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創業250年を超える酒蔵で仕込むウイスキー(郡山市)

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中通り

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2017年1月19日

郡山市の「笹の川酒造」さんは、1765年(明和2年)創業、250年を超える歴史ある日本酒メーカーです。同社専務の山口恭司さんにお話を伺いました。

笹の川酒造さんは、創業以来日本酒造りを主に行っていますが、戦後、ウイスキーの製造免許を取得し、試行錯誤を重ねながらウイスキー造りを始めたそうです。
1980年代には地ウイスキーブームが訪れ、笹の川酒造さんの「チェリーウイスキー」がヒットしましたが、英国の圧力によるウイスキーの酒税の倍増により販売数量が激減しウイスキー蒸留は休止、品質の高い清酒や焼酎を商品のメインに据えました。

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平成27年には、創業250周年を迎えた記念に、約30年ぶりにウイスキー原酒の蒸留再開を決意。実現に向けて「ポットスチル」という銅製の蒸留釜を導入しました。

「東北では、酒蔵でウイスキー造りをしてるのはここだけなんですよ!」と嬉しそうに語る山口さん。
ポットスチルの導入により、地域性を生かした個性的で本格的なウイスキーを造ることができるそうです。
地元の水を使用することはもちろん、原酒はその土地毎の気温や湿度が影響するため、この地でどのような味になるか分からないそうで、そこにロマンがあると言われているのだとか。
「様々な要因があれど、郡山の風土を生かしたここだけの味ができる事は間違いない」と期待をよせていらっしゃいました。

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ポットスチルが搬入された酒蔵を見せて頂きました。

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建物の入口を入ると、ウイスキーの原料となるスコットランド産の麦芽が山積みになっていました。
 
「いつか近年の内に、地元農家さんの生産した大麦を使い、原料のすべてを郡山産でまかなう郡山生まれのウイスキーを造りたい。」と語られた山口さん。

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奥にはポットスチルが置かれ、想像以上の大きさと存在感。酒蔵らしい年代物の梁と木製の足場が組まれていました。
ウイスキー樽の倉庫も見せて頂きました。
重厚感のある扉を開けると、たくさんの樽が並び、様々な年代のウイスキーが熟成されていました。

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「酒蔵だからこそ出来る繊細な日本のものづくりの技を生かし、“郡山だからこそ造れるウイスキー“を造っていきたい。」
 
自社原酒で造られたウイスキーの完成は3年後になる予定とのこと。

待ち遠しいですね。

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今回お伺いした場所

笹の川酒造

【住所】福島県郡山市笹川1-178
【TEL】024-945-0261
【HP】http://www.sasanokawa.co.jp/


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