そば処会津では稲刈りが終わると、そばの収穫が始まります。
豊穣の里会津の一番忙しい季節です。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
今回は、南会津町(旧舘岩村)前沢地区のそば刈りを取材させていただきました。
案内してくださったのは、「会津高原たていわ農産」の星常務。
こちらの会社では、耕作放棄地なども活用し、合計約45ヘクタールの畑でそばを栽培しています。
さらに、前沢地区のように高齢化が進み、農業の担い手がいなくなってしまった集落に対しては農業受託という形で、
作業の請負も行っています。
畑は標高1000メートルの高杖高原をはじめ、
ほとんどが標高700メートル以上の場所にあり、前沢地区も標高700メートルの高原です。
昼夜の寒暖差が大きく、涼しい高原で作られたそばは今年も満足の出来だということです。
10月に入ると霜が降りる会津高原では、標高の高い場所から順に刈り取られていきます。
前沢地区で刈り取られたのは在来種の「たていわそば」です。
野趣豊かな強い香りが特徴だそうです。
Image may be NSFW.
Clik here to view. Image may be NSFW.
Clik here to view.
たていわ農産さんでは福島県オリジナル品種「会津のかおり」の栽培もされています。
こちらは、のどごしの良さとコシが特徴です。
そば刈りは穂についた露が乾いてくる、午前10時過ぎから始まりました。
そばは霜が降りた後の方が美味しくなるそうで、雪が降っても大丈夫だそうです。
逞しい作物です。
茶色く稔ったそばがコンバインであっという間に刈り取られていきます。
Image may be NSFW.
Clik here to view. Image may be NSFW.
Clik here to view.
畑で収穫されたそばは、作業場へ運ばれます。
ここでは、茎や異物を除いた後に乾燥機へ投入され、
水分量によって、1日~1日半くらいかけて乾燥させます。
Image may be NSFW.
Clik here to view. Image may be NSFW.
Clik here to view. Image may be NSFW.
Clik here to view.
県内消費が約半分、もう半分は栃木県や長野県へと出荷されます。
星常務は「モニタリング検査で問題がないとはいえ、玄そばの取引価格が下がったままで上がらないということに、
不安はあります。ですが、今年はそばを食べに会津高原を訪れる方が、増えているので希望が持てます。」と
おっしゃっていました。
今後も美味しいそばを提供し続けるためにも会津高原のそば畑を増やしていきたいそうです。
会津高原たていわ農産有限会社
【住所】福島県南会津郡南会津町福渡224番地
【TEL】0241-78-2795