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2015年2月23日
2014年7月、飯舘村の「いいたていちごランド」からハウス栽培のいちごの出荷が再開されました。
2015年1月現在、飯舘村は避難指示解除準備区域とされており、村内に立ち入ることはできますが、寝泊りをするなど「生活」をすることはできません。
「いいたていちごランド」社長の佐藤博さんは、飯舘村で生まれ、震災と原発事故が起こるまでずっと飯舘村で生活をしてきました。震災以降は福島市に避難をし、毎日飯舘村に通いながらいちごの栽培を続けています。
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代々、飯舘村で農業を営んでいた佐藤さん。震災直後はいちごの栽培を再開できるかどうか不安がありましたが、ハウスでの栽培を行っていたため、検査をして結果に問題がなければ再開をしようと決めていたそうです。現在は、苗を栽培するハウスが2013年の大雪でつぶれてしまったことから、栽培数が減ってしまっていますが、徐々に増やしていく予定とのことです。
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栽培は、ハウス内での溶液栽培です。軽石を粉砕した培地には、管が通してあり、その管を通って水や養分が流れ込むようになっています。その時の気温や湿度などから、流す量を調整するそうです。
日本の一般的ないちごの収穫時期は11月~5月と言われています。こちらの「いいたていちごランド」では、なんと5月~11月に収穫を行っています。全く逆の時期に収穫ができるのは、飯舘村が阿武隈山系北部の標高200~600メートルに位置しており、比較的夏場も涼しく高温になりにくいことが理由として挙げられます。夏場も新鮮ないちごを出荷できることから、大変重宝されているそうです。
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「いいたていちごランド」で佐藤さんが栽培するいちごの品種は「雷峰(らいほう)」です。「雷峰」は果皮、果肉がしっかりしているので日持ちが良く、酸味と甘みのバランスが良いことが特徴だそうで、主にケーキなどに使用することに適しているとされているのだとか。さらには、果肉が真っ赤なので、ジャムなどの加工品にするときれいに色が出て、とてもおいしそうに仕上がるのだそうです。実際に「雷峰」を食べてみると、いちごの甘い香りと甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がり、とても幸せな気分になりました。
現在、「雷峰」は主に福島県外に出荷されています。佐藤さんは今後、福島県内のお菓子屋さんなどにも出荷していきたいと考えているそうです。
また、世界のお茶専門店のルピシアとコラボレーションをし、「福恋いちご」というフレーバードティーの中にも佐藤さんの「雷峰」が使用されています。
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「いいたていちごランド」の佐藤博さんと、奥さまの洋子さんです。
二人で毎日飯舘村に通っています。
一日も早く、飯舘村で元のような生活をしたいと心から願っていらっしゃいました。
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(有)いいたていちごランド
【住所】福島県相馬郡飯舘村二枚橋字町495
【TEL】0244‐42‐0635