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2016年2月24日
「赤そばがとてもおいしい」という噂はかねがね聞いていましたが、なかなか出会うことができずにいました。
その赤そばを「赤そば祭り」で食べられると聞き、期待に胸膨らませて訪ねました。
そばの収穫が終わった平成27年11月15日(日)、会津美里町の尾岐(おまた)体育館で「赤そば祭り」が開催されました。
赤そばは一般的なそばより収穫が遅く、その時期は11月の上旬とのことです。
会場で「赤そば祭り実行委員会」会長の金田忠男さんにお話をうかがうことができました。
現在赤そばの栽培をされているのは、会津地域では金田さんだけで、福島県内にもほとんどいないのではないかというお話でした。
金田さんが赤そばの栽培を始めたきっかけは、10数年前に町役場の方から「赤い花が咲くそばを見つけたので、是非、作ってもらいたい!」との要請があったことから。
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早速、長野県箕輪町を訪れ、赤そばの種「高嶺ルビー」を譲っていただき、栽培が始まったそうです。
高嶺ルビーの種はとても高価で、通常のそばの30倍の値段がするそうです。
原産地はネパールで高地栽培に適した品種だそうで、その条件ならば会津美里町でもおいしいそばができるだろうと確信したそうです。
種蒔きは一般的なそばと同様に8月で、花の咲き始めは白く、徐々にきれいなピンク色に変わり、9~10月下旬には、畑が美しいピンク色に染まります。
赤そばも一般的なそばと同様に3年程度で、新しい種に取り替えるそうです。そうしないと、味、収穫量ともに低下してしまうそうです。今期は、とても実入りがよいと仰っていました。
後日、金田さんのご自宅を訪ねた際、一般的なそばの実と見比べさせていただきました。赤そばの実の方が色が濃く、実も詰まっている感じがしました。
そば粉にする際、そば殻が残らないように「丸抜き」をします。「丸抜き」とは10段階のふるいにかけ、中の緑の実だけを取り出していくのだそうです。丁寧に手間と時間をかけ、キメの細かいそば粉に仕上げます。
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手間暇惜しまずに挽いた「極上のそば」。「赤そば祭り」ではなんと500円で振る舞われました。
当日は、赤そばを味わえるのを楽しみに待っていた地元のお年寄りや家族連れの方をはじめ、町外から毎年かけつけていらっしゃる方など、たくさんの方が来場されました。皆さん、そのおいしさに感動された様子でした。
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私もざるそば(500円)と天ぷら(100円)を注文し、早速いただきました。
茹で上がったそばは、白っぽい感じです。
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念願だった赤そばをいただき、そのおいしさに感動しました。
「おいしさだけを抽出した」というのでしょうか、そばの風味がとても強く、香ばしくて、のどごしもつるりとしています。
「こんなにおいしい蕎麦があるのだ」と驚くほどの味でした。
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金田 忠男さん
金田さんに、「種も高価で、販売することも難しいそばを作っている理由は何ですか?」とお尋ねした時に、「おいしいからです!」と即答されたのも納得です。
こんなにおいしいそばが年に一度しか食べられないのはとても残念ですが、それだけに出会えた喜びは大きいものですね。
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会津美里町観光協会
【住所】福島県大沼郡会津美里町字瀬戸町甲3161-1
【TEL】0242-56-4882