「モモ」です。

2013年8月22日
日本屈指のモモの生産地、福島県。
その全国に誇る「モモ」の魅力を現場からの視点でお伝えします。
福島県は生産量だけでなく、品質も最高級。その証拠に、長年にわたって皇室へ献上してきた「献上桃」の産地でもあるのです。
今回お話をお伺いしたのは、管内に「献上桃」の生産者がいらっしゃるなど、全国に高品質のモモを届けている、JA伊達みらいの芳賀 武志さんです。

お伺いした場所はJA伊達みらい東部広域共選場。選果作業の真っ最中で、美味しそうな桃の香りにあふれた所です。

全て揃ってます

「6月の干ばつで小玉のものが増えるのではと心配し、今度は7月半ばからの長雨で大玉にはなるだろうけど糖度が・・・と心配したのですが、病気も少なく収量・品質共に上出来です。」
と芳賀さん。
果樹農家さんは日々の天候をにらみながら、それに合わせて対応しているとのこと。
言葉では簡単ですが、決して焦らず様々な技術で受け流すというのは大変なことです。
モモの大産地となった経緯を伺うと、
「もともとは養蚕が盛んで桑畑が広がっていましたが、養蚕が斜陽を迎え始めたころ、産地転換を始めたそうです。そして、この盆地特有の夏の暑さと湿度、土壌、阿武隈山系からそそぐ水がモモの生育にぴったりだったのです。」とのこと。
時代の流れにしっかり合わせようという先人の試行錯誤により、モモの大産地が誕生したのですね。

そしてやはり最も大事なのは、人。
真夏の日差しが照り付ける中、共選場の作業員の方々はてきぱきとモモの選別を行っていました。
お伺いしたときは、福島県の主力品種「あかつき」の収穫の最盛期後半。
深夜どころか日をまたいで選果した日もあったそうです。
また、集荷場所で生産者と和やかにお話される芳賀さんの姿を見ると、生産者としっかり連携が取れているな、互いに協力しながら良いモモを生産しているんだな、そういう事が垣間見えます。
私たちが美味しいモモを頂けるのも、多くの方々の力添えがあってこそなんですね。
天の時、地の利、人の和が全部そろっているのが、福島県のモモの産地なのです。

復興支援からファンに
震災に伴う原発事故は多大な影響を及ぼしました。
震災初年度は、贈答用などの個人販売が軒並みキャンセルを受け、その分がJA出荷分に流入し取扱量が3割増。
風評と需要と供給のバランスが崩れたことにより、価格が50%以上も下がったそうです。
そこで支えになったのは、やはり全国からの暖かい復興支援でした。
しかしそれだけではありません。多くの方が、継続してお買い求めくださるファンになったのです!
「復興支援ということで初めて福島のモモを召し上がって、今まで知らなかったけど美味しい!ということで、今年も多くの方にお買い求めいただいています。
また「復興支援ツアー」として果樹園に訪れた際に、見たことがない、たわわに実ったモモなどをご覧になるなど新鮮な体験をされ、愛着をもってくださった方もいらっしゃいます。」
と芳賀さん。
皆さんの温かい想いが今も継続し、そして更に素晴らしい形で繋がっていくというのは、本当に嬉しい限りです!
地道に創り上げていく
「安心・安全というのは当たり前、これからも検査等は続けていきます。そして地道に「美味しい」ものをみんなで創り上げていきます。」と決意を述べられた芳賀さん。
その「美味しい」の結晶がこちらの「伊達の蜜桃 匠の想い」。
選果の際に光センサーで糖度を測りますが、高品質の“特秀”で12度以上。
しかしこちらの「伊達の蜜桃 匠の想い」はなんと15度以上!色も形もすべて最高級です。
残念ながら今年度の出荷は終了したそうですが、来年までしっかり覚えておいてくださいね!


「質にこだわって、この地に合う、代表するものをみなさんにお届けします!」
あかつきの収穫はそろそろ終わりますが、“まどか”“川中島白桃”“ゆうぞら”…などなど、まだまだ福島県のモモのシーズンは続きます。
想いのこもった絶品のモモを是非みなさんご賞味ください!
(おまけ)
最後までご覧いただいた方に秘密の情報を・・・
芳賀さんに伝授していただいた美味しいモモの見分け方です。

「このようにお尻の側までしっかり色づいているもの。そして、赤みがかった部分に白い“点々”があるもの。これが美味しいモモの特徴です」
みなさん、よーく覚えてくださいね!
ちなみに、プロの農家さんは良いモモに触っただけで「手にしっとりなじむ」とわかるんだそうです。
この境地までたどり着いたらあなたもモモマスター!…になれるかも。
(記事:コッシー情報員)