11月末から、いちごの出荷が始まり、スーパーでもいちごが店頭に並ぶようになりました。
いちごを見掛けるようになると冬を感じ、ピカピカと輝くいちごになぜかワクワクします。
福島市松川町のいちごを栽培されてる佐藤政義さんのビニールハウスにお邪魔しました。
こちらでは「高設栽培」というシステムを取り入れています。
いちご栽培を始めて25年。
土耕栽培をしていましたが、15年前に腰を痛め、このシステムを取り入れました。
ヤシから生まれた天然繊維を使用し、植物の根に最適な環境を作り、耐久性も十分。
植物・人・環境にやさしいそうです。
・楽な姿勢で作業が出来る
・作業効率が上がる(約倍以上の速さで収穫できます)
・ハウスの中がきれい
・病害が少なくなる
などのメリットがありますが、最初の設備投資が大変だそうです。
いちごがずらっと並んでいてとってもきれいです
寒い時間帯に朝採りする事により、日持ちするそうです。
栽培している品種は「とちおとめ」です。
とちおとめは甘みと酸味のバランスが良く、中玉のいちごは人気なので、形と大きさが丁度良いこの品種を栽培しています。
いちごを栽培しているハウスの広さは28アール、育苗のハウスは50アール。
いちご栽培で1番重要なのは4月~9月の育苗の作業です。
良い苗を作れるかどうかでその年のいちごの出来が決まってしまいます。
1日でも気を抜くと病気が発生してしまう事もあり、夏の暑い時期の作業は大変なんだそうです。
収穫は11月下旬から6月末まで続きます。
化学農薬をできるだけ使わないよう、様々な工夫をして栽培を行っています。
受粉にはミツバチ。硫黄を加熱くん蒸して「うどんこ病」の発生を抑えます。
ラノーテープは、温室コナジラミが好む黄色い色で作られていて、触れるだけで繁殖が阻害される薬剤が取り込まれます。
いちごの栽培には、暖房・光合成を高めるための炭酸ガスコントローラ、日照時間を調整するための照明の点灯など、
燃料代や電気代がかかり、コストが上がっています。
ですが、いちごの価格は据え置き。原発事故直後は福島産のいちごが値下がりするなど苦労が続いています。
それでも、苗から愛情込めて育て、良いいちごがたくさん実って「美味しい」という声が聞けた時は、
何ものにも代え難い喜びだとおっしゃいます。
「いちご作りが好きです。今までもこれからも美味しいいちごのために常に勉強は欠かせません。」と佐藤さん。
いちごをいただいてしまいました。ありがとうございました。
友人が佐藤さんの農園に行っていちごを購入し、いちごのケーキを作りました。
小学生の息子さんと訪れたそうですが、佐藤さんにいちご栽培の事をいろいろ教えていただいたき、息子さんはとっても楽しかったそうです。
いちごは、ゆっくりと赤くなる寒い時期の1月~2月がとっても美味しいそうですよ♪