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2015年10月9日
会津伝統野菜の「余蒔(よまき)きゅうり」や「会津小菊南瓜(あいづこぎくかぼちゃ)」、「会津丸茄子」、「真渡瓜(まわたうり)」の試食販売が実施される「飯寺きゅうり祭り」が8月22日に会津若松市飯寺地区で開催されました。
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会津伝統野菜は会津で古くから作られてきた在来種であり、そのなかでも「余蒔きゅうり」は飯寺地区で栽培されていたと伝えられています。
この地区で農業を営む長谷川純一さんは、伝統を受け継いでいこうと、7年前から会津伝統野菜の栽培に取り組んでいらっしゃいます。
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昨年、「人と種をつなぐ会津伝統野菜の会」を起ち上げ、ジーンバンクとしての役目を会津農林高等学校に協力してもらう等、会津伝統野菜の普及に努めていらっしゃいます。
以前、小菊南瓜の取材で訪問させていただいた時、これからどんどん会津伝統野菜を広めていきたいと話されていたことを思い出し、長谷川さんの想いが形になってきたことを嬉しく思いました。
「余蒔きゅうり」は皮が柔らかく、種が大きいのが特徴です。
サラダや漬物の他に、熱を加えてもシャキシャキとした食感が残るので、炒めものにしてもおいしいです。祭りの会場には食文化研究家で管理栄養士の平出美穂子さんが駆けつけ、「佃煮とジャムに挑戦してみたので、食べてみてくださ~い」とアピール。私も早速いただいきました。
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余蒔きゅうりの佃煮
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余蒔きゅうりジャム
どちらもきゅうりの甘みが活かされた、爽やかなおいしさです。
ジャムはきゅうりと砂糖とレモン汁だけで作ったそうです。これほど風味豊かになるのかと驚きました。
会場では会津農林高等学校の生徒さんたちが、試食、販売を担当。
生産者の方から、野菜の切り方、試食の勧め方等を教えてもらっていました。
「切り方で味がちがいます」と、種ごと豪快に切り分けた真渡瓜を試食させてもらった生徒さんたちは、おいしさの違いに納得。
「昔から真渡瓜は豪快に切って、農作業の合間に喉を潤すために振舞われていたんですよ。」と生産者の慶徳敬子さん。
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「このように、生産者の方たちと一緒にイベントに参加するということが、これからの農業を担っていく生徒たちにとってとても役立つはずなので、このような機会にはどんどん参加させたいです。」と担当の先生もおっしゃっていました。
会津伝統野菜の会の「人と種をつなぐ」という主旨にかなっているのだと感じました。
余蒔きゅうりは飯寺地区で栽培していたということから、余蒔きゅうり祭りとして、地区の日吉神社へ奉納されています。
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飯寺地区では、当初、余蒔きゅうりを栽培しているのは長谷川さんだけでしたが、現在では生産農家さんが4軒に増えています。
昔は、地域ごとに栽培する伝統野菜の品種を変えて、その地域ごとの名産を作っていました。長谷川さんは、そのような伝統を取戻したいそうです。
会津伝統野菜を復活させていくということで、伝統を守り、地域の活性化に繋げていきたい。
伝統野菜を普及させるためには地域としっかりと結びつき、地域で盛り上げていくことが不可欠。
これからも人と種をつなぎ、生産者が増え、会津伝統野菜が広く普及していくことを、お祭りで祈願しました。
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会津農林高等学校の皆さん