
2016年9月20日
『吟壌の「壌」は土壌の「壌」なんですよ。』と、土づくりにこだわり30年の福島市にあるフルーツファームカトウの加藤修一さん。
加藤さんが栽培された吟壌果実に初めて出会ったのは、今から2年ほど前。取材させていただいた「福ケッチァーノ」さんでいただいた吟壌りんごです。
その味に魅せられ、いつかお話を伺いたいと取材を申し込んでいました。

フルーツファームカトウで栽培している果実はさくらんぼ、桃、りんご。
吟壌さくらんぼ・・・6月中旬~下旬がシーズン。ツヤのある果実は光り輝き、濃厚な甘さとおいしさがある。
吟壌桃・・・7月下旬~10月上旬がシーズン。 雑味がなく、繊維がほとんど残らないプリプリでとろけるような果肉。香りが強く、箱を開けた際に香りが一面にひろがる。
吟壌りんご・・・11月下旬~12月上旬がシーズン。 軽やかな食感でやわらかく、はじけるようなみずみずしさ。和三盆のような優しい味わい。蜜が肉の霜降りのように入っている。



こだわりの土づくりは、厳選された有機肥料(魚粉、米ぬか、カニガラ、海藻)などを微生物で発酵させ、その力を利用し植物の健康を活性化させるという「酵素農法」なのだそうです。
肥料を発酵させることで果樹が栄養分をよく吸収し、ストレスがなくなり、劇的に果実の味が変わったそうです。
この土壌を完成させるために10年の修行、そこから20年は試行錯誤を繰り返してきました。
「作物を作るのに1番必要なのは健康な土。見えない部分に秘密があって、そこをしっかり作ればおいしいくなるんです。」とおっしゃいます。
かといって毎年同じ事を繰り返していたからおいしいものが出来るという訳ではなく、環境や天候などにも影響を受けるため、そこは長年の経験と技術でカバーしているそうです。誰にも真似出来ない極秘の技もあるんだとこっそり教えてくださいました。
年に1度しか収穫のチャンスがないので、その度に見直しもっと上を目指して新たな試みをプラスしていくそうです。
お客様はどんなものを求めているか、どんなものを喜んでくれるかをいつも考えていて、お客様の求めるレベルも上がっているんだとか。
その期待に応えるために、少しずつでも自分のレベルを上げないとお客様は満足してくれない。もっと上を突き詰めて努力を重ねるともっとおいしいものになり、狙っていたものが出来た時はとても嬉しいそうです。

「自分の作品を作り、それを喜んでくれる人がいる。私は、作品を作っている芸術家だと思っているんですよ。」と語る加藤さん。
今年収穫されたりんごで「RINGO MADNESS」というお酒を作り、来年の7月頃完成する予定だそうです。
将来は吟壌りんごを使用し自家醸造でお酒を作りたいと、次の挑戦に目を輝かせていらっしゃいました。
今からお酒の完成が待ち遠しいですね。


今回、お味見させていただいたのは、吟壌桃。品種は幸茜とさくらです。
果汁はスッキリとしているのに甘みを強く感じて香り高く、食べていると香りが鼻から抜けて、まるで自分を包み込むようでした。
吟壌果実はホームページからお買い求めいただけます。
年に1度のプライドと自信の吟壌果実、味わってみてはいかがですか?
フルーツファームカトウ
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