
2013年8月13日
児童文学作家のオーナーがつくる田園風景
小さな道しるべを頼りに辿りついた「森姫農園」。
そこにはイギリスの田園を思わせるような風景が広がっていました。


住人は児童文学作家の千世繭子(ちせまゆこ)さんと二匹の愛犬。
千世さんは東京からここ、会津・喜多方の雄国山麓へ移り住んで13年目になります。


本業の執筆作業のかたわら、安全な食にこだわり、無農薬栽培による野菜や果物を生産しています。
特に23本のリンゴの木は千世さんが全ての剪定を行っています。
更に忙しい農作業の合間をぬって農園で収穫した素材を使用したレストランを営業。
ここを訪れた人は時間を気にせず、外の景色を眺めたり、番犬の花姫と高原で戯れたり。
下界へ飛び降りるような感覚を満喫できるブランコはこの風景があってこそ。
ご飯が炊きあがり、料理が出来るまでの時間が楽しく、癒されるのです。

野原の香りと味がする「野原の風ランチ」

庭のタンポポを摘んできて、サラダに入れたり。
アスパラだって、玄関を出ればすぐ収穫できます。
出来上がった料理はどれも、野原の香りがしてくるようです。
野菜ばかりでなく、お肉も新鮮。
こちらでは地元塩川産のエゴマ豚を産直で仕入れています。
ランチプレートのハンバーグはジューシーで食感がプリプリしていました。

そして、デザートに出されたケーキの美味しかったこと。
スウェーデンのお母さんたちが作るレシピと千世さんのお母様が作るケーキのレシピを千世さんがアレンジ。
自家栽培のリンゴを使い、「森姫農園」のアップルケーキが完成。
それは、食べてみたかった味であり、紛れもなくここにしかない味です。


レストランの建物とは別に「雲の時間」とかかれた、ログハウスがあります。
ここにはピザ用の石釜やオーブンが置かれています。まさに草原の小屋のオーブンでケーキが焼かれていく絵本のような情景です。
テラスでコーヒーをいただきながら、のんびり焼き上がりを待つのもおすすめです。


リンゴが採れたら、アップルケーキを焼き、トマトの時期にはラタトウユ…という具合に
農家レストランとして、リアルな自然感ある料理とケーキを提供していきたいと千世さん。
季節毎に訪れてみたくなるこの草原は、秘密にしておきたい!と思うほど、居心地の良い空間です。
今回、特別に宝物のレシピを教えていただいたので、挑戦してくださいね。
アップルケーキ
材料: 18cmホール
リンゴ 2個
小麦粉(中力)170g
全卵 2個
きび砂糖 130g
バター 100g
牛乳 大サジ3~4
白神酵母 10g


- リンゴの皮を剥き、中に入れる分とトッピング用に切る。グラニュー糖をまぶし、電子レンジで1~2分
- 卵、きび砂糖、バター(電子レンジで20秒)、牛乳をよく混ぜる。
- 2に小麦粉と白神酵母をさっくりと混ぜ、型に流しこむ。
- 中に入れる分のリンゴをのせる。(しずんでいきます)バナナやブルーベリーを入れても美味しく焼けます。
- 180度に予熱したオーブンで50分焼く。
- トッピング用のリンゴで飾り付ける。

森姫農園
【住所】福島県喜多方市熊倉町都字沼平乙ノ月里
【TEL/FAX】0241-22-2748
【営業】木・土・日曜日 (要予約)
ランチ 11:30~13:30
「野原の風ごはん」(コーヒー付)1600円
カフェ 14:00~16:30
手作りケーキと季節のフルーツ+ドリンク 880円
【HP】http://www.morihime.jp/
(記事:あおい情報員)