伝統ある蔵元、「金寳(きんぽう)酒造仁井田本家」さんに伺ってきました。
なんと、昨年創業300年を迎えた歴史の長い蔵元なんです!
こちらでは、郡山市田村町にある自社の田んぼを使って、お米から作っているのだそうです。
従業員のみなさんは、夏は米作り、冬は酒造りをします。
みんなが酒造りのプロフェッショナルになることが目標なんだそうです。
お酒に使うお米全てを、蔵元では“自然米”と呼んでおり、化学農薬や化学肥料を使用しないそうです。
仁井田本家さんでは、日本酒を作っているのはもちろんのことですが、
アルコールの入っていない商品にも力を入れています!
写真の商品は、「米(マイ)ドリンク」。麹で作った甘酒なんです。
酒粕で作った甘酒よりも甘みがあり、とっても飲みやすいんですよ。
その他にも「米(マイ)グルト」という商品もあります。
これは、お米で作ったヨーグルト風の飲み物だそうで、自然米と水だけを使った乳酸菌の自然発酵飲料です。
これは、少し酸味があり、やさしいお味です。乳製品が苦手な方にもオススメです。
お水にもこだわっており、全ての商品で使われているお水は、
自社所有の山から汲み上げた湧水と、井戸水をブレンドしたものなのだそうです。
ここで、震災の影響を伺いました。
建物などには被害が及ばなかったということで、震災直後も営業を継続することが出来たそうです。
ただ、その後はお客様から、放射性物質に関する問い合わせもあり、
もっと安心して手に取ってもらえるようにはどうすれば良いのか、を模索していました。
その結果、郡山市内にある「ケルプ農場」さんの協力の下、自社でも放射性物質検査を行うことになったのだそうです。
その内容も出来るだけ細かく行い、玄米の段階で検査し、白米、お酒、酒粕…など、
瓶詰めされるまでできる限りの検査を行っています。
また、自社での独自の基準値も設け、アルコールの入った商品は10ベクレルまで、
アルコールの入っていない商品は2ベクレルまでと厳しく商品の管理を行っています。
仁井田本家さんの商品は、福島県内の酒屋、インターネットなどでもお買い求め頂けますが、
蔵と同じ敷地にあるお店でも購入頂けます。
商品が全て置いてあるので、じっくりお買い物出来ちゃいます!
お酒好きな私が買ってしまったのは、こちら…
昭和42年から発売している歴史あるお酒です。甘みはあるものの、すっきりとした後味でした!
そして最後に、今回お話を聞かせてくれた神山あゆみさん。
お酒のことを一から丁寧に教えてくれました。
米作りからこだわるお酒、ぜひご賞味下さいね。
金寳酒造仁井田本家
【住所】福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地
【TEL】0120-552-313
【URL】http://www.kinpou.co.jp