
2014年12月27日
予約が取れないレストランとしても有名な山形県のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」。このレストランの奥田政行シェフが郡山市でお店を出したのが「福ケッチァーノ」さんです。
「福ケッチァーノ」さんは、生産者と関わりながら、福島県の農林水産物の美味しさと魅力を発信していくフレンチスタイルのレストランです。
2014年3月10日にオープンして以来ずっと訪れたいと思い、半年後の9月にようやくランチで訪れ、その野菜の味に感動しました。
お店はトレーラーハウスを2台使用し、テーブル席とカウンター席があります。


テーブル席は落ち着いてお食事をいただけますが、カウンター席もオススメです。
カウンター席では目の前で調理の様子が見られて、香りや音をダイレクトに感じることができ、その迫力に圧倒されます。
「食材の特長や、料理のレシピも教えちゃいますよ~。」とシェフもおっしゃっていました。
料理長の中田智之さんとシェフの金賀剛彦さんにお話をうかがいました。
その日仕入れた食材でメニューは変わります。
今回は3000円(税別)のランチコース(ドリンク・パンorライス付き)を注文しました。

【前菜】旬の野菜と前菜の盛り合わせ

(写真手前)福島産豚腕肉の田舎風パテ、(右奥)プチピー(小さいパプリカ)のオムレツ、(左奥)4色のカリフラワーとヤリイカのサラダ
豚肉の食感を残しつつなめらかに仕上げたパテとパプリカの風味を生かしたオムレツ。
甘いプチトマトと4色カリフラワーの食べ比べが楽しく、色鮮やかな野菜が盛り沢山で食べ応えがあります。
[プチトマト 郡山市 濱津さん、プチトマト以外の野菜 郡山市 鈴木農場さん]
【スープ】冬甘菜(ふゆかんな)のポタージュ

甘味が強いキャベツ「冬甘菜」と玉ねぎ「万吉どん」を使用。(郡山ブランド野菜)
冬甘菜の甘さとコクが感じられ、濃厚でクリーミー。
[冬甘菜 郡山市 富塚さん(めんげ芋で取材させていただいた農家さんです)]
【メイン】放牧豚バラ肉のごま付け焼き

やわらかく煮込んだ豚バラ肉にごまをまぶして香ばしく焼いています。
付け合わせの野菜:ブロッコリー・わさび菜・恋みどり(いんげん)・もものすけ(ピンクのカブ)・あやめ雪(白いカブ)・御前人参(糖度8以上のとても甘い人参。郡山ブランド野菜)
ごまのパリパリ感と豚バラ肉のジューシーでとろけるような味わいが楽しめます。
付け合わせの野菜は火の通り加減が絶妙で、甘さや辛み、それぞれの野菜の食感にも柔らかさやシャキシャキ感などメリハリがあります。
[豚バラ肉 郡山市 ふるや農園さん/野菜 郡山市 鈴木農場さん]
【デザート】吟壌(ぎんじょう)りんご(紅玉)のロースト バニラアイス添え

低温(40度)でじっくり焼かれたりんごのデザート
ローストされた甘酸っぱいりんごの美味しさが引き立っています。
[りんご 福島市 フルーツファーム カトウさん]
スタッフの皆さんがこだわって選んだ食材はどれも生産者の想いがあり、それぞれの素材が持っている味を引き出すよう大切に調理されていると感じました。
「福ケッチァーノ」さんでお食事されたお客様が、生産者の農場に直接野菜を買いに行かれる事もあるそうです。
中田さんは、福島県にこんなに美味しく種類も豊富な農林水産物があるという事に日々おどろいているのだとか。

生産者の想いをお客様に伝え、お客様の声を生産者に伝えられる喜びを感じながら仕事が出来るのが嬉しいそうです。
テーブル席は照明が控えめで大人の雰囲気です。


店内は生産者の写真がディスプレイされています。店長の横田真澄さんがつくったものもインテリアのアクセントとして置かれています。とっても素敵なセンスですよね。
カウンター席の上には郡山ブランド野菜のイラストが描かれ、お客様に説明する時などにも使用するのだとか。こちらも横田さん作。


爽やかな4名のスタッフさんたち。
左から、金賀さん、中田さん、横田さん、三浦さん
生産者とシェフの想いが詰まったお料理を味わいながら、ふくしまの今を感じてみてはいかがですか?
福ケッチァーノ
【HP】http://fukuchecciano.jp/
【Facebook】https://www.facebook.com/fukuchecciano.jp
【住所】福島県郡山市朝日1丁目14-1
【営業時間】昼の部 11:30〜14:00 夜の部 18:00〜22:00
【定休日】毎週月曜
【席数】カウンター13席 テーブル18席
【連絡先】024-983-3129