少なかったそうです。
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おじゃました7月下旬頃の梨の大きさは5cm位。8月下旬の収穫期には10cmほどの大きさになります。
【梨の作業】
1月~2月: 剪定・除染
3月: 棚しばり・誘引
4月: 受粉
5月: 摘果×2回
7月: 修正摘果
8月下旬~: 収穫
今まで取材したさくらんぼと桃の作業の違いは「棚しばり」の作業をする事です。
梨の棚の高さは約175cm。ここに梨の木が誘引されているので、
少しかがんだ姿勢での作業になります。
【栽培している品種】
幸水、豊水、あきづき、新高、ラ・フランス(洋なし)、マルゲリットマリーラ(洋なし)、二十世紀、新星
たかはし果樹園さんは土づくりにこだわっています。
自家製の堆肥を作るなど試行錯誤してきました。
震災の影響で自家製の堆肥が使えず、今は購入したものを使っていますが、
有機物や微生物を使用し、美味しい果物が出来るように努力しています。
殺虫剤の使用はできるだけ減らすようにしています。
害虫を減らすために環境にやさしい害虫駆除資材、コンフューザーをぶら下げます。
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赤い針金のようなものがコンフューザーです。
これは、人工的に作られたフェロモン剤です。このフェロモン剤を大量にまくことで、
交尾するためにメスのフェロモンに寄って来るオスが混乱して、害虫を減らす事ができます。
地区全体で取組むと効果的だそうです。
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除染作業の様子。冬の寒い時期に行われました。【写真はたかはし果樹園さん提供】
樹体洗浄(桃・梨・りんご)。
粗皮削り(桃・梨・りんご)、桃は樹皮が繊細な為、軽微に粗皮を削っています。
高橋さんは、ふくしま土壌クラブの代表を務めていらっしゃいます。
ふくしま土壌クラブとは・・・風評被害がある中、生産意欲を無くさず、考えられる最善策を施し、
精一杯果物栽培に取組む若い世代の果樹栽培者の集団です。
次回は、ふくしま土壌クラブの活動について伺うためにたかはし果樹園さんの直売所にもおじゃまします。
たかはし果樹園
【住所】〒960-0241 福島県福島市笹谷上横堀74
直売所
【住所】〒960-2156 福島県福島市荒井地蔵原甲の1
【TEL・FAX】024-593-4673
【URL】http://t-momo.jp/