Quantcast
Channel: ふくしま 新発売。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 945

田人のいちご!!(いわき市)

$
0
0

今回は、いわき市の『田人観光いちご園』さんにお邪魔して来ました。

お話を伺ったのは蛭田秀史さん(31歳)

蛭田さんのご両親は以前、“小松菜”や“こんにゃく”を主に作られていましたが
10年ほど前にいちごの栽培を始めて、観光いちご園となりました。

蛭田さんが本格的に家業を手伝い始めたのは5,6年ほど前。
それまでは企業に勤めていましたが、手伝いをしているうちに少しずつ、
食べてもらえるお客様と直接お話できることに喜びを感じて、家業に入られたそうです。

 

そんな蛭田さんが作られた、いちごがこちら

真っ赤に輝いていて美味しそうです。

 

いちごの栽培にはハウス栽培と露地栽培があります。
田人観光いちご園さんのようにハウス栽培では9月上旬に苗を植え始め、12月から6月の間に収穫されます。
いちご狩りは1月3日から行えるそうです。
そして7月初旬には一度、収穫し終えた苗を切り始めるということで
伺うのが少し遅かったら、いちごを撮影できなかったとこです。間に合って良かった!

いちごは気温が30℃以上になってしまうと実がなるのも痛むのも早くなってしまいます。
また8℃以下になってしまってもダメなのだそうです。
冬は暖房を炊くことで8℃以下にならないよう管理できますが、夏は何もしなくても30℃を超えてしまうため栽培に向かないそうです。

 

ここで蛭田さんに昨年のことを伺いました。

昨年は原発事故によって、いちご狩りに来るお客様は例年の10分の1以下に減ってしまい、
事故直後は出荷も出来ない状況になってしまいました。
しかし、生産しなければ東電から補償をもらえないために、いちごと小松菜の生産を続けられました。
補償をもらうために収穫したものを段ボールに詰め、廃棄。
廃棄した証拠を提示しなければならないため、それを撮影するという日々が続いたそうです。

「何のために作っているか分からなかった。
お客様に食べてもらうために一生懸命に栽培した物を、ただ捨てなければならない悔しさを多く味わった。」

と蛭田さんは語られました。
出荷再開後も値が暴落し、今年も値は上がらず苦労が続いています。

しかし、状況を打破するため様々な挑戦もされています。

そのひとつがこちら

『いわき元気すてきドレッシング』

こちらは商工会議所の講演で知り合った5人の仲間と立ち上げ、開発した商品。
ダブルベリードレッシングは酸味と甘みがあって、すごく美味しいです。

 

今のところ6名で製造・販売を行っているため、大量に作ることができず、
販売はイベントなどで手売りで行われているということでした。
とっても貴重な商品です。

田人観光いちご園さんのいちごはいわき市内のスーパーや北茨城で購入できるそうです。
もちろん直売もされています。

いちご栽培がスタートする9月から収穫までにまたお邪魔しますので、お楽しみに!!

 

田人観光いちご園
【住所】福島県いわき市田人町旅人字下平石70
【TEL】0246-69-2448

 

おしまい


Viewing all articles
Browse latest Browse all 945

Trending Articles