
2014年10月14日
今回は、相双地方(いわき市を除く浜通り地域)における「食」の取組みについてご紹介します。
皆さん、「ふくしまからはじめよう。『食』と『ふるさと』新生運動」というものを御存知ですか?
これは、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故から農林水産業・農山漁村の復興・再生を成し遂げるため「食の安全・安心」「生産再生運」「風評払拭・消費拡大運」「情報発信」活動を柱として食品の検査体制の強化や、農林水産業の担い手の育成、6次化商品販売の強化などを主に行っていくもので、平成25年に県及び全県の関係機関でスタートしたものです。
相双地方においても、イベントでのPR活動やブログでの情報発信、生産者を交えた研修会などの活動が年間を通して行われています。

7月に行われた「ふくしまからはじめよう。
『食』と『ふるさと』新生運動」の総会の様子
震災以降、風評に苦しんできた相双地方。特に生産者は、「安全なものを作っても売れない」ことに今も悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
このような現状を打開するためにも、この活動が推進されているわけですが、推進活動の一環として、去る8月24日(日)に、東京農業大学名誉教授の小泉武夫先生をお招きし、南相馬市で講演会が行われいました。小泉先生は、発酵学や醸造学などが専門であるとのことで、講演会では発酵食品と健康づくりについてお話をされました。
また、小泉先生は6次化に取り組まれている事業者へのアドバイスもされているということでしたので、アドバイスを受けた「株式会社菅野漬物食品」さんを訪問しました。
株式会社菅野漬物食品さんは、昭和15年創業の漬物製造販売会社で、平成6年に「みそ漬け処 香の蔵」オープン以来、味噌漬けを中心に自社の工場で漬物を製造し販売を行ってきました。
震災以前は、できる限り地元の素材を使って漬物を作っていましたが、現在は地元産の使用を自粛している素材もあるそうです。

「みそ漬処 香の蔵」店内の様子
人気の商品は、季節限定販売の熟成蔵キムチ、豆腐の味噌漬、クリームチーズの味噌漬だそうです。特に震災以降に販売を開始したクリームチーズの味噌漬は、今まで漬物に馴染みのなかった方や、女性にも大人気でヒット商品となりました。
濃厚なクリームチーズの甘みと味噌の相性がバツグンで、お酒を飲みたくなってしまう一品でした。


小泉先生からは、豆腐の味噌漬へのアドバイスがあったそうです。
豆腐のみそ漬は半年近く冷蔵庫に入れ、熟成させなくてはいけませんが、もっと早く熟成させることができる方法をアドバイスいただいたそうです。
また、豆腐を使った新商品の開発について提案もありました。
いずれも、試作品を作っている真っ最中だそうです!


お話をうかがったのは、「みそ漬け処 香の蔵」の店長の岩井哲也さんです。
「食べられるものは何でも漬物にしたい!」と今後の新商品がますます楽しみになる一言をいただきました。
相双地方では、地元のおいしいものを多くの方に届けたいという想いで新たな取り組みに挑戦し続けています。
多くの方にこのような取組みを知ってもらうことから、安全・安心が少しずつ伝わっていくのではないでしょうか。
みそ漬処 香の蔵
【住所】福島県南相馬市鹿島区永田字北永田28-3
【TEL】0120-058-509(フリーダイヤル)
0244-46-2233