
2014年1月9日
『お・も・て・な・し』
店名が「おもてなし屋 森農園」さん。
「20年前から農家レストランを始めるなら…と考えていたんです。私の方が先ですよ~。」と笑いながらおっしゃっていたオーナーの森成子さん。
森農園さんのオープンは5年前。
築150年の古民家を維持していくために、自分が出来る事をしたいと20年前から農家レストランを考えていたという森さん。
「誰かが来てくれるということは、生きがいになり自分にも磨きがかかる。そして、おもてなしでお客様にも喜んでもらいたい。」とずっと憧れていたそうです。
森さんは以前飲食店を経営されていたので、メニュー作りは食材を思い浮かべただけで、頭に浮かんでくるんだとか。
予約制なので、予約が入った当日の朝に収穫された食材でメニューが決まります。
「お客様にはその食材の1番美味しい時しか食べて欲しくないので、朝に収穫された食材しか使用しない」というこだわりのお料理。
そのお料理はおまかせのコースで提供されます。今回は「おもてなしコース(2000円)」をごちそうになりました。
女性に嬉しい、ちょっとずつたくさんの種類のお料理が味わえるコースです。
素敵な器に盛られた色鮮やかなお料理たち。
しかも見ただけでは味が想像つかないような品々、食材も初めて見るようなものもあります。
メインは野菜のハンバーグ。副菜はかぼちゃのポタージュ、むかごのおこわ、ひじきの煮物、春菊と柿の白和え、ごぼうのきんぴら、ちぢみほうれん草のお浸し、食用菊の酢の物、長芋と卵黄和え、お漬物、きびごはん、味噌汁、季節のフルーツと盛りだくさんです。



「新鮮なものばかりなので、手を加えなくても美味しいんです。」
食材を知り尽くした森さんの手に掛かれば、こんなにも食材の良さが引き出されるものなんだなあと実感したお料理でした。

この中に私が初めて出会った食材がありました。
むかごのおこわに使用されていた「むかご」という野菜です(写真・真ん中)。
これは、山芋や自然薯の葉の付け根に出来る球芽だそうで、5mm~10mm程度の小さなイモです。
くせはなくホクホクしていて、おこわのもっちり感と相性ピッタリ。生でも食べられて、シャキシャキして美味しいそうです。
こんな食べ方もあるんだなあと驚きの1品は、「春菊と柿の白和え」(写真・左下)です。
今まで春菊はお鍋でしか食べた事がなかったのですが、生の春菊の香りが爽やかで、柿の甘さを活かした白和えは絶品でした。
夏のブルーベリーの時期には、「ブルーベリーの炊き込みご飯」も作られるそうです。とても意外な取り合わせでビックリなメニューですが、森さんが作るものなら間違いないでしょうね。是非味わってみたいと思いました。
来ていただくお客様を想像しながらのメニュー作りが楽しいとおっしゃっていた森さんは食材だけでなく、天候によって色合い、味付けなども変えられるんだとか。

「人と人との繋がりを大切に、また来ていただけるようにおもてなしの心でお迎えします。」
メニューは、おまかせのおもてなしコースで、1000円・1500円のコースもあります。

おもてなし屋 森農園
【住所】〒963-6303 福島県石川郡玉川村大字吉字遠下32
【TEL】0247-57-3823
【営業時間】11:00~18:00(時間外は応相談・2、3日前まで要予約)
(記事:ウニッコ情報員)