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誇り高き農業女子 渡部佳菜子さん(西会津町)

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会津

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誇り高き農業女子 渡部佳菜子さん(西会津町)

2016年6月14日

代々続く専業農家の三女として生まれ、現在、農業に従事している渡部佳菜子さん。
従来からある農業のイメージを「明るく楽しい」ものに変えたいという志を持ち、5年目を迎えました。
渡部農園の経営者でもあるお父さまから独立、経営分離をしたことで、自主性が出て、どんどん楽しくなってきたとのこと。
思い描いている農業に近づけるために、農業としっかりと向き合い、自身を高めていくことに挑戦していきたい!と。華奢な第一印象とは違う骨太な「農業女子」のお話しをうかがってきました。

小学生の時から農業を志していました

農家ゆえに誰よりも農業の大変さを見て育った佳菜子さんですが、プライドをもって農業に取り組んでいるご両親の姿が誇らしく、既に小学生の時には農業をやろうと心に決めていたそうです。
とはいえ、当時の農業に対するイメージがあまり良いものではないと感じており、「農業をやりたい」ということを口に出して言うことはなくなっていったそうです。しかし、心の中では中高生の時期も農業への思いはぶれることなく、農業短期大学校へと進むことになります。
そこで同じ志を持つ仲間に出会えたことで、「農業が好きで仕方がない」自分を再確認。農業に正面から向き合うようになりました。

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佳菜子さんが農業短期大学校を卒業したのが、2011年3月9日でした。その翌日には西会津の実家「渡部農園」で農作業を始め、震災が起きた3月11日を迎えることに。そう、くしくも震災の年に就農されたのです。
その後、風評の影響は大きく、福島というだけで食べてもらえない、子供達には食べさせたくない!というような辛い対応に、落ち込んでしまったと当時の状況を振り返えられました。

嬉しい言葉と気づきで暗闇を脱出

そのような中での光は、直売所での「佳菜ちゃんの野菜はおいしい。」「子供が佳菜ちゃんの野菜じゃないと食べない。」というようなうれしい言葉をいただくことでした。人とのつながりから気づきをもらい、暗闇から抜け出すことができたのだそうです。今でも辛い時は、あの言葉、あの瞬間が浮かんでくるそうです。自分の農園で作った野菜を「美味しい」と食べてくださる人に野菜を届けたいという思いが原動力になって、更に、喜んでいただけるためには何を提供していけばいいのかを考える日々に心が救われていくのだと話されていました。
 
「めごい菜農園」と名付けた畑で佳菜子さんが作る野菜は約20種類。
取材にうかがったとき、ハウスではスナップエンドウが収穫の時期を迎えていました。
一つ一つ丁寧に収穫されたスナップエンドウはふっくらとして肉厚です。
瑞々しく、甘味があり、佳菜子さんの野菜に対する思いが伝わってくるような感動的な美味しさでした。

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夏には、佳菜子さんお薦めの生で食べても甘いという「ホワイトコーン」も収穫を迎えます。
「めごい菜農園」の野菜を気に入ってくださるお客様も増えてきており、今後もお客様の感想をうかがいながらもっと美味しい野菜を作り、喜んでいただくことに努め、そして、作り手にとってもやりがいがあるような農業を確立していくことが目標だと、目を輝かせていらっしゃいました。
そのためにも、今は農業としっかり向き合わなくてはいけない時だと考えているそうです。
 
常に自分がどうありたいかを自問自答しながら成長を続ける佳菜子さんは、誇り高き農業従事者としての資質をご両親からしっかりと受け継ぎ、農業を愛していかれるのだと思います。取材を終えて、「これからは楽しいことばかりです。」とおっしゃった頼もしい笑顔が印象的でした。
彼女の今後が楽しみで仕方がありません。

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