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80年の歴史ある手造り味噌(伊達市)

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今回は、伊達市梁川町に80年以上続く「中幸味噌醸造元」さんにおじゃましました。
街なかマルシェのつきだて花工房さんのショップでこちらの味噌に出会い、いつかお邪魔したいと思っていました。

味噌の製造所を案内していただきました。
1歩足を踏み入れると、歴史ある製造所の麹のふんわりとした香りに包まれた重厚感のある雰囲気に感動してしまいました。

奥まで進むと蔵があり、その中には大きい桶がありました。
この桶の高さは2mほどあり、1個の桶で4000kgの味噌が作れるそうです。

中幸味噌醸造元 代表の3代目中村幸太郎さんに、こだわりの味噌作りについて伺いました。
中村さんの祖父の代に創業。初代の名前を代々受け継いでいるそうです。

震災以前は地産地消で味噌を作っていましたが、風評の影響で現在は
青森県産の大豆、新潟県・秋田県産のお米を使用しています。

麹は、麹室で「木製麹蓋製造」しています。
麹室とは、麹をねかす室。コウジカビを繁殖させるための温室です。

大豆は、独自の製法で大釜(和釜)でたっぷりと時間をかけて煮て潰しています。
この煮汁を撹拌・混合させるそうです。そうする事により奥深い味わいになるんだとか。

味噌は寒い時期に仕込み、秋に桶から桶へひっくり返すと味・色・香りが増します。
代々引き継がれてきた桶で手間ひまかけて熟成させる事により、木桶の香りが風味を引き立たせるそうです。

味噌蔵の中には数十年の酵母菌が染み付いていて、一定の温度や湿度に保たれた蔵で6ヶ月以上、
天然で熟成させる事により味に奥行きが出るそうです。

麹作りから始まり味噌が出来上がるまで、手間を惜しまず時間をかけて作っています。
歴史ある昔ながらの手作りにこだわる蔵出し非加熱、無添加の味噌です。

中村さんが味噌作りを始めて26年。
やっと味噌作りがおもしろくなってきた矢先、震災が起きてしまいました。
まだまだ大変な状態が続いていますが、
「これからも手作りにこだわっていきたいです。」とおっしゃっていました。
若いスタッフさんが多く、明るい雰囲気の製造所でした。

「白系粒みそ」を購入し、味噌汁を作りました。
味噌の香りがふわっと広がり、麹の粒の食感と甘みが感じられるまろやかな味でした。
この味噌は、あと1ヶ月ほど経つとさらに熟成され、また違った味わいが楽しめるそうですよ。


【左】天然醸造味噌(750g入)粒みそ580円、白系粒みそ690円、赤みそ680円
【中】板こうじ250円~430円、醤油麹500円、塩麹425円、南蛮こうじ漬350円、こうじ納豆350円
【右】伊達鶏坦々にんにく味噌500円

 

中幸味噌醸造元

本店
〒960-0757 福島県伊達市梁川町上町36
【TEL】024-577-0221   【FAX】024-577-0260
【営業時間】午前8時30分から午後5時30分まで

パセナカ店
〒960-8034 福島県福島市置賜町8-8 パセナカMisse 1階
【TEL】024-577-1773   【FAX】024-577-1774
【営業時間】午前10時から午後7時まで

エスパル店
〒960-8031 福島県福島市栄町1-1
【TEL】024-522-3939
【営業時間】午前10時から午後8時まで


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