Quantcast
Channel: ふくしま 新発売。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 945

県南地方のPRのため地元のキャラクターが大集結!!(東京都中央区)

$
0
0

9月18日。東京駅・八重洲口から徒歩数分。日本橋プラザビル前にイケメンヒーローが参上しました!
ヒーローの名は「ダルライザー」。白河だるまの“ダル”と、倒れても起き上がるの「rise=ライズ」を掛け合わせて命名された、白河の誇るご当地ヒーローです。イケメンヒーローらしく、カメラを構えた若い女性に終始囲まれています。“彼”の存在をこの日、初めて知った私は、その人気ぶりに少々驚きました。


赤いほうがダルライザー、黒い方がダルライザーアスラ、だそうです。

 

それはさておき、なぜ白河のヒーローが日本橋に見参したのかと言えば、当日ここで福島県南地方の観光・物産展が開催されていたからです。このイベントを盛り上げるために、敵役である「ダルライザー・アスラ」とともに、わざわざやってきてくれたのです。
さて、この日の観光・物産展に参加していたのは、白河市、泉崎村、中島村、棚倉町、矢祭町、塙町など。それぞれがテントの中にブースを構え、自慢の特産品をPR。道行く人が次々とブースを覗いて、美味しそうな食材を物色しています。


多くの人がブースを除いていきます。袴姿の女性は「ふくしま八重隊」のメンバーです。

 

私が目を引かれたのは棚倉町のブースでした。美味そうな地酒とともに、ブルーベリーを原材料にした商品がいくつも置かれています。
「棚倉町はブルーベリーの栽培が盛んで、それを利用した製品もたくさん作られています。ブルーベリージャムやブルーベリージュースは当然ですが、もっとスゴイのがこれ。ブルーベリー100%の濃縮還元ドリンクの『フレッシュ愛』です。原液のまま飲むとちょっと苦いんですが(笑)、ソーダ割りにしたり焼酎に少し垂らしたりすると絶品です」(棚倉町商工農林課・北郷大志さん)
その言葉についつられ、『フレッシュ愛』2本と地酒1本を衝動買いしてしまいました。

『フレッシュ愛』と試飲で気に入った棚倉の地酒「福賑榮(ふくにぎわい)」。家でじっくり味わいます!他にも棚倉町にはブルーベリー製品がさくさんあります。

  

 

このイベントには、これら特産品の物販・PR以外に別の狙いもありました。それは県南地方への観光客誘致です。

「震災で激減した観光客数はいまも停滞したままです。そこで、幕末の会津藩出身の新島八重をヒロインとするNHK大河ドラマ『八重の桜』が来年正月から始まるのをきっかけにして、戊辰戦争の舞台ともなった白河を中心とする県南地方の観光PRに現在取り組んでいるところです。」(福島県 県南地方振興局の鈴木喜内さん)

そのために、福島からは多くの応援部隊が駆けつけました。袴姿の「ふくしま八重隊」のメンバーや新島八重をモチーフにしたキャラクター「八重たん」、いくつもの河川の源流を抱える県南地方のマスコットキャラ「みなもん」や、県民なら知らぬ者はないキビタンファミリーの長男坊「キビマル」などが大集結。冒頭に紹介したダルライザーもその一員です。


左から「八重たん」、「みなもん」、「キビマル」。みなもんはわざわざポーズまで取ってくれる愛想のよさ!!”


ダルライザーコンビ、本当に大人気なのです

 

県南地方振興局の鈴木さんによれば、ツイッターも使いこなすダルライザーには全国にファンがいて、ダルライザーが参加するイベントがあると、一目見るためにわざわざ京都から駆けつける人もいるとのこと。しかもそうしたファンは、ダルライザーの出番がない時間帯は福島の特産品を買ってくれるといいますから、ヒーローの力はやはり侮れません。


お客様の落とした荷物をすかさず拾ってあげるダルライザーと八重隊。人柄のよさを感じさる瞬間です。

 

ただ、物産展の店頭には多くのお客さんが来てくれても、県内全体で見た場合、農作物の取引量や県内を訪れる観光客数はまだまだ苦戦しています。
同じく県南地方振興局の長塚仁一さんが表情を引き締めて言います。
「震災と原発事故から一年半が過ぎ、世の中の人が福島のことを忘れつつあります。でもいまだに福島県は、放射能との戦いの中にあります。戊辰戦争以来の危機的状況にあると言っていい。われわれもこれからが戦いの本番だと思って、福島の存在をPRするために県外へのイベント展開も積極的にやっていきます。」

東京在住の記者もさまざまな場面で気づくのですが、福島の現状が正しく認識されていない場面に出会うことも少なくありません。一人でも多くの方々が一度でも県内に足を伸ばしてくれれば、農家の方たちがいかに放射能に注意して農作物を育て、収穫し、そして検査しているのか等、多くの人に理解が広がるのに、と思うこともしばしばです。
その意味でも、観光客誘致と農業の再興は一体的な強い関係があると思います。県内を舞台にする大河ドラマがスタートする来年は、福島の農業にとって大きな展開をもたらす一年になる可能性が大です!


Viewing all articles
Browse latest Browse all 945

Trending Articles