はちみつっていろんな味や種類があるってご存知ですか?
先日、フォレストパークあだたらの「はちみつ収穫体験」でお世話になった、
養蜂家の渡辺佐吉さんの渡辺養蜂場さんにお邪魔しました。
従業員を含めて7人で作業しています。
はちみつ収穫体験の時は比較的おとなしいミツバチを持って行ったそうで、
「今日はこの前のとは違ってすごい勢いだよ。」と言われました。
養蜂場に着くと、ミツバチの「ブ~ン」という音がものすごい迫力で聞こえてきました。
恐いというより、初めて見るすばらしい景色の中の養蜂場の光景に感動しました。
はちみつを収穫します
【写真左】上に乗っているのは秘伝のえさ、【写真右】煙をかけてミツバチをおとなしくさせます。
巣箱の中には女王バチが1匹だけいます。その蜂だけが卵を産むんです。(1日に約2000個!)
ふつうのミツバチの寿命は卵から63日、女王バチは4年です。
【写真右】キラキラと光っているのがはちみつです。重いものだと1枚4kgもあるそうです。
ミツバチの行動範囲は巣箱から半径2kmほどです。
巣箱の場所を1m動かしただけで自分の巣箱の場所がわからなくなってしまうのだそうです。
おじゃました日は、柿のはちみつが収穫されていました。
柿の花がたくさん蜜をふく4日間ほどしか収穫されないそうです。
ミツバチは、花によってたくさん蜜をふく時期がわかっていて、例外の時期もありますが、
ほとんどの花の蜜は混ざらないようになっています。
はちみつには様々な種類があります。
柿のはちみつは、血圧を安定させる効果があると言われているそうです。
こちらで収穫されるのは、アカシヤ・仲秋の百花蜜・菜の花・山桜・りんご・赤アカシヤ・栗・蕎麦・クローバー・藤のはちみつです。
蕎麦のはちみつは黒糖のような色をしていて、少し酸味があり、はちみつじゃないみたいな味でした。
いろいろ試食させていただきましたが、同じ味のはちみつは1つもありませんでした。
花によってこんなに味が違うとは驚きました。
収穫したはちみつのついた板を入れ、遠心分離機ではちみつを採ります。
渡辺さんがはちみつに興味を持ったのは30年前です。
以前はしいたけ栽培をされていました。
当時、手を怪我した時に「はちみつを塗ると治る」と言われ、試しにやってみたところ翌日治っていたそうです。
はちみつの効果かどうかはわかりませんが、それ以来はちみつに惹かれていったそうです。
12年前、しいたけ栽培では食べて行けなくなり、養蜂家になる事を決意しました。
少しずつ巣箱を増やし、今は1000箱あります。様々な苦労を乗り越えてやっとここまで来れました。
ですが、震災の影響で地元直売所での扱いは3分の1に減ってしまいました。
「大自然の恵みを頂き、ひとりでも多くの方々がその恩恵を受け、毎日健康で暮らしていくためのお手伝いをします。」
福島は四季折々の花が咲き、そのお陰ではちみつの仕事が出来ます。いつか元に戻る事を願っています。
渡辺養蜂場
【住所】〒964-0313 福島県二本松市小浜字鞭の内10-2
【TEL】0243-55-2524 【FAX】0243-55-3122
【URL】http://www.mitsubachi.net